わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

素朴な疑問  290 陶芸の手順とは7(轆轤作業の手順7)。

2017-06-15 15:55:33 | 素朴な疑問
陶芸に限らず、何事にも手順があります。手順を忘れたり、手順前後の誤りにより、思いも拠らない

結果を招く事は多いです。

1) 全体の手順

 ④ 底削りの手順

  ⅰ) 削りに掛かる前に用具を揃える。

  ⅱ) 作品を伏せて轆轤の中心に据える方法は、以下の方法があります。

  ⅲ) 作品を轆轤の中心に据える。      以上までが前回の話です。

  ⅳ) 作品を轆轤上又は湿台(シッタ)に固定する。

   回転する轆轤上の作品は、遠心力や横又は斜め方向からの鉋(かんな)の力に対し、不安定

   です。特に注意する事は、作品が移動し轆轤上から転げ落ち、作品を壊したり大きな傷を負う

   事です。ドベ受けがある場合には、轆轤とドベ受けの間に落ち、作品が台無しにしてしまう事

   が多いです。その為、作品を轆轤又はシッタに、しっかり固定する必要があります。

   イ) 止め土を用いて作品を固定する。

    止め土はなるべく作品と同じ土を使います。止め土は作品に付着(密着)させますので、

    多少なりとも作品にこびり付きます。特に白い素地の場合、色の付いた止め土を使うと、

    その色が目立ちます。勿論、止め土を直ぐに取り除いたり、素焼き後に紙やすり等で削り取

    る事も可能ですが、なるべくその手間を省く目的で、作品と同じ土を使った方が無難です。

    但し、止め土は容易に変形する程度に、柔らく無ければ成りません。

   ロ) 作品は三点を止めで土で固定します。

    背の低い作品であれば、伏せた作品の口縁周辺(根元)を、口縁に合わせた湾曲した紐状に

    した止め土で固定します。背の高い作品であれば、根元と作品の胴体部分の両方を止めます

    止める箇所は六点になります。胴体部分の止め土は太くて長めの土を使い、斜め下方向から

    支えます。出来れば根元の止め土の中間位置にして下さい。

   ハ) 口縁周辺の止め方。

    紐状にした止め土を三方向に置いていきます。その際作品の底を左(又は右)手で下に軽く

    押さえ込み、作品が動かない様にします。紐の両端のみを轆轤面に押し付けます。同様に

    して三点に止め土を置いていきます。次に上記紐状の土の径の外側半分程を轆轤面に親指で

    強く押し付け密着させます。残り半分を作品側に人差し指で軽く寄せます。同様にして他の

    二点も止めます。注意する事は、一箇所ずつ止め無いことです。先に一箇所のみ行うと、

    作品が移動してしま恐れがあり、折角轆轤の中心に載せた意味がなくなりますので、三点置

    いた後で一箇所ずつ止めて行く事です。尚、作品が乾燥不十分な場合、止め土を強く作品に

    押し付けると、作品の口縁が変形してしまいますので、作品に力が加わらない様にする事

    です。

   ニ) 胴体部分の支え方。

    作品を斜め下方向から止め土で支えます。止め土の一端を轆轤面に押し付け固定します。

    他端はやや平面に延ばし作品の形に添う様にし、軽く押し付けます。取り付け角度は60度

    程度が良いでしょう。

   ホ) シッタを使う場合。素焼きのシッタは水で濡らして置く事です。

    シッタを轆轤の中心に据え、三点を止め土で止めます。止め方は上記の方法と同じです。

   ・ 外シッタの場合: 鶴首の様に口縁が細い場合に使用します。

    ドーナツ状の止め土を、シッタの真上に載せ軽く叩いてシッタに密着させます。真上を水平

    にし、内側は「切へら」等で真円を出します。当然ですが、円の大きさは鶴首より大きく、

    作品の肩の径より小さくなければ成りません。真円の角は45度程度で面取りします。

    真円の中に鶴首を差込み作品がシッタの中心に載る様にします。作品が中央に載ると作品の

    底面は水平になりますので、一つの目安になりきます。中心を出す為、作品全体をやや斜め

    にし調整します。作品をシッタに固定するには、5mm程度の細い止め土を三個用意し、

    作品とシッタの合わせ目に等間隔で置いていきます。三点置いたら、上記ドーナツ状の外側

    の土を細い止め土を巻き込みながら、作品まで上に撫ぜあ上げ固定します。

   ・ 内シッタの場合: 轆轤面よりも大きな口径の作品や、口縁に凹凸のある作品等に使用

    します。即ちシッタは作品の内側で使います。作品は止め土では止める難く、その為作品を

    直接シッタ上に被せる様にして使います。

    シッタ上の止め土で作ったドーナツ状の上面を水平に削り取り、ドーナツの外周を真円にし

    上部角部分を面取りします。作品はこの角部で支える事になります。削りたい周辺が綺麗な

    円で回転する様に、取り付け位置を微調整します。作品の底面が水平であれば、概ね中心に

    載った事になります。

   ⅴ) 底削りの仕方。

以下次回に続きます。
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