トコロカワレバ

毎日は些細な驚きで溢れてる

個展のおしらせ( Paris)

2007-09-04 | アトリエの




パリにて個展をいたします。

麻以の切り絵 - 色と形の重なり-



パリに来られる予定のある方
またはお近くにお住まいの方は
是非いらしてください。

会場は、日本とフランス文化の架け橋「エスパス・ジャポン」さんの図書室内です。
古本屋さんのような懐かしい空気が漂う展覧会場です。
ESPACE JAPON
Mai JOIGNEAUX


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展覧会にむけて
「色の重なり」より抜粋


*フィリピン
海を越えてはるばるやってきた外国人である私たちを
本当に嬉しそうに迎え入れてくれた彼らの熱いまなざし
歓迎の歌、踊り、食事、そして絶えない笑顔。
まだ朝靄の残る空気のなかで目覚めれば
冷たい湿気を肌に感じ
小鳥のさえずりが聞こえ
そして、くすぶるゴミの丘から立ち上る白っぽい煙が見える。

*日本
それぞれの国に居ながら、思いはあの国へ帰る。
様々な異文化の渦中で
私は八百万の神の国で産まれた、私自身である事に気づく。
そして、私は
私自身の色の重なりを選び
私自身の形を切り出していく。
ここに出てきた重なりは、今造り出した物でありながら
昔から私の中にあった物でしかないのかもしれない。

麻以 ジョワニオー













夏のおわりに

2007-09-04 | 日々のつれづれ、、、




例年になく涼しい夏休みだった。

姉妹達と親友と愛する人と
日差しの下、雲の下、雨粒の下たくさんはしゃいだ。

ヴァカンスだから、と庭に大きなテーブルを出し
それぞれプラスチックの白い椅子に腰をかけて周りを囲み
お母さんの作ってくれた大きな大きなパエリアを食べた。
あまいメロンの蜜を吸おうと、蜂がやってくるので、皆で怖がりながらおいはらった。
小さい雨粒が落ちてきたのでパラソルの中に身を寄せあい
お天気の話をしていると、いつのまにか太陽がまた顔をだした。

早起きした日は高い所に上って
普段とは違う目線で景色を見ると世界の成り立ちが少し違って見えた。
四角くて白い箱の家を探検した日は
幼い頃描いた理想のお家に思いを巡らせた。
少しおめかしをした夜、湖に浮かぶ島に小船でたどり着くと
レストランから暖かい光が漏れていた。

姉妹達が帰る朝は、寂しさをいっときしまい込み
またねー、と手を振った。



朝、昼、晩と繰り返し
そして、夏が終わる。