3) 大地震の対応
② 点検作業
まず、燃料の供給が停止できれば、次に、全ての部分を点検し、被害を確認する必要が、
有ります。主な点検場所は、燃料周辺と、窯の中の状態を知る事と、速やかに、焼成再開が
出来る環境に成っているかの、確認の為の点検です。
) 燃料にプロパンガスを使っている場合
a) ボンベが倒れていないか、ゴムホースが外れていないか、周辺にガスの臭いがしないかを、
点検確認します。ガスが周囲に漏れている場合は、火気厳禁です。
たとえ、元栓が閉じられていたとしても、閉じる迄の間に、漏れたかも知れません。
b) 漏れた場所を特定する。
複数個ある、元栓を全て閉じたあと、順次元栓を開けて、漏れを確認します。
即ち、ボンベの大元のコックを開きます。ボンベには、ゴムホースが繋がっているはずです。
その先にレバーの栓が続き、ガスの圧力計をへて、ガスバーナ付近の元栓と続き、第二の
圧力計をから、バイナーの栓となります。栓と栓との間に、ガスが残る様に、順次栓を
開けていきながら、圧力計を、監視します。圧が抜ける様ですと、その間から、ガス漏れが
している事になります。ガス漏れは、素人では、手に負えませんので、ガス屋に頼むしか
有りません。勿論、窯焚きは、ここで中止になります。
c) プロパンガスは、空気より重く、地面近くや、窪みに溜まり易いです。それ故、箒で
掃いたり、団扇(うちわ)などで、拡散させます。
d) 生ガスが、窯の中に閉じ込められている、可能性もあります。
窯の温度が高い場合に、地震が起きても、ガスは燃焼しますが、低い温度や、中途半端な
温度の時は、送風機が止まり、生ガスとなる場合も有ります。たとえ元栓を止めても、
窯の中に、残った場合には、再点火すると、ガス爆発を起こす可能性もあります。
) 灯油の漏れの場合、
灯油タンクの転倒、給油経路での油漏れ等が、ないかを点検します。
たとえ漏れていても、ガスよりも危険性は少ないです。自分で手当てする事も、可能かも
知れません。
) 窯の点検
a) 窯自体が破損されていないかを、目視にて確認します。壁に亀裂が入り、熱風が吹き出て
いる場合は、火傷に注意します。
b) 小さな電気の窯などで、キャスター(車)が付いている場合、大きな揺れで、移動し、
他の物に当たったり、電気コードが引っ張られて、切断する場合も有りますので、確認が
必要です。
c) 据え置き型の窯などは、鉄骨などで、支えられていますので、地震で壊れる事は、少ない
と思います。
d) 煙突の付いた窯では、煙突の状態も、点検します。
) 窯の中の点検
a) 300℃以上になったら、窯を開ける事は、危険です。それ故、中の様子は、覗き穴から、
観察する必要があります。高温の場合は、窯の中の様子が、判りますが、温度が低い場合は
懐中電灯などで、照らす必要があります。
b) 窯の中の棚板が崩れ、作品が横倒しになったり、作品同士がくっつく場合があれば、燃焼の
再開は出来ません。又、作品等が、バーナー口を塞ぐ事があれば、ここで中止しなければ
なりません。熱伝対温度計の、保護管などや、熱伝対自体が、破損しているかも知れません。
(この場合は、通電しないと、判らないかも知れませんが・・)
c) 電気窯の場合、棚板や作品が、揺れて電熱線をい傷めていたり、断線している場合も
あります。特に、電熱線がショートしている場合が、怖いです。テスターなどで、抵抗値
から、判断できる場合も有ります。
その他、気になる所は、点検確認が必要になります。
この様な、点検確認で、異常がなければ、燃焼再開は可能ですが、あくまで停電が終了している
必要があります。
③ 燃焼再開
以下次回に続きます。
② 点検作業
まず、燃料の供給が停止できれば、次に、全ての部分を点検し、被害を確認する必要が、
有ります。主な点検場所は、燃料周辺と、窯の中の状態を知る事と、速やかに、焼成再開が
出来る環境に成っているかの、確認の為の点検です。
) 燃料にプロパンガスを使っている場合
a) ボンベが倒れていないか、ゴムホースが外れていないか、周辺にガスの臭いがしないかを、
点検確認します。ガスが周囲に漏れている場合は、火気厳禁です。
たとえ、元栓が閉じられていたとしても、閉じる迄の間に、漏れたかも知れません。
b) 漏れた場所を特定する。
複数個ある、元栓を全て閉じたあと、順次元栓を開けて、漏れを確認します。
即ち、ボンベの大元のコックを開きます。ボンベには、ゴムホースが繋がっているはずです。
その先にレバーの栓が続き、ガスの圧力計をへて、ガスバーナ付近の元栓と続き、第二の
圧力計をから、バイナーの栓となります。栓と栓との間に、ガスが残る様に、順次栓を
開けていきながら、圧力計を、監視します。圧が抜ける様ですと、その間から、ガス漏れが
している事になります。ガス漏れは、素人では、手に負えませんので、ガス屋に頼むしか
有りません。勿論、窯焚きは、ここで中止になります。
c) プロパンガスは、空気より重く、地面近くや、窪みに溜まり易いです。それ故、箒で
掃いたり、団扇(うちわ)などで、拡散させます。
d) 生ガスが、窯の中に閉じ込められている、可能性もあります。
窯の温度が高い場合に、地震が起きても、ガスは燃焼しますが、低い温度や、中途半端な
温度の時は、送風機が止まり、生ガスとなる場合も有ります。たとえ元栓を止めても、
窯の中に、残った場合には、再点火すると、ガス爆発を起こす可能性もあります。
) 灯油の漏れの場合、
灯油タンクの転倒、給油経路での油漏れ等が、ないかを点検します。
たとえ漏れていても、ガスよりも危険性は少ないです。自分で手当てする事も、可能かも
知れません。
) 窯の点検
a) 窯自体が破損されていないかを、目視にて確認します。壁に亀裂が入り、熱風が吹き出て
いる場合は、火傷に注意します。
b) 小さな電気の窯などで、キャスター(車)が付いている場合、大きな揺れで、移動し、
他の物に当たったり、電気コードが引っ張られて、切断する場合も有りますので、確認が
必要です。
c) 据え置き型の窯などは、鉄骨などで、支えられていますので、地震で壊れる事は、少ない
と思います。
d) 煙突の付いた窯では、煙突の状態も、点検します。
) 窯の中の点検
a) 300℃以上になったら、窯を開ける事は、危険です。それ故、中の様子は、覗き穴から、
観察する必要があります。高温の場合は、窯の中の様子が、判りますが、温度が低い場合は
懐中電灯などで、照らす必要があります。
b) 窯の中の棚板が崩れ、作品が横倒しになったり、作品同士がくっつく場合があれば、燃焼の
再開は出来ません。又、作品等が、バーナー口を塞ぐ事があれば、ここで中止しなければ
なりません。熱伝対温度計の、保護管などや、熱伝対自体が、破損しているかも知れません。
(この場合は、通電しないと、判らないかも知れませんが・・)
c) 電気窯の場合、棚板や作品が、揺れて電熱線をい傷めていたり、断線している場合も
あります。特に、電熱線がショートしている場合が、怖いです。テスターなどで、抵抗値
から、判断できる場合も有ります。
その他、気になる所は、点検確認が必要になります。
この様な、点検確認で、異常がなければ、燃焼再開は可能ですが、あくまで停電が終了している
必要があります。
③ 燃焼再開
以下次回に続きます。