わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

上手になる方法(作り方を選ぶ1)

2008-04-20 18:36:28 | 陶芸が上手になる方法
 今日の本題に入る前に、前回の(土を選ぶ)の補足説明をします。

  ・ 粘土は2種類以上を混ぜて使う事も可能です。

  完全に混ぜ合わせても良いし、マーブル状に混ぜ合わせても良い。

  混ぜることにより、自分好みの色や、作り易い粘土にして下さい。

  ・ 粘土の焼成後の色見本や目の粗さなどは、陶芸材料店などに置いて在る事

  が多いです。是非参考にして下さい。


では、本題に入ります。

 作品を作る方法は、大きく分けて、

 「手ひねり」と「電動ろくろ」を使う方法の2種類あります。

 どちらの方法で作るのかは、作る作品によって、またその人の技術の習得度に

 よって、決まります。

  更に、その作品にどの位の時間が掛けられるか(陶芸教室などで時間の制約が

 有る場合など)もどちらを選ぶかの、大きい要素となります。


 「手ひねり}と「電動ろくろ」の比較

 イ)「手ひねり」の特徴

  ・ 初心者でもすぐに取り掛かれる。

    (本や、助言を受ければ簡単に取り掛かれます)

  ・ 作り方(方法)の種類が多い。

    (例 玉作り、紐作り、タタラ作りなど)

  ・ 形にとらわれず、色々な形に対応出切る。

    小さい物から1m以上の作品も可能です。

  ・ 一個一個の作品に個性が有る作品と成る。

    同じように作っても、ゆがみ(いびつ)や指跡等の差で、同じには出来ま

    せん。

    たとえ石膏型に押し付けて作っても、一目見てその違いが解かります。

  ・ 作品に温か味があります。(ゆがみ等で)

  ・ 途中で変更する事(修正)も可能です。

    粘土が完全に乾燥する前でしたら、土を貼り付けたり、作品を「ねじる」

    事も可能です。又 日を置いて続をする事も出来ます。

  ・ 粘土に無駄が少ない。上手に使えば100%使えます。

  ・ 作品を仕上げるのに、やや時間が掛かります。

    
 ロ) 「電動ろくろ」の特徴 

   (技術を習得した人の場合ですが)

  ・ 同じ物が短時間で多く出来る。

  ・ 丸い(円筒状)作品は得意で有るが、角や不定形は苦手である。

    この場合は、「手ひねり」を併用する事となる。

  ・ 機械的に作るので、冷たい感じがすると言う人も居ます。

    (既製品みたいで、好きでない人も)

  ・ 粘土に無駄が必要です。

    一般的には、底を削ります。又上の土を支えるため、下部は肉厚にしなけ

    れば成りません。それ故この部分は削り取る必要がます。

  ・ 「電動ろくろ」は別名「水挽き」と言われ、水を使います。

    それ故 泥水が発生し汚れていい場所が必要です。当然ろくろを置く

    スペースも必要と成ります。(陶芸教室などで作陶すれば別ですが)

  ・ 最大の問題が、「電動ろくろ」の技術の習得に時間が掛かる事です。

    本など独習で習得するのは中々困難です。

    (本に書かれていない、重要な部分がいっぱい有ります)

    出きれば良き指導者を得る事を勧めます。

     (尚 「ろくろ」は電動以前からの長い伝統があります、それ故

      指導の仕方は、統一されていません先生によって違います、本や先生

      は頻繁には変えない事です)
    
以上 出来上がった作品は、差が出ますが、両方の技術を習得して、変化に富んだ

   作品を作りたいものです。

  
コメント
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