酸化クロムを添加した釉は、緑釉、うぐいす釉、黄橙釉、小豆赤釉に成ります。
1 緑釉、うぐいす釉
・ 酸化クロムは、銅や鉄と違い、釉に熔けません。
・ クロムの添加量によって、「深緑」から「うぐいす色」まで、安定した色を出します。
還元焼成すると、綺麗な色に成ります。
・ 釉の質感は、銅の緑色とは、かなり違い、透明感が無く、クロムが釉に浮ている状態です。
① 調合例 (単位はgです、全体を100gとした場合)
a) 長石:41、 珪石:30、 石灰石:20、 カオリン:9、
b) 長石:42、 珪石:31、 石灰石:13、 カオリン:9、 亜鉛華:5
c) 長石:39、 珪石:29、 石灰石:12、 カオリン:8、 炭酸バリウム:12
以上の原料に、酸化クロムを外割りで、0.5~5%程度添加します。
・ クロムを減らすと、明るい緑になり、増やすと緑が濃く成ります。
2) クロム赤釉 (小豆赤釉)
・ 少量の酸化クロムと、酸化錫を添加すると、クロム赤釉が出来ます。
・ マグネシウム釉は、赤くなり難いです。石灰釉より、バリウム釉の方が、赤く出ます。
・ 焼成は、酸化炎が適し、中性炎でも赤く成ります。、
還元炎で焼成すると、釉が若干乳濁し、萌黄色~緑色に成ります。
① 調合例 (単位はg)
a) 長石:34、 珪石:36、 石灰石:16、 カオリン:13
b) 長石:33、 珪石:34、 石灰石:10、 カオリン:12、 炭酸バリウム:10
上の調合に、酸化クロム:0.1~0.3、 酸化錫を3~6を添加します。
(参考資料 津坂和秀著、「釉薬基礎ノート」双葉社)
陶芸の釉薬 クロム釉
1 緑釉、うぐいす釉
・ 酸化クロムは、銅や鉄と違い、釉に熔けません。
・ クロムの添加量によって、「深緑」から「うぐいす色」まで、安定した色を出します。
還元焼成すると、綺麗な色に成ります。
・ 釉の質感は、銅の緑色とは、かなり違い、透明感が無く、クロムが釉に浮ている状態です。
① 調合例 (単位はgです、全体を100gとした場合)
a) 長石:41、 珪石:30、 石灰石:20、 カオリン:9、
b) 長石:42、 珪石:31、 石灰石:13、 カオリン:9、 亜鉛華:5
c) 長石:39、 珪石:29、 石灰石:12、 カオリン:8、 炭酸バリウム:12
以上の原料に、酸化クロムを外割りで、0.5~5%程度添加します。
・ クロムを減らすと、明るい緑になり、増やすと緑が濃く成ります。
2) クロム赤釉 (小豆赤釉)
・ 少量の酸化クロムと、酸化錫を添加すると、クロム赤釉が出来ます。
・ マグネシウム釉は、赤くなり難いです。石灰釉より、バリウム釉の方が、赤く出ます。
・ 焼成は、酸化炎が適し、中性炎でも赤く成ります。、
還元炎で焼成すると、釉が若干乳濁し、萌黄色~緑色に成ります。
① 調合例 (単位はg)
a) 長石:34、 珪石:36、 石灰石:16、 カオリン:13
b) 長石:33、 珪石:34、 石灰石:10、 カオリン:12、 炭酸バリウム:10
上の調合に、酸化クロム:0.1~0.3、 酸化錫を3~6を添加します。
(参考資料 津坂和秀著、「釉薬基礎ノート」双葉社)
陶芸の釉薬 クロム釉