言語空間+備忘録

メモ (備忘録) をつけながら、私なりの言論を形成すること (言語空間) を目指しています。

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規制緩和は構造改革の一環にすぎない

2009-09-02 | 日記
小松亀一法律事務所」 の 「私の自覚-弁護士は基本的にサービス業、世の指導者に非ず2

○「私の自覚-弁護士は基本的にサービス業、世の指導者に非ず1」の話を続けます。
 私が弁護士になったのは30年前で当時まだ28歳の若造でしたが、今思えば正に世の中の右も左も判らない未熟者にも拘わらず、弁護士という肩書きだけで「先生」と呼ばれ、自分は偉くなったと誤解してしまいました。

(中略)

○にもかかわらず弁護士と言うだけで「先生」なんて呼ばれ、舞い上がって自分は難しい仕事をする偉い人間と勘違いして、お客様を見下す態度が徐々についていきました。

(中略)

○このように「弁護士先生」と言われることで、本来お客様は報酬をお支払い頂き弁護士としての仕事を成り立たせて頂く大変有り難い存在であるのにこれを忘れがちになります。そしてお客様について、まるで自分が導く生徒の如き感覚を持ち、自分が指導者であり、お客様を教え導くのが弁護士の仕事との勘違いに陥りました。

○この勘違いのため大切なお客様のご希望・ご要望をじっくり聞かず弁護士の見解を押し付けることへの自覚が乏しくなります。それが「女性依頼者の怨み」に記載した事情等の経験、更に弁護士に対する市民の苦情窓口担当等で、お客様の弁護士に対する強い不満を強く自覚するようになりました。

○これらの過程で、弁護士の持つ世の指導者意識に対する反発は相当根強く、いつかしっぺ返しを食らうだろうなと覚悟していたら,案の定、ここ10数年の司法改革の波で弁護士特権の殆どが奪われつつある状況になりました。私は、弁護士と言う職業は世の指導者たる特別の存在だとの思いは払拭すべきと常に自分に言い聞かせるようにしておりますが、まだまだ実践が伴わないと反省することが多々あり、兎に角、自戒を継続していきます。


 弁護士は社会慣習上 「先生」 と呼ばれることに加え、専門家であるとの自意識もあり、自分は偉い人間なのだと勘違いをして指導者意識を持っている。司法改革によって弁護士特権が奪われつつあるのは、その 「しっぺ返し」 である、と書かれています。



 この先生は、自らを振り返り、反省 ( …といって失礼でなければよいのですが ) しておられます。お会いしたことはありませんが、おそらく、( 人間的に ) 大変立派な先生なのだろうと思います。しかし、すこし、誤解しておられるのではないか、とも思います。



 弁護士のなかには、「俺はエライ」 と、勘違いしているのではないか、と思わざるを得ないような人もいます。しかし、司法改革は、そのような弁護士に対する反発に基づくものではなく、合理的・理性的な動機によるものだと思います。

 市民の意見 ( 世論 ) は、かなり理性的なものであり、感情的な動機で、社会構造を変えようとしているのではない。市民は市民なりに、事の軽重を弁えている ( わきまえている ) のであり、もっと市民に信頼を持っていただきたい、と思います。



 なお、弁護士のなかには、「俺はエライ」 と、勘違いしている人もいるのではないか、というのは、私の実体験に基づいています。「ヤミ金融 (押し貸し)」 に、 ( 事実関係の ) 一部分だけ書きましたが、その弁護士は、なんと、( こちらにはカネを受け取る義務はないにもかかわらず ) 一方的にカネを振り込んできたのです。とても困りました。

 相手は 「君のため」 ( こちらのため ) だと言っていたこと、相手が 「先生」 と呼ばれる弁護士であり、また、相手が 「年上」 でもあったことから、「迷惑なのですが…」 と、遠まわしに伝えたところ、無視されました。その約 1 か月後、公的機関に事実関係を伝えなければならない、その期限直前に電話したところ、こちらの雰囲気を感じ取っていたのか、

   「なんだ~あ? あれは? 迷惑だと言ってるのと同じじゃないか! 温情だーーっ!!」

と、怒鳴られました。この怒鳴りかたは、まるでヤクザです。

 実際、迷惑だったのですが、その弁護士は、「迷惑なはずがない」 と思い込んでいたのかもしれません。善意に解釈すれば、「君のためにカネを振り込んでやったのに、不満があるとは何事だ」 という意味になり、「弁護士の持つ世の指導者意識」 の現れだろうと思います。

 したがって、弁護士が 「世の指導者意識」 を持っていることは間違いないと思います。しかし、司法改革は、そのような 「指導者意識」 に対する反発ではないと思います ( 事実関係を全部書かず、一部分だけ書いているのは、相手の弁護士に配慮しているからです ) 。

 司法改革は、構造改革の一環にすぎないと思います。
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