MELANCOLICO∠メランコリコ!

ゆめと心理と占いのはなし
Por donde, amor, he de ir?
 Rosalia de Castro

ちょっと遠いジム

2015-09-16 02:27:01 | On your mark!

腰痛も少しやわらぎ、スタジオができるかどうか試したくて少し遠いジムに行ってきた。いつものジムだと知り合いが多くて緊張して途中で動けなくなりそうでいやだった。

でも、少し遠いジムにも知り合いがいた。座ってシューズのひもを結んでいたら「こんばんは」と元気な声が頭の上でした。Aちゃんだった。最近、あっちで見かけなくなっていたと思ったら、ずっとこっちに来ていたという。会社からはこっちの方が近いし、一人で静かにやるのもいいかなって思ってこっちに来ていたという。

ぼくはとりあえず「腰のリハビリ」の件を話して、「でも、せっかくだから一緒にやろうよ」って言って、二人並んで1時間動いた。動いたと言っても、跳ねるところは足踏みで、情けないことに水消費量は250mlほどだった。もちろん初めからそのつもりだったので、むしろ計画通りに1時間やれたことにホッとしたというのが本音だ。

何年か前、彼女があっちのジムによく来ていたころは、よく夜のマシンジムで取りとめもなく話しをした。少しぽっちゃり体型な彼女は、ジムに来始める前はデブだったという。「イライラしたら食べちゃって、間食もやめられなくて、夜中に目覚めては冷蔵庫にへばりついていた」という。彼氏がいなくてさみしく、仕事での人間関係が負のスパイラルに陥っていたことが背景にあったらしい。それで、あまりに醜くなった体型を何とかしようとジムに一人通い始めて減量に成功し、その成功体験がきっかけでいろいろと落ち込んでいく自分を立て直すことができたという。彼女の家庭には母親がいなくて、楽しい思い出は父親とのキャッチボールだったといつだったか話してくれたのをよく覚えている。

最近は彼氏もできて、再就職して職場の人間関係も前よりはよくなっているみたいだ。普段は黙って人の話しを聴く側に立つ人なので、こちらから訊かないと何も自分のことは話しださないんだけど、こちらのプライベートなことを切り出すとけっこう自分のことも話す。ひょっとすると本当は吐き出したいことがいっぱいあるんだけど我慢しているのかもしれない。もちろん今日はそんな話をしたわけではないけど、彼女がいてくれたおかげで、他の人のことは気にせず、マイペースで動けたのは幸運だった。


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