わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

陶芸入門 中級編8(電動轆轤6)

2011-10-07 21:47:50 | 陶芸入門(初級、中級編)
1) 電動轆轤を中心に陶芸を楽しんでいる方に付いて。

 ② 轆轤の技法について

   今まで何回も述べて来ました様に、統一的で標準的な轆轤の技法は在りません。

   電動轆轤は、約40年程の歴史しかありませんが、轆轤自体は千年以上の歴史があります。

   土を原料にして、回転体を使い作品(器)を作る事は、世界各地で行われていましたし、

   現在も行われています。

   それ故、そのやり方(技法)も民族や地域、或いは気候風土、更には環境や轆轤や土の種類等

   によってそのやり方は、千差万別です。どれが正しく(良い)、どれが間違い(悪い)とは

   いえません。陶芸関係の雑誌や教本に、轆轤で作る方法や写真などが掲載競れたり、DVD等で、

   映像が映っている場合が、見受けられますが、あくまでも掲載された人のやり方であって、

   参考程度に留めるべきで、それを真似る事で、良い結果が出る訳ではありません。

   我が国に於いても、電動轆轤出現前からの伝統(技法)を引き継いでいます。

   即ち、昔から方法が今でも生きています。又、電動轆轤が出現したからと言って、作り方が

   楽に成った訳でもありません。ただ、今まで人の手足を使って回転させていたのを、モーターが

   担っているに過ぎません。これによる利点は、女性でも容易に轆轤作業が出来る様に成った位です。

 ) 最初に習った方法をマスターする事が大切です。

   色々なやり方が在るからと言って、それらを試すのは、最初に習った技法を習得した後にしたい

   ものです。技術的に末熟の者が、あれこれ手を出すのは、混乱を招くだけです。

   轆轤の回転方向や手や指の使い方、更には土殺し、土を薄く伸ばす方法など、広い範囲で、

   違ったやり方が存在します。

   だからと言って、それらを試すには、御自分のスタイルを確立してからの方が、良いと思います。

 ) 注意したい事は、現在指導者について学んでいる人は、その指導者と違ったやり方をしても、

   認められるかと言う事です。

   一般には、認めてもらえない方が多いと思います。特にグループで学んでいる間は、他の人と

   違うやり方では、教え方に混乱を与える結果、認めてもらえない可能性が大きいです。

   ご自分一人で技術を磨いている場合は、自由に色々試せますが、多くの場合無理な事だと思います。

 ) どの様な轆轤技術であっても、その存在理由が在って存在している物です。多くの問題がある

    技法ならば、廃れてしまうものです。それ故、あえて急いで別の技法を取り入れる必要は無いと

    思われます。

 ③ バラエティーな作品を作る事

以下次回に続きます。

 
コメント
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