作品を仕上げる最終段階に、削り作業があります。
作品が削れるには、ある程度、乾燥(生乾きと言う)させる、必要が有ります。
(乾燥不十分では、削れませんし、作品の形が、崩れます。)
1) 乾燥について
作品を乾燥させる方法に、自然乾燥と、強制乾燥があります。
① 自然乾燥は、室温中に放置して、乾燥させる方法で、室内の環境によって、半日~2週間程度
の期間で、乾燥させます。
) 作品を、何の処置もせず、放置して置けば、およそ半日程で、削り易い乾燥に成ります。
この方法は、土の中まで、均等に乾き、一番、理想的方法と、思われます。
) 乾燥時間を長くする理由は、陶芸教室や、サークル活動などで、次回の出席が、その程度
の期間がある為です。それ故、次回までに、調度良く、乾燥している事です。
乾燥を、遅らせるには、濡れたタオルで包み、大き目のビニール袋等に入れて置きます。
1回の講習時間が、2時間程度ですと、轆轤を挽いた後、直ぐに、削り作業をする時間は、
有りません。
② 強制乾燥は、直ぐに削り作業に取り掛かる為です。
) 書籍等では、直射日光や、ドライヤーは、厳禁と書かれていますが、実際には、ほとんど
問題なく使えます。
但し、一方向からの光や、熱風では、部分的に乾燥し、作品が歪みます。
それ故、電動轆轤を、超スローに回転させながら、均等に、乾燥させる様にします。
又、直射日光に当てる時も、3~5分程度の間隔で、90度づつ回転させると、良いです。
) 天候や季節にも拠りますが、直射日光で、1時間位乾燥後、底が日光に向く様のして、
底を乾かします。
) ドライヤーの場合は、弱(弱い熱風)にして、30分程度、轆轤を回転させれば、乾燥
しますが、やはり底にも、風を送り乾燥させます。スイッチを、強(強い風)にすると、
乾燥が、急激過ぎて、作品に「ひび」が入る恐れがあります。
尚、長い時間手で持っている訳には、行きませんので、ドライヤーを固定する方法が、
必要と成ります。(ご自分で、簡単に作れます。)
) 底を乾燥させたら、直ぐに板などに載せ、水分を板に吸収させると、より早く乾燥が
進みます。
) 強制乾燥させた場合、表面は削り易い程度に、乾燥しますが、削って行くに従い、土が
乾燥不足で、軟らかく成って行きます。
その際には、削りを中断して、底を再度乾かします。
2) 作品を電動轆轤の中央に据える。
轆轤挽きした作品は、回転している轆轤上で、削る事が多いです。勿論、手回し轆轤上で、
削る事もありますが、綺麗な円になる削りは、出来ません。
① 轆轤上に据えるやり方は、幾つかの方法が有ります。
直に、轆轤上に据える。ドーナツ状の土を轆轤上に敷き、その上に、作品を据える。
更には、シッタ(湿台)を轆轤上に置き、その上に作品を据える方法です。
② どの方法を採用するかは、作品の歪みの有無、背の高さ、口径の大小によって、変わります。
以下次回に続きます。
作品が削れるには、ある程度、乾燥(生乾きと言う)させる、必要が有ります。
(乾燥不十分では、削れませんし、作品の形が、崩れます。)
1) 乾燥について
作品を乾燥させる方法に、自然乾燥と、強制乾燥があります。
① 自然乾燥は、室温中に放置して、乾燥させる方法で、室内の環境によって、半日~2週間程度
の期間で、乾燥させます。
) 作品を、何の処置もせず、放置して置けば、およそ半日程で、削り易い乾燥に成ります。
この方法は、土の中まで、均等に乾き、一番、理想的方法と、思われます。
) 乾燥時間を長くする理由は、陶芸教室や、サークル活動などで、次回の出席が、その程度
の期間がある為です。それ故、次回までに、調度良く、乾燥している事です。
乾燥を、遅らせるには、濡れたタオルで包み、大き目のビニール袋等に入れて置きます。
1回の講習時間が、2時間程度ですと、轆轤を挽いた後、直ぐに、削り作業をする時間は、
有りません。
② 強制乾燥は、直ぐに削り作業に取り掛かる為です。
) 書籍等では、直射日光や、ドライヤーは、厳禁と書かれていますが、実際には、ほとんど
問題なく使えます。
但し、一方向からの光や、熱風では、部分的に乾燥し、作品が歪みます。
それ故、電動轆轤を、超スローに回転させながら、均等に、乾燥させる様にします。
又、直射日光に当てる時も、3~5分程度の間隔で、90度づつ回転させると、良いです。
) 天候や季節にも拠りますが、直射日光で、1時間位乾燥後、底が日光に向く様のして、
底を乾かします。
) ドライヤーの場合は、弱(弱い熱風)にして、30分程度、轆轤を回転させれば、乾燥
しますが、やはり底にも、風を送り乾燥させます。スイッチを、強(強い風)にすると、
乾燥が、急激過ぎて、作品に「ひび」が入る恐れがあります。
尚、長い時間手で持っている訳には、行きませんので、ドライヤーを固定する方法が、
必要と成ります。(ご自分で、簡単に作れます。)
) 底を乾燥させたら、直ぐに板などに載せ、水分を板に吸収させると、より早く乾燥が
進みます。
) 強制乾燥させた場合、表面は削り易い程度に、乾燥しますが、削って行くに従い、土が
乾燥不足で、軟らかく成って行きます。
その際には、削りを中断して、底を再度乾かします。
2) 作品を電動轆轤の中央に据える。
轆轤挽きした作品は、回転している轆轤上で、削る事が多いです。勿論、手回し轆轤上で、
削る事もありますが、綺麗な円になる削りは、出来ません。
① 轆轤上に据えるやり方は、幾つかの方法が有ります。
直に、轆轤上に据える。ドーナツ状の土を轆轤上に敷き、その上に、作品を据える。
更には、シッタ(湿台)を轆轤上に置き、その上に作品を据える方法です。
② どの方法を採用するかは、作品の歪みの有無、背の高さ、口径の大小によって、変わります。
以下次回に続きます。