ズラタン・イブラヒモビッチは天才と言われるサッカー選手だ。ただわがままで今まで在籍したクラブではいろいろな騒動を起こしている。とくにFCバルセロナでのグアルディオーラとの確執は有名だ。若きエースのメッシ中心にシステムを構築するグアルディオーラ監督に対して公然と反旗を翻した。数十億という破格の移籍金でユベントスから獲得されたのに、1年で同じイタリアのミランに放出された。
旧ユーゴスラビア系の両親のもとにスウェーデンで生まれた。両親は子供のころにすでに離婚し、薬物依存の母親と、同居していた自己中心的な父親の姿を見ながら育った。そして10代でサッカー界で頭角を表し、アヤックスでの活躍を機にビッグクラブから注目を浴びるようになった。だが、機械仕掛けのようなサッカーを目指すグアルディオーラのチームにはなじめず、すべてメッシへボールを集める戦略に腹を立てた。彼の『I am Zulatan Ibrahimobic』ではそのあたりを赤裸々に語っている。まだ関係者がみんな現役なのにここまで言うかって感じの本だ。
そのイブラのスウェーデン代表でのすごいゴールがある新聞に載っていた。彼が天才であることはこのワンシーンでよくわかる。そして、極貧で育ち、学校でも問題児で、サッカー界でも様々な対立劇を演じてきた彼だけど、本当にサッカーを愛しているというのだけは納得がいく。
http://www.marca.com/2013/10/27/futbol/futbol_internacional/1382898949.html