トコロカワレバ

毎日は些細な驚きで溢れてる

ブローニュの森の木漏れ日と、、、

2009-07-01 | Parisの街角で




週1のお楽しみと言えば
パリを出て郊外のV実家へ行く時は
外環道を使わずに、ブローニュの森を通り抜ける道を選ぶ。
週末の夕刻とあって、家路を急ぐ人、遊びに出かける人で道は比較的混む。
どうせゆっくり行くのなら、木々の間を通り抜けた方が良い。


木漏れ日の下
サイクリングをする人
ジョギングをする人をちらほら目にする。
乗馬をする人にあう事もある。
森が日常の一部って、いいなぁ
と普通なら思っているトコロ。

しかし!
このココロ安らぐ緑を背景に、一番目にするのは
キワドい格好をした、おねにーさん達なのだ。
そう、ブローニュの森は昔から男娼で有名なのだった。

青々と深い森を背景に
赤、黒、白、ゴールド、シルバーを基調とした
ピンヒールのブーツに、激ミニスカート
胸元は極限まで大きく開いたデコルテ(むしろブラ?)を身につけた
女性(の様に見える)がぽつぽつと、時には2、3人で立っていたり座っていたり。。。
彼女(彼?)達の服装は
タダの白い網の様なものだったり
両側面に布が無かったり
装う為でなく、その下にある肌をよりセクシュアルに見せるためなので
明らかに、森を散歩している訳ではないと分かる。
(初めて見たときは、道に迷った人かと思ったけれど)


森の、木々の勢いと
その下に立って人を待つ、彼女(彼)達の醸し出す雰囲気の
そのギャップを見るのが
週に一度のちょっとしたお楽しみであったりして。











自転車泥棒さんへ

2009-05-16 | Parisの街角で


チェーンをかけてとめておいた自転車が盗まれたら、どうする?






[ A celui qui a volé mon velo, mercredi,
vous avez oublié la clé de l'antivol....
J'espére que vous êtes plus riche maintenant! ]

「私の自転車を水曜日に盗んだ方へ
盗難防止チェーンの鍵を忘れましたよ。。。。
あなたがよりリッチに暮らしている事を願って!」



パリジャンのシニカルなウィット。









赤・青

2006-11-28 | Parisの街角で




細い夜道を歩いていると、歩行者用信号が赤だった。
でも、その赤信号は
なんだか「フンッ」って感じでえばっていて
ちょっと笑ってしまった。
せっかくなので、青の人の姿も見たいと
信号が変わるまでちゃんと待ってみた。

青の人は、
まるで赤の人に命令されて「へいへい」って
あまりやる気がおこらないけどちょっと急いで
なにかをしに向かっているみたいだ。

まるでかかあ天下の連れ添った夫婦みたい。
もしかしらた、、、
「水曜日は燃えるゴミの日、あなたの役目って決まってるでしょ!
早くしないと収集車が来ちゃうじゃない」
「へいへい」

なーんて。


そんな事を思ってから
信号機がえらく気になりはじめた。








それにしても、この街には何でこんなに歩行者用信号機のバリエーションがあるんだろう。


こういう物って、国が一つの工場に委託して作っているんじゃないんだろうか。
北の工場に依頼するのと南の工場に依頼するのでデザインが変わるのだろうか。
それとも同じ工場でもその時の工場の人や職人さんの好みによって、形が色々変わるんだろうか。
「赤はとにかくわかりやすい方がいいよな」
「でも、信号無視が多いから赤は逆らえない雰囲気が漂っている物をちょっと作ってみようか」
とかとか。




この街では、規格がきっちり決められているはずの信号機でさえ
それぞれ個性を持っているのはなんでだろう。
もしかすると、きちっと決めても知らないところで
人の思惑が入ってしまうのかもしれない。
色々な国から来た色々な考え方をする人が住み着いている場所だから
例えば「赤信号の赤色を想像してください」と言ったところで
もしかしたら信号なんてない街に生まれた人だっているかもしれないし。

そんな私も、青信号の事をフランス語で言う時、どうしても
「feu bleu」(フ・ブル=青信号)と言ってしまう。

あってる?
いや、本当は「feu vert」(フ・ヴェール=緑信号)と言わなくてはいけないのに。
確かに青信号の色は緑色でした。


けれども不思議なのは
規格がどこかしら不規格な街なのに
街全体を見回すとその細かなゴチャゴチャはもの凄い統一感をもっている。
これが、まさにこの街らしさなんだろうね。






白夜

2006-10-08 | Parisの街角で

2006年10月7日(土)
パリは、Nuit Blanche(ニュイ・ブロンシュ)。
白夜と名付けられた今日は、年に一度の祭典。
一晩中を通してパリの街、あちらこちらでイベントや展覧会が開かれている眠らない夜。


白夜の夜。
夜中の12時過ぎにアパートから出ると
いつもにはない雑踏。
沢山の人だ。

すこし歩いてみると、
一角に人だかり。
みんなわいわいとある方向を見つけている。
なになに?と紛れてきょろきょろ見回すと、、、



うえーの方に、、、



!?
たかーい建物の上にピンクの人が2人かさなってる。。。
しかも、ゆるーい速度でまわってるし。。。
本物?作り物?

帰りがけに観たら、まだかさなったまま回っていて
色がピンクから赤になってた。

後から調べたら、スイス人のパフォーマンスとのこと。
スイス人かー。
私の中で、今後スイス人に対するイメージの大部分を占めてしまうかもしれない。


その他にも、いろいろなものがあったけれど、それより
真夜中にもかかわらずジェラート屋さんに長蛇の列が出来ているのにおどろいた。


けっこう寒かったのになぁ。
これもお祭りのなせるワザ。


そして、明け方まで賑やかな街を後にして早々と帰路へ。
なぜなら、理由はこちら。
じゃん。



日本まで1分約1,5円で電話がかけられる優れもの。
skypeフォンを今週のはじめにVが買ったのでした。
日付がかわって10月8日、日本への処女通話は家族へ。
しっかり35分話して、約60円なり。
世界は狭くなりましたね。
遠くに家族がいる人にはいい事よね。

ちなみに10月7日は両親の結婚記念日でした。
31周年おめでとう。
見回せば記念日は色々なところにあるものだ。






夏の夜の過ごし方

2006-07-29 | Parisの街角で
Paris plage




パリプラージュ
今年でもう5回目です。
どこぞから2500トンもの砂や68本ものヤシの木をもってきて
パリのど真ん中セーヌ川沿いに人口のビーチを造ってしまいました。
セーヌを挟む自動車専用道路もこの1ヶ月の期間は完全に歩行者専用。
現在のパリ市長さんが採用した案だけれども、そのアイディアと実行してしまうところは
ラテンの血を引くフランス人という気がする。
(ちなみに、終わったら砂は元の所へ返すらしい)

てくてく歩いてパリ市庁舎を過ぎ、自動車が行き交う大通りこえるとそこはもう真夏のビーチ。
水着の子供が走り回って、ビキニのおねーさんやおばさま方がどーんと日焼けをしていたりする。
砂をひいただけでしょ、とあなどってはいけない。
美しい物、そしてヴァカンスを楽しむ事に対するフランス人の実行力すごい。





プラージュには、カフェバーやアイスクリームショップは勿論
仮設プール
ビーチバレーコート
トランポリン
ペタンク競技場
ダンスホール
霧シャワー
ハンモックソファー
大道芸人
全身マッサージ
レンタルサイクル
等々、、、沢山のお楽しみがある。
仮設ながらどれもきちっとしていて、それぞれの施設にはそれぞれ
プロのおにーさん、おねーさん方がいる。
中でも一番驚いたのは、セーヌ川の中のプール。
これはパリプラージュの期間以外もやっているのだけれど
セーヌ川の中に浮かぶプールを作ってしまいました。
セーヌ川の中にだよ。エッフェル塔を背後にクロールですか。
すごいなぁ。



昼間はホントにバカンス!バカンス!という感じだけれども
実は以外に良いのが夜なのです。

22時頃の日暮れから24時の閉浜(?)までの時間帯はライトが灯る。
昼間の暑い空気もすこし冷めて
夜のピクニックをしている人たちを見ながら
木にぶら下げられた色とりどりのぼんぼりの様な
(もしくは昆虫のタマゴの様な)照明をみながら歩くのはとても心地良い。
歩いている人達も昼間よりもなんだか落ち着いた様子で全体的にゆるりとした感じ。




その中で特に好きなのは、閉まっているプール。
床を掃除するロボットが不器用な動きであっちへ、こっちへと音もなく一生懸命にはたらいている。



暑く、もったりとした空気がのこる夏の夜に眺めるのが良い心地です

ぐるぐると

2006-05-16 | Parisの街角で


ケスクセクサ !?
と、叫んでしまった。


こちらに来ると
日本人にはなかなか想像が及ばない
大胆な考えを持ちながらモノ造りをする人が
沢山いることに気づかされる。
けれども、こっちで暮らしている時間が長くなるにつれ
その大胆さにも目が慣れてきて段々と
素通りするようになってきている。
イヤだなぁ。
いつも
「お~」とか
「ほほぉーっ」とか
「え”~、こんなんでいいの~」とか驚いていたいものだ。


ところで、先日久しぶりに
「ケスクセクサ?!」
と叫んでしまったモノがある。
(ちなみにQu'est-ce que c'est que ca !?
フランス語で、「一体全体何なわけ?!」というニュアンス。)



それはトップの画像。ケスクセ?

わかった?
わからない?

ではこちら




これは、
移動遊園地にある最新アトラクションのひとつ。
トップ画像の黒い点は人間なのでした。

参加者は靴を脱ぎ、このおじさんの様に
イケてないスーパーヒーローさながらのボディースーツを身にまとい
上から垂れている2本の太いワイヤーを留めます。

余談だけれどこちらの人は外で靴を脱ぐ習慣がないので
大きな穴が踵やつま先に開いた靴下を履いている人がけっこうな割合でいる。
この時も、衝撃的に大きな穴を踵につけたキレイめな顔立ちの男性が一人。
穴あきの靴下とコウモリのようにマントが付いているボディースーツ
その装着姿はなかなかどうして、、、。
けれどもこの地上50メートル以上を高く舞い上がるこのアトラクションに参加するには
それなりの勇気が必要なわけで、参加者は
「自信満々に仁王立ち」もしくは「後悔の嵐まな板の鯉」の人に別れていました。



全員がスーツ装着後

中央に向かってバーを軽く握り

緊張の一時

合図のブザーがなる

そして、、、


ふわっと





「わーっ」





回転速度をたまにおとしたりしながら
ぐるぐると
ぐるぐると
ぐるぐると。


ものすごく、気持ちよさそうだった。
そして降りてきた人々の自信と爽快さにあふれた笑顔。

私は初めて空を飛ぶに当たってまだ心構えが出来ていなかったので
チャレンジしませんでした。

この移動遊園地は今月末までやっているので私も次回は是非空を飛びに。


それと
近くにあったジェットコースターは、危なっかしげで美しかった。
これも次回に。



すごい車

2005-12-27 | Parisの街角で


12月26日
パリ、オペラ座界隈。

イルミネーションがキレイだねぇ、
なんて思いながらそぞろ歩きをしていた時
道ばたで、すんごい車に遭遇。

なんだ、これ。
ナイキシューズみたい。
しかもドアノブがないよ。
どうやらイギリスから走ってきたらしい。

一体どんな人がのってるんだろうねぇ。

雨上がりで水玉がきれい。



駅の案内図

2005-12-08 | Parisの街角で
駅の規模によって
字の大きさが変わってる。
意外と斬新だ。

シャルル・ド・ゴール駅なんてあったら画面からはみ出しちゃうんだろうか。

地下鉄OPERA駅で8番線に乗り換える時の案内図

暴動・パリは燃えている?

2005-11-14 | Parisの街角で
フランスにはアフリカ系、アラブ系を初めとした多くの移民がいて、彼らの不満(失業、相互搾取、教育格差、階級抑圧、人種差別・・・)がある事件をきっかけに表沙汰に現れたというのが大雑把に言うと今回の暴動らしい。

そのきっかけの事件は10月27日の夜、パリの郊外でおこったのだけれど、その後、全国で夜な夜な「器物・建物への放火」が続いている。それを阻止するべく出動した機動隊と衝突して危ない騒ぎが起こってる。
暴動のメインである放火の対象は主に「車」。
暴動は先週末にかけて勢いを弱めつつあるとは言えまだまだ続き、11月11日の夜から翌日の未明にかけて502台(!)の車が放火されたらしい。
502台でおどろいていたら
前日は463台、そして11月8日の晩から9日未明にかけて全国で617台(!!)
もっと驚いたことにはこの数字は前日より大幅に減っていて
その前日は1173台(!!!!!)
6日には1408(......)
うーん、ちょっと信じがたい数字が続いていたらしい。

と、さっきから「らしい、らしい」を繰り返しているのはなぜかと言うと私の周りでは危機感らしい物はまったくと言って良いほど感じないから。なので、下手するとYahooニュースなんかで情報収集したりするので、もしかしたら日本にいる人の方が細かい事はよく知っているかもしれない。
でもきっと、日本のニュースなんかでは「フランスは火の海・暴動の嵐」みたいな印象を与えるような伝え方をしているんじゃないかとおもう。
実際はというと、確かに警官の数はいつもよりぐっと多い気がするけれど、パリなんかはいつも観光客が一杯で、クリスマスイルミネーションもキラキラとえらいゴージャスで「パリはいつもパリなのよ」という印象。


この暴動は特に、これは移民の多く住む地区で始まったので、フランス人的には「対象がフランス人やフランス庁舎ならともかく、フランスに住む外国人が彼らの地区で始めた行為。それがエスカレートして対象を選ばず放火しまくっていて、おそろしい。何も出来ないし、だいいち自分の車を焼かれたらヤだなぁ。」という感じている人も多くないはず。

そんなわけで、車は燃えているけれど、パリは燃えていません。
燃えているのは一部の地域、一部の時間帯だけ。
派手な映像や大きな数値は頭に残りやすいので注意しなくてはね。

ともかく、
心配してくれた人々、どうもありがとう。
とりあえず、私は大丈夫。

パリ観光(2) カタコンブ

2005-11-03 | Parisの街角で
カタコンブ。
真っ先に思い浮かべるのは
北海道産の鍋の出汁に使うようなでっかい昆布。
けれどもカタコンブはCatacombeと綴り、やわらかい味の出る昆布とはほど遠かった。

カタコンブとは地下にある共同墓地のことです。
華の都パリの地面の下には実は巨大なカタコンブがあり、
600万体以上の無縁仏が眠っているのです。

今から200年程前、パリの共同墓地を縮小するために
それまで墓地に埋葬されていたお骨を
千五百年以上も昔に使われていた地下の採石場にごっそりもってきたそうです。
すべてのお骨は丁寧にきっちりと積み上げられ
通路の両脇にぎっちりと積まれているホネホネホネホネホネ・・・・。

実はここ、れっきとした観光地。
かれこれ2年以上前からその存在は知っていて気になってはいたんだけど
実は私は「暗くて不気味なもの」に意外と弱いので
長い事「行きたいよーな、行きたくないよーな、でも見てみたいよーな」ってかんじを繰り返していたのです。

そして、遂に!
行ってきました。
なんというか、ほんっとにおホネが整然と並んでいるんだよ。
どこまでも続きそうな地下道の両脇にぎっちりかっちり並べられたおホネたち。
その場にたどり着くまでの地下道は暗くて湿気があって私はSaraの腕にしがみついていたのだけれど
いざ、そのおホネたちが葬られているスペースにたどり着くと
あんまりにも数が多すぎて、あんまりにもきちんと並べられているので
現実離れしていて、ぜんぜん怖いという気持ちにならなかった。

おホネに囲まれた地下通路を歩きながら、私はSaraと
「日本とヨーロッパの埋葬の違い」について話しをしていた。

ヨーロッパでは土葬をするので、日本人の火葬という風習はものすごく残酷に感じるらしい。
「愛しい人の体を火で焼くなんて!」という感じ。

たぶん、こちらの人は亡くなった後も肉体にはその人の何かが残ると考えるのでしょう。
こちらのホラー映画では、お墓からゾンビがよみがえるけど
日本のお化け話は、舞台はお墓でもお化けは肉体を伴わない魂だものね。

私たちは、身近な人間の白いホネには恐怖を感じないし、神聖なものの様に思う。
むしろ「真っ暗な地面に埋められるなんて! だって、地面って事は時間が経てばそのうち・・・」
なんていらん想像までついしてしまう。

しかーしっ。
そんなヨーロッパの風習も最近変わりつつあるようです。
フランスに限って言うと、今では約半分近くの人が火葬を希望しているようです。
そして、散骨を希望する人も少ないながらもいるそうです。
どうやら白い灰になって大地に戻るという考え方に共感する人が増えてきたようです。

ちなみに、よろずの神さまがいる日本人の宗教観を説明するのはとても難しいけれど
「インディアン達の考え方と似てるのよ」と言うと
すんなり納得してくれる。
くれぐれも「とく振興している宗教はない」なんて答えてはいけない。
日本人は無神論者集団ではないからね。

ちなみのちなみに写真はとりませんでした。
バシバシ取っている観光客たちがいたけれど
何か写っていないワケがないだろうに。。。


自転車でモンマルトル

2005-10-26 | Parisの街角で
パリ近くのとある街から片道16キロ。
ある日曜日の午前中に自転車でモンマルトルに行って来た。
モンマルトル?もんまるとる?
そう、
あのアメリの舞台モンマルトル。
モン(mont=山)が地名についているように
そこはパリの中でもいちにを争う高い丘。
そして、にっくき石畳。

お昼ご飯までに戻って来た頃には
ふとももの上側がいたくって
まるでおばあさんになったように階段上るのがきつかった。
階段の手すりって大切と妙に実感したり。

けれど夜には、体が軽かった。
やっぱりたまには、こがなくちゃね。