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北朝鮮の核能力

2011-12-29 | 日記
リチャード・L・アーミテージ ジョセフ・S・ナイJr 春原剛 『日米同盟 vs. 中国・北朝鮮』 ( p.112 )

春原 ところで、肝心の核開発計画ですが、実際のところ、北朝鮮はどれほどの「核能力」を手にしているのでしょうか?

アーミテージ 今、言われているのは最大で十個の核兵器を保有しているということです。

ナイ 一九九〇年代から振りかえって数えてみましょう。まず、寧辺(ニョンビョン)にあったロシア製の実験用原子炉から少なくとも核爆弾二発分のプルトニウムを抽出していますね。その後、(約八千本と言われた使用済み核燃料棒を)再処理したことでさらに六発から八発分のプルトニウムを手にしていると想定できます。
 一方で我々は彼らの高濃縮ウラン(HEU)については情報がありません。一体、どれほど進んでいるのかもわかりません。再処理(プルトニウム)についてはわかりますが、高濃縮(ウラン)については推測するしかないのです。もし、それがかなり進んでいれば(核爆弾数を)上乗せしなければならないでしょうが、結論としては多くの人が「八発から十発ぐらい」という表現を使っています。

春原 お二人が仰っているのは「十発の核弾頭」という意味ですね。つまり、大陸間弾道ミサイル(ICBM)など運搬装置は含んでいないのでしょうか?

アーミテージ そうです。彼らが核爆弾を(攻撃対象にまで)正確に運搬できるかどうかはまだ不明です。少なくともICBMはまだ開発できていない。そして、航空機にも(核爆弾を)搭載できていないと思います。つまり、ある程度の核爆弾は保有しているでしょうが、それを運搬する信頼性のあるシステムについて、彼らが開発したということは確認していません。

ナイ 彼らのICBM技術は彼らが言うほど印象的ではありません。長距離の発射実験はいずれも成功していないと思います。ただ、短距離ミサイルはもう少し印象に残りましたが。

春原 核爆弾を弾道ミサイルなど運搬システムに搭載するためには「小型化」の技術も必要ですが、それを北朝鮮は手にしていないということですか?

ナイ わかりません。確かに彼らにはロケット(弾道ミサイル)技術はありますが、核爆弾を弾頭化してミサイルに搭載できるまでになっているかどうかはわかりません。

春原 ブッシュ政権時代に明らかになった高濃縮ウラン(HEU)の製造計画は今、どうなっていると思いますか?

アーミテージ 個人的な見解ですが、彼らは今もそれ(HEU製造)を続けていると思います。そして、それが今どの程度のものなのかはわかりません。どこにあるのかもわかりません。

春原 北朝鮮の核問題を巡っては以前から歴代米政権が「超えてはならない線(Red Line)がある」と警告してきました。それは使用済み燃料棒の再処理であったり、黒鉛減速炉の建設であったりしましたが、当初、一番懸念されていたのは地下核実験だったと思います。ただ、核実験を強行した後も米国や日本、韓国が思ったほど動揺しなかったことを受けて、北朝鮮は戦略を変えたようにも思えます。ブッシュ政権で大統領補佐官(上級アジア部長)を務めたマイケル・グリーン氏によると、北朝鮮はそれまでの「核実験をするぞ」という脅し文句を捨て、「核を拡散させるぞ」という、新たな恫喝戦術を展開し始めたというのです。


 北朝鮮が保有している核兵器は、多く見積もっても10発である。また、少なくともICBMは開発できていない。北朝鮮は今、「核実験をするぞ」という脅し文句を捨て、「核を拡散させるぞ」という新たな恫喝戦術を展開し始めた、と書かれています。



 引用文中には、「航空機にも(核爆弾を)搭載できていないと思います」とあります。

 しかし、航空機に核爆弾を搭載することは、「技術的に難しくない」と思います。なぜなら、たんに(航空機に)「載せて、落とすだけ」だからです。

 したがって「技術的に難しい」のは、核弾頭の「小型化」だと思います。小型化に成功すれば、あとは(爆撃機に)「載せて、落とすだけ」です。難しいことはなにもありません。



 ここで、すこし古いですが「北朝鮮の核弾頭搭載ミサイル、ムスダンが日本全土を射程に」という報道をみると、

 北朝鮮はどうやら、核弾頭の小型化には成功している、と考えられます。



 したがって、今、最大で10発の核爆弾が、日本(または中国・韓国・ロシア)に落とされる可能性がある、ということになります。



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