わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

素朴な疑問 216 轆轤を逆転して使う事はあるのか1?。

2016-01-15 16:10:40 | 素朴な疑問
電動轆轤は、右(時計方向)回転でも左回転でも、好みの方向で使う事が出来ます。

多くの場合、右又は左回転のみで、全ての轆轤作業を行います。

左右の回転方向が異なれば、手や指の使い方、手指の置く位置が違いますので、必ずしも、両方を

覚える必要も有りません。但し、轆轤には左右回転の機能が付いています。それを活用する方法も

ありますので、興味のある方は試して下さい。

尚、現在でも両方の回転を使い分けて、活用している方も多い様です。その利用方法は、主に底削り

の際と、轆轤挽き時の作品の捩れ(ねじれ)や撚れ(よれ)を直す際に利用しています。

その他にも、底を切る際や、練り込みの作品を作る時にも使われています。

1) 轆轤挽きは右回転、底削りは左回転。

  わが国では、一般に刃物は手前に引いて切る傾向にあります。轆轤の削り作業もカンナを引いて

  使います。実際には轆轤が回転していますので、引く必要はありません。

  …貂錣蠅魃Σ鹽召嚢圓Δ函▲ンナの作業は目の前(手前側)で行う事になります。 カンナは

  右手に持ち、左側に向け倒す様に削る事になります。この方法は、カンナの持ち方が、一般の

  持ち方とはやや異なります。

 ◆″橄發鮑顕鹽召砲掘∈酩覆留βμ未魃手で持ったカンナで削り作業を行うのは、理にかなった

  やり方で、削り易いと感じる人もいます。(要は慣れの問題ですが・・・)

  それ故、作陶の場合は右回転、削り作業は左回転で行う人も多いです。

2) 轆轤挽き時に作品に、撚れや捩れが生じる事は起こり易い失敗です。これを直す際、轆轤を

 反対方向に回転させて直す方法があります。

   ̄Σ鹽召任零橄盧邏箸任蓮粘土は右肩上がりに捩れ(ねじれ)ながら上に伸びていきます。 

   この場合も土の撚れや捩れが、表面から見えない状態ならば、なんら問題に成りません。

   明らかに表面に撚れが発生している場合には、撚れを修正する必要があります。

   (尚、素地の乾燥と共に、撚れは若干元に戻ります。)

 ◆’欧譴発生する原因。

  顱法〆酩覆瞭厚が薄く成り過ぎた場合。口縁周辺の肉厚が薄くなっても、撚れが発生する事は

   少ないです。主に作品の中間か、それよりやや上部に発生し易いです。即ち、上部がやや肉厚で

   重量もある場合には、上部の重みで歪み易くなり、且つ、上部が回転方向に引っ張れる為、

   撚れが派生します。

  髻法ゝ佞貌厚が、周囲より厚く成り過ぎた場合にも、撚れは発生します。

   良くある例は、鶴首の様に、粘土を細長くした場合です。細くする為に径を絞る事になりますが

   土を絞ると肉厚に成ります。そのまま更に細くしようと、径を絞りますると、撚れが発生します

   それ故、厚くなった部分を薄くしながら、細くする必要があります。当然背は高くなります。

   内側に手や指が入らなくなったら、「柄こて」を使います。

  鵝法’甘擇凌綫擇譴虜櫃砲癲土は撚れます。手や指が土の表面を滑らかに滑らない状態で

   轆轤作業を続けると、土は回転方向に捩れ、撚れを発生します。

  撚れや捩れを解消する為に、轆轤の回転方向を変えて轆轤作業を行う。

  顱法″橄發硫鹽省向を変える場合、一度スイッチを切り、完全に轆轤を停止させてから、

   逆転のスイッチを押し(又は倒し)ます。急にスイッチを切り替えても、直ぐに回転方が変わる

   訳では有りません。

  髻法″橄發硫鹽省が変われば、左右の手の使い方は、逆になります。

   例えば右回転であれば、器の外側が左手で、内側が右手に成りますが、これが逆になり外側が

   右手、内側が左手に成ります。

  鵝法’欧譴鯆召杭櫃砲蓮轆轤の回転をやや遅くします。

   a) 撚れが発生した作品は、最上部(頭の部分)が「ゴマ摺り運動」をしている事が多いです。

    回転を早くすると、遠心力で最上部が更に大きく「ゴマ摺り運動」を起こします。

   b) 基本的には、左右の指を向かい合わせて、下から上に土を撫ぜ挙げる様にします。

    力は入れ過ぎない事です。当然、指先などは十分泥で滑る様にして置く必要があります。

   c) 一度では直す事が出来ませんので、数回くり返す事になります。

    捩れが直ったら、肉厚が厚い場合には、轆轤の回転を元に戻し、轆轤作業を続行します。

    肉厚が薄くなり過ぎて撚れた場合には、直しても肉が厚くなる訳ではありません。

    肉を厚くするには、上部の肉厚の部分の土を下に降ろし、肉厚を厚くする事ですが、慣れない

    方には、難しくなりますので、思い切て上部を切り取方が良い場合も多いです。

   d) 撚れを直す際、轆轤を逆回転させずに、直す方法もあります。

    肉厚が厚い場合には、一度径を広げる事で、直す事が出来る場合があります。

    肉厚が薄い場合には、薄い部分の上下の土を薄い部分に移動させる方法です。下の土は上に

    上の土は下に移動させます。下に移動させる作業は撚れを直す作業にもなります。

    但し、少しの(狭い範囲の)撚れならば可能ですが、撚れが強い場合や、撚れの範囲が広い

    場合は、難しい作業になります。

以下次回に続きます。   
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