わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

素朴な疑問 266 市販されている粘土類(カラー化粧土)

2016-12-13 17:55:57 | 素朴な疑問
化粧土は制作した作品の表面に施す事で、表面を綺麗にお化粧する場合に使います。

元々は、赤土など色の付いた土の悪さを隠す為に、真っ白な化粧土が使われていました。白い土が

良い土だと認識されていた訳で、その為、表面だけでも白くしたのです。

現在では、化粧するだけでなく、化粧土を使った色々な技法が開発され、人気を博しています。

その為白だけでなく色々の化粧土が市販されています。勿論、ご自分で顔料を用いて好みの色化粧土

を作る事も可能です。その為の顔料(練り込み用)も市販されています。

化粧土の原料はカオリン等の白色粘土です。多くの場合白絵土として市販されているのを使います。

各地のカオリンを白化粧用に調合した物と思われます。

1) 生化粧と素焼化粧。

 ① 一般に制作完了直後の生地が生の状態の際に、化粧土を施す事が基本でした。

  即ち、成形、化粧掛け、素焼、釉掛、本焼きの手順を踏みます。この工程で作業するのは、

  乾燥前の素地と化粧土との相性が良く密着し、剥がれ等のトラブルが少なくなる為です。但し

  技法によっては、化粧土を施す際、素地の乾燥具合を考慮して行わないと、問題を起こし易い為

  施すタイミングが難しい場合があります。それは作品全体に化粧土を施す「粉引(こひき)」の際

  で、素地の種類によっては素地そのものが、崩壊する恐れさえあります。更に、釉との相性も

  生掛け用の方が良くなります。これは素地と化粧土及び釉の収縮率及が近い為です。

 ② 素焼き後に化粧土を施す。

  生化粧掛けと異なり、素焼き後の作品に化粧掛けする事で、作品の崩壊を防ぐ事が出来ます。

  この技法を「南蛮掛け」と呼ぶ事もあります。当然ですが、化粧土の熱収縮率は、生掛け用が

  大きく、素焼用は小さくなる様に調節されています。

  但し、生掛けとは若干異なる作業が必要に成ります。即ち、素焼き後の作品は水の吸い込みが、

  生に比べ強いですので、一度水で濡らして置く必要があります。そのまま直に掛けると化粧土に

  「ひび」が入ったり、剥げ落ちてしまう事もあります。作品の表面の水分が引いたら直ぐに

  化粧土を掛けます。施釉する際には化粧掛け直後に行います。時間を置くと失敗する事が多い

  様です。

 ③ 酸化と還元焼成では、同じ化粧土でも発色に差がでます。一般に酸化焼成の方が綺麗な色が

  出易いです。勿論、素地が白い程明るい色に焼き上がります。

2) 市販されている化粧土は粉末の場合が多いですが、液体に成った物も有ります。

  液体の物はそのままで使う事が出来ますが、粉末の場合には、適度の容器を用意し、1Kgの粉末

  に対し水1,000~1,100ccを加え良く攪拌し、「だま」が出来ない様にします。又CMCを

  添加する事で、液体も滑らかになり、筆で塗る際に作業がし易くなります。

3) 市販されている色化粧土

 ① 生掛け用の液体化粧土泥(最小単位は1ℓ)

   白、紺、黒、ピンク、グレー、グリーン、黄色、コバルトブルー、スカイブルー、刷毛目用、

   粉引、鉄、ねずみ志野用などがあります。

 ② 生掛け用の粉末化粧土。(最小単位は1kg)

   ホワイト、ピンク、ブルー、トルコブルー、グリーン、ブラック、パープル(紫)、レッド、

   イエロー、ブラック、グレー、ブラウン、呉須類、粉引、鉄、萩などがあります。

 ③ 素焼化粧土粉末(最小単位は1kg)

   色の種類は生掛け用の粉末化粧土と同じです。

尚、メーカーによって色彩に若干の違いが有りますので、好みの色を選ぶ事です。

添加する顔料に付いては、すでに述べた色土を作る際に使用する物と同じです。

以下次回に続きます。
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