体験者や、初心者の要望は、なるたけ、受け入れる様にしていますが、中には、無理な注文も多いです。
4) 釉薬にグラデーションを付けて欲しい。
所定の色に、発色させるには、釉にある程度の厚みが、必要です。それ故、徐々に薄く掛けたり、
徐々に厚く掛けると、必ずしも、期待した色には、成りません。
薄い釉は、どんな釉でも、光沢の無い(マット状の)茶色に成ります。
① 面倒な作業に成りますが、技術的に、徐々に濃淡を付ける事は、出来ない訳では、有りません。
しかし、色が塗れたとしても、色調は段階的に、変化する事は、ほとんど無いと思われます。
② 絵付けで、グラデーションを付ける事は、容易です。
水彩画の様に、水を加えていけば、濃度は、徐々に薄くなります。又、薄い濃度の顔料を、
段階的に、塗り重ね、グラデーションを付ける事が、出来ます。
但し、筆で塗る時は、塗り斑(むら)に注意します。
5) 色見本通りの色に仕上げて欲しい。
釉は、生と焼成した後の色が、違う物が多いです。
又、焼成時の諸々の条件により、焼き上がりの色も、大きく変化します。
釉によっては、常に安定した色と成る、釉も有りますが、大体は、窯から作品を出して
見ないと、出来の良し悪しが、判らないのが、普通です。
それ故、同じ釉でも、こんな色、あんな色にも成りますと、説明しています。
特に、銅釉の様に変化し易い物、窯変といわれる釉、流れ易い(流動性がある)等は、
出来上がりの予想が、つき難いです。
6) 多色塗りの際、何処で区切るかの問題
釉の掛け方には、色々有りますが、一番簡単なのは、釉の中に作品を浸す、浸し漬けです。
多色塗りの際でも、塗り残しがない様に、若干の色の重なりが、必要に成ります。
(勿論、釉同士に隙間を設け、その隙間を、無釉にする事は、可能です。)
重なった色は、両方の中間色が出ると、思うと間違いです。
とんでもない色に、成って仕舞う事も有ります。
その色が、綺麗な色に成るならば、歓迎したいですが、汚い色に成る事のほうが、多いです。
① 器の内外の色を変えたい。
口の真上は、どちらの色で塗るのか、内側の色か、外側の色か、更に、外側の色が内側に
入り込んで良いのか、逆に、内側の色が、外側に出ても良いのかによっても、
色の塗り方が違います。
) 市販されている、食器などは、綺麗に色が、分かれていますが、これは、それなりの
設備が有るから出来る事で、一般には、手作業で、施釉しますので、微妙な調整は、
困難です。
② 3色以上の釉薬を使いたい。
) 筆で塗り分ける事が、一番簡単ですが、筆で塗ると、一般には、出来上がりが綺麗では
有りません。塗り斑や、色の濃淡が出易く、筆で塗るには、ある程度熟練を要します。
) 「マスキングテープ」等を使い、「ガン吹き」(霧吹き)する方法も、あります。
) 陶画のり(ラテックス)などを使用して、浸し掛けする方法が、有りますが、かなり面倒な
作業となりますので、初心者が行うのは、無理な注文と成ります。
陶芸では、どんな事でも可能とは、言われますが、それには、それなりの準備や、設備、技術が
必要で、誰でも出来る事ではない、場合が多いです。
それ故、今は無理な注文でも、陶芸を続けていれば、可能に成る物も、あるはずです。
以上にて、無理な注文の話を終わります。
次回は、別のテーマで、お話しする予定です。
4) 釉薬にグラデーションを付けて欲しい。
所定の色に、発色させるには、釉にある程度の厚みが、必要です。それ故、徐々に薄く掛けたり、
徐々に厚く掛けると、必ずしも、期待した色には、成りません。
薄い釉は、どんな釉でも、光沢の無い(マット状の)茶色に成ります。
① 面倒な作業に成りますが、技術的に、徐々に濃淡を付ける事は、出来ない訳では、有りません。
しかし、色が塗れたとしても、色調は段階的に、変化する事は、ほとんど無いと思われます。
② 絵付けで、グラデーションを付ける事は、容易です。
水彩画の様に、水を加えていけば、濃度は、徐々に薄くなります。又、薄い濃度の顔料を、
段階的に、塗り重ね、グラデーションを付ける事が、出来ます。
但し、筆で塗る時は、塗り斑(むら)に注意します。
5) 色見本通りの色に仕上げて欲しい。
釉は、生と焼成した後の色が、違う物が多いです。
又、焼成時の諸々の条件により、焼き上がりの色も、大きく変化します。
釉によっては、常に安定した色と成る、釉も有りますが、大体は、窯から作品を出して
見ないと、出来の良し悪しが、判らないのが、普通です。
それ故、同じ釉でも、こんな色、あんな色にも成りますと、説明しています。
特に、銅釉の様に変化し易い物、窯変といわれる釉、流れ易い(流動性がある)等は、
出来上がりの予想が、つき難いです。
6) 多色塗りの際、何処で区切るかの問題
釉の掛け方には、色々有りますが、一番簡単なのは、釉の中に作品を浸す、浸し漬けです。
多色塗りの際でも、塗り残しがない様に、若干の色の重なりが、必要に成ります。
(勿論、釉同士に隙間を設け、その隙間を、無釉にする事は、可能です。)
重なった色は、両方の中間色が出ると、思うと間違いです。
とんでもない色に、成って仕舞う事も有ります。
その色が、綺麗な色に成るならば、歓迎したいですが、汚い色に成る事のほうが、多いです。
① 器の内外の色を変えたい。
口の真上は、どちらの色で塗るのか、内側の色か、外側の色か、更に、外側の色が内側に
入り込んで良いのか、逆に、内側の色が、外側に出ても良いのかによっても、
色の塗り方が違います。
) 市販されている、食器などは、綺麗に色が、分かれていますが、これは、それなりの
設備が有るから出来る事で、一般には、手作業で、施釉しますので、微妙な調整は、
困難です。
② 3色以上の釉薬を使いたい。
) 筆で塗り分ける事が、一番簡単ですが、筆で塗ると、一般には、出来上がりが綺麗では
有りません。塗り斑や、色の濃淡が出易く、筆で塗るには、ある程度熟練を要します。
) 「マスキングテープ」等を使い、「ガン吹き」(霧吹き)する方法も、あります。
) 陶画のり(ラテックス)などを使用して、浸し掛けする方法が、有りますが、かなり面倒な
作業となりますので、初心者が行うのは、無理な注文と成ります。
陶芸では、どんな事でも可能とは、言われますが、それには、それなりの準備や、設備、技術が
必要で、誰でも出来る事ではない、場合が多いです。
それ故、今は無理な注文でも、陶芸を続けていれば、可能に成る物も、あるはずです。
以上にて、無理な注文の話を終わります。
次回は、別のテーマで、お話しする予定です。