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中国 国産品で個人消費の拡大を

2017-03-19 13:15:00 | 報道/ニュース

2月28日 キャッチ!


ここ数年
減速が続いている中国経済。
去年の成長率は6,7%で
今後さらに減速するという見方が強い。
中国政府が景気のエンジン役として期待するのが個人消費である。

国営テレビで視聴率の高い時間帯に流れるCM。
各業界の大手中国企業を“国家ブランド”と位置付けることが目的である。
中国ではいま品質の良い国産の製品や農産物のブランド力を高め
「爆買い」として海外に流れる消費を国内に呼び戻そうとしている。
その一端を垣間見るイベントが商務省主催で行われた。
イベントの主役は“飯炊き仙人”の異名を持つ村嶋孟さん。
大阪堺市の食堂で50年以上美味しいご飯を焚き続け
評判はネットを通じて中国でも浸透している。
その村嶋さんを監修役として
国産の米のブランド化を進めようというのである。
村嶋さんは専門家と協力して中国東北部をまわり
成分が日本の高級米に近いコメを厳選。
村嶋さんが炊いて味や食感が良かった4種類のお米を
“銀シャリブランド”に認定した。
(認定された農家)
「うれしいです。
 これで暮らしも良くなります。」
団体では3月から大都市に順次試食できる店を開くとともに
認定したコメの物流システムも整備する計画である。
(商務省 担当者)
「社会が発展し
 ブランドへの期待も高まるなかで
 この取り組みが必要とされているのです。」
一方 先端産業の分野では
政府が市場を作り出すことで消費を促し
ものづくりの高度化を推し進める動きもある。
その1つが電気自動車である。
(北京新熊源自動車)
「今後は毎年新型電気自動車を発表します。」
技術で先行する日系や欧米系のメーカーに対し
中国政府は国産車のシェアが大きい電気自動車の需要拡大を通じ
中国メーカーの産業競争力を高めたいという考えである。
電気自動車の購入に最大約70万円の補助金を出しているほか
地元当局も交通規制の際の優遇措置を実施している。
去年 国産の電気自動車を買った北京に住む辺遜博さん。
外資系ブランドのガソリン車をすでに持っていたが
大気汚染によって市内中心部への乗り入れが時折規制されるため
2台目として電気自動車が必要になったのである。
(辺遜博さん)
「電気自動車は便利で規制もなく
 コストも安く済みます。」
去年中国で販売された電気自動車は40万台。
政府は2020年には電気自動車などのエコカーを年間200万台以上販売する計画。
自動車販売全体での国産シェア拡大を目指している。
小売りの分野では
高くても良い商品を求める消費者の増加に対応して
売り上げの拡大につなげる企業も出てきた。
四川省成都の日系スーパー。
近年 高品質の生鮮食料品の取り扱いを増やしている。
値段は通常の2倍以上だが
質への信頼が功を奏してこの地区の7店舗での売り上げは伸びている。
(来店客)
「子どもには安全なものをあげたい。」
「値段は少々高いけど信用できます。」
安心・安全の要となっているのは専門の買い付け部隊である。
高品質にこだわる農家を中国全土で開拓している。
担当者は産地へ赴き
商品の安全性や品質を自ら確認。
「雑草は全て人の手で抜きます。」
「農薬は?」
「使わないから値が張るのです。」
有機野菜を手掛けるこの農業法人は
スーパー側の求めに応じて土壌や育て方の改良を重ね
この3年で売り上げが2倍に増えた。
(農業法人 幹部)
「野菜の種類は多くても高品質のものはわずかです。
 我々はこの分野で先頭を走ります。」
(イトーヨーカ堂 中国総代表 三枝富博さん)
「本物やこだわりを消費者自身がわかってきている。
 変化に対してどう対応力を磨くかがチャンスを作ることではないかと思う。」

都市部を中心に消費者の間で
質の高い物やサービスを求める動きは間違いなく強まっている。
特に90年代生まれの一人っ子世代は
自分の欲しいものにはお金をかける傾向が強いと言われている。
所得の向上で海外に出掛ける人が年々増え
旅先で出会ったお気に入りの商品を国内でも買いたいというニーズも高まっている。
いわば目の肥えた消費者が育つ中で
国内企業の間でも
より付加価値の高いこだわりの商品を売り出そうという動きが広がっていて
その象徴として国産品のブランド化を目指している。
中国では
去年の小売り売上高が約540兆円で
中国経済における個人消費の役割は年々大きくなっている。
それでもGDP全体に占める消費の割合は
アメリカや日本に比べるとまだ小さいのが現状である。
こうしたなか個人消費が主導する経済への移行に向けて
習近平指導部は2020年までに
1人あたりの所得を10年前から倍増する方針を掲げている。
国産商品のブランド化も所得が増えて暮らしに余裕がある中間層の消費を促すものである。
ただ中国全体ではいまだに偽物や模倣品が横行し
消費者が中国で流通する商品を信用しきれないという課題もあり
なお前途多難と言えそうである。



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