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“ネットで投資を”海外目指す中小企業の戦略

2017-08-09 06:00:00 | 報道/ニュース

7月15日 おはよう日本


中小企業が海外に新しい商品やサービスを売りだすには
これまで多額の費用やノウハウなどが必要だった。
いまインターネットを使って世界中に投資を呼び掛ける方法が海外進出を目指す企業を後押ししている。

岐阜県関市にある刃物メーカー。
会社の主力商品は版画などの制作に使う彫刻刀である。
顧客のほとんどは図工の授業で版画を学ぶ小学生4年生。
少子化で国内の需要は減る一方である。
(社長 田中健児さん)
「子どもの国内で生まれた数が100万人を切ってしまった。
 私どもの彫刻刀のお客さんがちょっとずつ減っているという現状がある。」
そこで海外市場の可能性を探るため
新たな商品を開発した。
肉の筋切り器である。
肉に切り込みを入れて筋を切ることで固い肉を柔らかくすることができる。
しかし海外の市場調査を行う資金的な余力もなければ
海外で商品を売る商社とのつながりもほとんどなかった。
開発担当で次期経営者の田中淳也さんにとって大きな課題だった。
(田中淳也さん)
「海外売上高が1%
 99%は国内。
 海外での知名度がない。
 金なしコネなし知名度なし。」
市場調査と必要な資金を得るためにどうしたらよいか。
利用したのはアメリカ最大規模のクラウドファンディングだった。
クラウドファンディングでは
立ち上げたい事業の内容をサイトに掲載し
賛同した人たちから出資を募る。
“肉の筋切り器プロジェクト”を掲載してから約1か月。
45か国の331人から短期間で予想を超える出資が集まった。
手にしたのは資金だけではない。
どの国が市場として有望かというマーケティングの情報も得た。
サイトへのアクセス数と
そのうちどれぐらいの人が出資したかを国別にみることができる。 
田中さんは出資を申し出た人の割合が多いほど
この商品のニーズが高いと考えた。
なかでも
牛肉の肉質が固く厚切りで食べることが多いオーストラリアに注目した。
(田中淳也さん)
「オーストラリアの方はオージービーフをたくさん召し上がる方が多いので
 9,6%
 ほとんど10人に1人
 見てくれた人が買って(出資)してくれた。」
メキシコや中国からは「商品を扱いたい」という問い合わせも寄せられた。
海外に事業所がなくてもバイヤーを見つけることができたのである。
(田中淳也さん)
「海外の見本市に出展しているようなイメージでプロジェクトを出すことができる。」
クラウドファンディングのサイトへの掲載から3か月。
必要な資金を情報を得て「肉の筋切り器」の商品化に成功。
1年半で2,000個を売り上げた。
このクラウドファンディングのサイトでは
使った人の意見や感想を募ることもできる。
アメリカの女性から寄せられた意見。
私は女性ですが刃を押すのに力が必要だった。
高齢者や子どもはどう使うのか。
これを受けてバネの強さを少し弱いものに変更。
さらに刃の数を20本から12本に減らして
より楽に押せる商品を作った。
田中さんはこの事業を軌道に乗せることに手ごたえを感じている。
(田中淳也さん)
「コストをかけたくない商品開発や
 マーケティングに積極的に利用したい。
 クラウドファンディングは岐阜県の関市にいながら海外で平等に戦える。
 ものすごく強力なツールになっている。」

アメリカのクラウドファンディングのサイトは
現在投資を募るには
日本以外のアメリカやドイツなど21の国や地域に住んでいるか会社があることが必要で
田中さんはアメリカの知人と共同プロジェクトを立ち上げる形で利用したということである。
クラウドファンディングの運営会社では
今年中に日本の企業が利用しやすい条件で投資できる形を検討している。


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