手捻り陶芸に於いて、粘土の紐は巻き上げて壷や花瓶等の、大きな作品を作る以外に、多くの
使い方があります。例えば、ビールジョッキやコーヒーカップの持ち手(把)等や、花瓶の耳の他、
作品表面に筋張等の装飾を施したり、大皿を轆轤挽きする際にも使用する等、多くの使い方があり
ます。又、使い方によって、紐の太さも変化しますので、好のみの太さの紐が作れる事が大切です。
1) 粘土で紐を作る方法。(前回の続きです。)
③ 粘土の紐を垂直に下に垂らしながら、両手で挟み込み、揉む様にして、細く伸ばす方法。
この方法では、細く長い紐を作るのには、難しく不向きです。途中で千切れ易いです。
又、常に手が紐に触れている為、手の熱が紐に伝わり易く、土の乾燥を早めますので、手早く
作業する必要があります。
) 手の平(掌)の横幅よりやや長めの紐を作ります。
) 両手の手の平でを交互に前後させ、揉む様にして紐を転がします。両手に力が加わると、
土は下に伸び徐々に細くなります。即ち手の平部の紐は太く、その下側が細くなります。
) 上下をひっくり返し、)の行為を続けます。
ひくっり返すタイミングは、元の紐の長さの2~3倍程度に伸びた時です。
) 当然ですが、手の動きを一定にすれば、太い部分の回転は遅く、細い部分程回転は速く
なります。回転が速いと下に伸びた紐は、振り回される事になり、切れ易くなりますので、
細くなるに従い、紐の回転を少なくする為、手の動きを遅くする必要があります。
) 紐の半分づつを細くする。
紐が長くなるに従い、作業がし難くなります。そこで紐の中央から上の部分を細くし、
次いで、上下を逆にして中央部より他の部分を細くします。
)この方法は、短くある程度の太さのある紐を作る際に役立ちます。
例えば、ビールジョッキの取っ手などです。
④ 紐の応用例。
) 数本の紐を拠り合せて、一本の紐を作る。
a) 二本拠りの捻れ紐。細い二本の紐をテーブルに横方向に平行に並べ、左(又は右)端を
固定し、右(又は左)端を回転させて、拠って行きます。拠りの強さは回転数に比例します
二本の紐の太さを変える方法もありますが、同じ太さの紐を使った方が容易に作れます。
b) 三つ編みの紐。同じ太さの細い紐を3本用意します。長さもほぼ同じ様にします。
三本の紐の先端を合わせ、他端は放射状に並べます。編み方の一例は以下の様になります。
三本の紐を、一応、(手)前、中、後と呼びます。
イ) 前の紐を中になる様な位置に移動させます。即ち、中の紐の上を乗り越えます。
この段階で前、中、後 → 中、前、後となります。
ロ) 後の紐を中の位置に移動させます。即ち中の紐の上を乗り越えます。
この段階で 前、中、後 → 中、前、後 → 中、後、前となります。
ハ) 中の紐を中心に移動させます。
この段階で 前、中、後 → 中、前、後 → 中、後、前 → 後、中、前となります。
ニ) 同様の行為を繰り返しますが、交差させた際、合わせ目はキッチリ押さえ、三つ編み
が緩まない様にします。
尚、三つ編みの使い方は各自工夫して下さい。
) 紐でドーナツを作る。
輪積みの方法で紐を積み上げる際に、ドーナツ状の紐を使います。その他にも多くの使い方
があります。但し、注意する事は、紐の合わせ目に空気が入り易い事と、「糊しろ」が少く
なく、強度的に弱い点です。その為、突合せではなく、両端を斜めに切り「糊しろ」を
多くし、空気の入るのを予防する等の策をとります。
使い方があります。例えば、ビールジョッキやコーヒーカップの持ち手(把)等や、花瓶の耳の他、
作品表面に筋張等の装飾を施したり、大皿を轆轤挽きする際にも使用する等、多くの使い方があり
ます。又、使い方によって、紐の太さも変化しますので、好のみの太さの紐が作れる事が大切です。
1) 粘土で紐を作る方法。(前回の続きです。)
③ 粘土の紐を垂直に下に垂らしながら、両手で挟み込み、揉む様にして、細く伸ばす方法。
この方法では、細く長い紐を作るのには、難しく不向きです。途中で千切れ易いです。
又、常に手が紐に触れている為、手の熱が紐に伝わり易く、土の乾燥を早めますので、手早く
作業する必要があります。
) 手の平(掌)の横幅よりやや長めの紐を作ります。
) 両手の手の平でを交互に前後させ、揉む様にして紐を転がします。両手に力が加わると、
土は下に伸び徐々に細くなります。即ち手の平部の紐は太く、その下側が細くなります。
) 上下をひっくり返し、)の行為を続けます。
ひくっり返すタイミングは、元の紐の長さの2~3倍程度に伸びた時です。
) 当然ですが、手の動きを一定にすれば、太い部分の回転は遅く、細い部分程回転は速く
なります。回転が速いと下に伸びた紐は、振り回される事になり、切れ易くなりますので、
細くなるに従い、紐の回転を少なくする為、手の動きを遅くする必要があります。
) 紐の半分づつを細くする。
紐が長くなるに従い、作業がし難くなります。そこで紐の中央から上の部分を細くし、
次いで、上下を逆にして中央部より他の部分を細くします。
)この方法は、短くある程度の太さのある紐を作る際に役立ちます。
例えば、ビールジョッキの取っ手などです。
④ 紐の応用例。
) 数本の紐を拠り合せて、一本の紐を作る。
a) 二本拠りの捻れ紐。細い二本の紐をテーブルに横方向に平行に並べ、左(又は右)端を
固定し、右(又は左)端を回転させて、拠って行きます。拠りの強さは回転数に比例します
二本の紐の太さを変える方法もありますが、同じ太さの紐を使った方が容易に作れます。
b) 三つ編みの紐。同じ太さの細い紐を3本用意します。長さもほぼ同じ様にします。
三本の紐の先端を合わせ、他端は放射状に並べます。編み方の一例は以下の様になります。
三本の紐を、一応、(手)前、中、後と呼びます。
イ) 前の紐を中になる様な位置に移動させます。即ち、中の紐の上を乗り越えます。
この段階で前、中、後 → 中、前、後となります。
ロ) 後の紐を中の位置に移動させます。即ち中の紐の上を乗り越えます。
この段階で 前、中、後 → 中、前、後 → 中、後、前となります。
ハ) 中の紐を中心に移動させます。
この段階で 前、中、後 → 中、前、後 → 中、後、前 → 後、中、前となります。
ニ) 同様の行為を繰り返しますが、交差させた際、合わせ目はキッチリ押さえ、三つ編み
が緩まない様にします。
尚、三つ編みの使い方は各自工夫して下さい。
) 紐でドーナツを作る。
輪積みの方法で紐を積み上げる際に、ドーナツ状の紐を使います。その他にも多くの使い方
があります。但し、注意する事は、紐の合わせ目に空気が入り易い事と、「糊しろ」が少く
なく、強度的に弱い点です。その為、突合せではなく、両端を斜めに切り「糊しろ」を
多くし、空気の入るのを予防する等の策をとります。