わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

素朴な疑問 280 轆轤挽きで使う小道具(用具)とは 3

2017-04-23 16:26:09 | 素朴な疑問
4) 竹べら(箆)や木べらの使い方。

 ① 竹べらには、「撫ぜべら」と「切りべら」があります。

  先端がナイフ状に成った物を「切りべら」と言い、左右が円弧状になり中央が尖がった形の物を

  「撫ぜべら」と呼びます。前者は主に直線的に仕上げる場合で、後者は曲線的な仕上げの際に

   使う事が多いです。「へら」の他端は直角にし、角張せます。(即ち長手方向に直角)

   又は、一本の「へら」の両端を使い両方の形にする場合もあります。「へら」の持つ手に他の

   手を沿え、「へら」がブレナイ様ににして使います。

  ⅰ) 箆(へら)の持ち方と、へらの使う部分

   一般に箆は鉛筆持ちで使います。使う部分は箆の側面が多いです。

   円筒形の竹を縦方向にす数個に分けて分割します。当然、そのままでも、側面は本体の厚みが

   徐々に薄くなりかなり鋭利に成っています。先端部分は、鋸(のこぎり)やカッター等で形作

   ります。「ササクレ」部分を紙やすり等で取り除き滑らかにします。

   竹べらは横幅1.5~2.5cm程度、長さが20cm前後が多く使われています。

   市販品を使う事もありますが、自作する事も出来ます。

  ⅱ) 「切りべら」は主に粘土を切る時、又は切り取る時に使います。

   いずれも水で濡らして使うと、抵抗が少なくなり、作業がし易くなります。

   轆轤作業の場合、時計の針で言うと6時又は7時の位置で行います。真っ直ぐな刃の部分全体

   を作品の側面に当て、表面の「ドベ」を取る様にして、垂直に下に降ろすと丸味のある側面の

   形状は、直線状になります。又、轆轤上で作品の側面や口縁周辺を、角張らせる場合にも使い

   ます。即ち轆轤上の粘土を、上下又は左右から「切りべら」を、角にしたい部分に移動させ

   ます。その際、「竹べら」を当てる反対側は、掌で軽く押さえ、「竹べら」による力で作品が

   変形しない様に支える必要があります。

  ⅲ) 「撫ぜべら」の円弧状の側面を利用して、曲線的な作業に適しています。

   側面が曲線の作品は非常に多いです。この曲線を滑らかにする場合に、側面に沿って上から下

   へ「へら」を滑らせ形を整えます。下から上に移動させない方が無難です。

   即ち轆轤挽きされた作品は、下部に成る程肉厚になる事が多く、切り取る量も多くなります。

  ② 轆轤作業で「竹べら」が一番活躍する場面は、作品を切り離す際の位置決めとして印を付

   ける時です。即ち、数挽き(一塊の土から複数個を作る方法)の際、挽き上がった作品を下の

   粘土から糸等を使って切り離す際、「竹べら」を使い位置を確定する事です。又一個作りの際

   にも、高台脇など轆轤に接した部分の余分な土を取り除き、綺麗にします。

   ⅰ) 位置決めには「撫ぜべら」を用います。轆轤を回転させたまま、「撫ぜベラ」の先端で

    切り取る部分に水平な線を(くさび状)、やや深めに入れます。ここが糸を入れる場所です

    注意する事は、切口が周囲の土より高い位置に無ければなりません。周囲の土の方が高いと、

    その高い場所に糸が入ってしまい、底抜けや厚みの薄い底に成ってしまいます。

   ⅱ) 差し込んだ「竹べら」の尻(先端と反対側)を下げる事により、周囲の粘土を下に下

    げる事ができます。

   ⅲ) 楔(くさび)状態にする事で、作品の底は面取りされた状態になります。

    この面取りが不十分な場合、轆轤挽き後の乾燥で、底の周囲から「ひび」が入り易くなり、

    しかもその「ひび」は時間と共に、中心に向かい拡大します。    

  ③ 箆(へら)目を着ける際にも使用します。

   箆目は筒状の作品の側面に縦、横、斜め方向に傷を付ける行為です。箆先を作品に押し込む様

   にして、やや幅広の溝状の凹みの傷となります。

  ⅰ) 箆目を付ける事で、作品はやや歪む事になりますが、作品に荒々しい動きが出ます。

  ⅱ) 箆目は曲線的に入れるば場合もありますが、多くは直線的に入れる事が多いです。

   一本線もありますが、交差させる事もあります。即ちカタカナの「メ」の様に入れます。

  ⅲ) 箆hなるべく作品の面に沿う入れます。即ち箆の平たい面を下にして、上から人差し指で

   押さえながら、滑らす様に傷を着けます。作業は一発勝負ですので、慎重にそして勢い良く

   思い切って傷を付けると、見栄えのする作品になります。箆を入れるタイミングも重要です。

   なるべく作品の表面が濡れている状態で箆目を入れると、ササクレ(バリ)も発生せず綺麗な

   線に成ります。

  ④ 「木べら」は松(赤松)を縦方向に割って、薄い片状にした物です。「へら」の表面が凸凹

   に成っています。必ずしも紙やすりで磨く必要はありません。但し棘(とげ)が無い様に。

   先端は、鋸やカッターを用いてナイフ状に加工します。用途は主に抹茶々碗の高台及び高台内

   を削る際に利用します。轆轤を回転させずに、作品を手に持って消すります。この箆で削る事

   で、趣きある削り跡となります。

   赤松を使う理由は、土離れが良くなる為です。市販品もありますが、余り見掛けませんので、

   興味のある方は、自作すると良いでしょう。

3) 皮、布、スポンジの使い方。

以下次回に続きます。
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