わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

素朴な疑問  286 陶芸の手順とは3(轆轤作業の手順3)。

2017-05-19 17:06:35 | 素朴な疑問
陶芸に限らず、何事にも手順があります。手順を忘れたり、手順前後の誤りにより、思いも拠らない

結果を招く事は多いです。

1) 全体の手順

 ① 陶芸の作業の手順。

 ② 轆轤作業は特に手順を大切にしますので、轆轤を例にとって述べます。

 ③ 成形の手順

  ⅰ) 轆轤上の中央に、土を据え密着させる為、土を強く両手で叩く。

  ⅱ) 土殺しを行う。(センター出し)

  ⅲ) 作品の底を作る。  

  ⅳ) 土を上に伸ばす。  以上が前回の話です。

  ⅴ) 形を作る。 

   私し流は土を可能な限り薄く伸ばしてから、形作りを行う方法です。

   形を作る以前に当然「どの様な作品にしたい」かは、頭に無ければなりません。 出来れば

   紙に描いて見るとより形がハッキリします。 湯吞みの様に、単純な形も有れば、急須など

   の様に、やや複雑な形もあります。複雑な形の場合には、図を描く事を薦めます。

   尚、轆轤で出来る事は、背を高くする事、直径を大きくする事と、小さくする事のみです。

   イ) 作品の形にする為には、土が十分伸び、必要な高さ以上に成っていなければ成りません。

    但し、直径を細した作品を作る際には、成形途中で細くするに従い、背が高く成りますが、

    径を大きくする場合事には、成形途中で背が低くなります。それ故十分の高さが必要です。

    轆轤に慣れた方では、斜め方向に土を伸ばす事も可能ですが、形を崩さずに十分薄く伸ばす

    事は難しいです。

   ロ) どの部分から形を作り出せば良いのか?

    底の広い皿類は、十分底の広さが必要です。後から底を広くする事は、限界があります。

    始めに底径を十分大きく取ります。大き過ぎる場合には、成形途中で狭く出来ますが、

    手順を誤り、狭い底を無理に広げると、上部に載る土の重みで作品の側面が下に落ち、

    傘が「おちょこ」の様な姿になって仕舞ます。

    口縁が広い作品では、口縁を所定の寸法に広げてから、胴、腰、底と上から順番に形作ると

    土も安定した状態で形になります。

   ハ) 径を広げる事と狭める事。

    直径は内外の力の強弱(バランス)によって変化します。即ち、内側が強いと外に広がり、

    外側が強いと径は狭まります。常に壁の内外の手指が向かい合った状態で、一方を強くする

    事は、他方は力を弱くしなければなりません。広げる場所が口縁の場合、内側の壁に掌を

    当て、外側に倒す様にすれば口径を自然に広げる事ができます。胴体や腰の部分を広げる

    には、外側の指をやや高めにし、内側の指を若干低くし段差を付け、内側の指で少しずつ

    外側に押し出す様にします。慣れない方は、押し出す回数を増やして対処します。

    一度に強く出すと、作品の形が破れたり崩れます。回転速度も関係しますので、遅すぎない

    様、早過ぎない様にバランスをとる必要があります。

   ニ) 径を広げる事は容易ですが、狭める事はやや難しくなります。

    轆轤は回転していますので、常に遠心力(外に向く力)が働きます。それ故、さほど苦労す

    る事も無く、径を広げる事ができます。逆に径を細める事は、遠心力以上の力で内側に押す

    必要があります。押す力は形に従いますので、常に一定である事は少ないです。当然径を

    急激に細くする場合は強く 押す必要があります。但し、急激に細くすると、上部が落ち

    込む事になります。慣れない方は良く起こす事例です。

   ホ) 径を変化させる事による肉厚の変化。

    一見径を広げると、肉厚が薄くなる感じがしますが、径を広げても、肉厚はほとんど変化し

    ません。但し背の高さは確実に低くなります。一方径を細くする場合には、肉厚の変化を

    伴います。即ち、肉厚になります。そのまま続けると側面に拠れ(よれ)が発生し、形も

    歪みますので、薄く伸ばしてから径を細くする必要があります。それ故、背の高さは次第に

    高くなります。

  ⅵ) 形を作った後に行う作業。

以下次回に続きます。
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