腐敗国家日本:巨悪の創始は岩倉具視

 この国は、なぜこんなひどい国になってしまったのでしょうか?
 すべての根源は明治維新にあるのです。

明治維新以後、この国はずっと悪党に支配されて来ました。

2007年06月21日 01時22分21秒 | Weblog
「敗者から見た明治維新」あとがき 全文無断転載

悪の系譜:薩摩藩→(明治維新)→明治政府→大日本帝国→昭和後期の官僚→現代の官僚

 あなた方日本国民は、今こそ、この悪の系譜を断ち切らなければなりません。

「敗者から見た明治維新」
早乙女 貢 著
NHK出版 2003

>あとがき

 言い古された言葉であるが、〝歴史は勝者が作る″とは、動かし難い事実である。世間は〝真実″よりも〝現実″を取る。勝者の持つ権力が、歴史を変え、歴史を作り、人はその作られた歴史の流れに乗る。明治政権はその上に存在した。
 勝利者の権力は、真実の叫びを抹殺する。殊に、悪辣な手段で天下を握った権力が、過去の悪事の隠蔽のために、非情冷酷な仕打ちで口封じをすることは、多くの歴史が物語っていることであった。
 孝明天皇の毒殺の例に見るように、官の作る 〝正史″なるものには、一切の疑惑が隠されて、流行病(はやりやまい)による崩御とされ、百三十年以上も経ったのに改められる風もない。稗史(はいし)の断片にのみそれを窺うに過ぎない。
 今日の道徳の乱れと悪事の横行、政治不信の淵源は明治政権に端を発することは、言うを侯(ま)たない。
 陸軍大輔から陸軍中将、近衛都督という要職にあった長州の山県有朋が陸軍省予算の半分に及ぶ大金の汚職を行ない、嘗つての奇兵隊の同志山城屋和助こと野村三千三が陸軍省で切腹するという事件を惹き起した。その衝撃性がさすがに隠蔽を難かしくして辞職せざるを得なかったが、一年足らずで陸軍卿(陸軍大臣)として復活するのである。この最大の事件を摘発しようとした司法卿の江藤新平は、長州権力の憎しみを買い、追いこまれて下野(げや)し、佐賀の乱の首謀者として斬首。獄門台の生首が新聞を賑わすことになった。権力への抵抗が、蟷螂(とうろう)の斧(おの)たることを知らしめたのである。
 徳川幕府を打ち倒した薩長土肥による明治政権内の権力争いは、こうして肥前勢力を弱らしめ、板垣退助を追い出して土佐を弱らしめ、薩摩は無二の同志たる西郷隆盛と大久保利通を争わせて、その力を分裂させ、大久保も暗殺死で結局、長州が天下を握ることになった。
 長州の初期の目的通りの〝天下盗り″が実現したのである。山県の汚職など、もはや口にすることも出来ない時代を招いてしまったのであった。
 長州人の野望が、近世日本の精神と文化を破壊し、人間性を堕し、救い難いほどの今日の退廃した社会の源流をなしたことは、政界の腐敗ぶり、社会不安を醸成する日々の残虐な少年犯罪などに歴然たるものがある。
 本書は、敗者たる会津藩から見た明治維新として、隠された歴史の真実を述べたのだが、意余って不足の感は免れない。従来、正史の中では殆ど無視されて来た新選組の存在が、実は、この未曾有の歴史の転換期の中で大きな働きをなしたことを、改めて見直す必要があるのではないか、という気持で筆を加えた。あくまでも明治維新なるものが、関ケ原の怨みはらしから来た長州人や、二世紀半に及ぶ徳川政権を倒すことで野望を遂げようとする連中が、勤皇に名を籍(か)り、攘夷で騒乱を起して戦火を燃え上らせた結果だということである。
 それまでの日本は、江戸文化の繁栄に見るように、世界一の都市を現出し、現代よりも安定と充足を享受していた。黒船の来航による開港が世界的必然だったにも拘らず、攘夷を鼓吹し、攘夷の名のもとに放火殺人を繰り返した連中が、天下を盗るや、厚顔無恥、ぬけぬけと開港文明開化を大是として「近代日本の夜明けを拓いた」とは、明治政府に媚びた御用学者の卑しい阿(おも)ねりの言である。
 この流血の明治維新が、どれだけ日本の美しい精神を打ち砕き、人間性を堕落せしめたか。会津藩に見る目新館教育の持つ道徳性、家族愛、武士道の純粋さとは、あまりにも違いすぎた。その会津人の美しい心は、非道な力で惨落の憂目を見ながらも、尚、この国の栄と興隆の為に、献身的に行動を起した人々によって象徴されている。山川捨松のように、敵である薩摩の大山巌の熱烈なプロポーズを受けたことは、高官の力を背景にすることによってしか、日本の女性たちを向上させる運動が出来ないことを悟って敢然として結婚に踏み切ったことである。アメリカ留学による成果を生かし、女子教育に挺身したいという熾烈な願いであった。会津藩と会津の人々にとっては、長州と薩摩は仇敵であった。殊に薩摩は、当初、会津と協力して、長州と悪徳公卿たる三条実美など七卿を京都から追放して、孝明天皇のしん襟(しんきん)を安んじる一挙(いっきょ)を成功に導いたにも拘らず、幕府の力が弱まったと見ると、一転して長州・土佐と手を握って、討幕に邁進した裏切り者である。この卑劣さ、利のためには、盗泉の水を呑んで憚(はば)からない卑劣さこそ、武士道のもっとも否定するところであり、吉田松陰ですら歎いた〝功業″にほかならない。
 大政奉還して静かな政治改革に移行しようとした徳川家を完膚なきまでに潰滅させることで、権勢の座に就こうとし、さらに火を江戸に放たせて、騒乱を招くという悪行でもって、江戸百万の市民をふるえ上らせ、征東軍を起し、日本国の半分を戦火と殺戮で血を流させたのである。
 これが人間のすることか。長い間に築き上げられた文化と精神が一挙に崩壊したのだ。
 この憎んでも憎み切れない、仇敵のもとへ嫁すということが、どれほど苦しいものであったか。山川捨松の理知は、これを、日本のため、日本の女性の向上のため、に耐えた。周囲を説得し、「敵に身を売った」という罵声に耐えて、おのれの信じるところに進んだのである。
 野良犬の死肉まで咽喉に押し込んで生きぬいた柴五郎少年の壮絶といえるほどの苦闘も、敗者なればこそ、その汚辱に堕することなく、つよく、美しく生きることによって、会津人の魂の見事さを発揮する。行動で示すしかない苦しみのあらわれであった。こうした会津人の魂の美しさを、卑劣な欲望に生きた人々は、恥しくないであろうか。依然として、政界の腐敗堕落ぶりは、連日、新聞やテレビを賑わしている。現代の政治の源流は明治政界にあり、明治藩閥政府の汚濁は、臭気を絶やすことなく、現代日本を蔽っている。政界浄化こそが、国民の安寧と至福をもたらすものであるのはいうまでもない。
 近ごろ、漸く、ふたたび江戸時代が如何に安定したものであったか、人々が生活を享楽していたかに目を向ける風潮が高まってきた。この現象こそ、明治維新の実情を物語るものではあるまいか。

   平成十五年十月     衆議院選挙に騒然たるの日                     早乙女 貢<

(The genealogy of Japanese evil : Satsuma-han --- (the Meiji Restoration) --- The Meiji government --- Imperial Japan --- Japan's postwar bureaucrats --- Japanese Parasite Maffia [Bureaucrats of Japan today])

            小天使みかえる MinorAngel Mikael

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3 コメント

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今こそ本書を通じて、真の歴史を知れ! (元 武士)
2010-02-17 12:19:09
元々、幕末~明治維新にかけての歴史には興味があり、大河ドラマ『新撰組!』等の作品を通して、幕末・維新期の歴史の実像を深く知りたいと痛感し、本書を読んだ。
本書後半に掲載の“明治を生き抜いた会津魂”には、幕末に幕府・朝廷に忠義を尽くして来た、真の勤皇の志士である会津藩士達の、清く正しく美しく、人間性に満ちた素晴らしさに感動しつつ、維新後の日本において、教育・文化・社会の育成と発展に貢献した人々の姿に深い感銘を受けた。
又、明治維新なるものが真の維新ではなく、欲望にかられた薩長及び倒幕派の公家らによる政権の乗っ取りを目指すという醜い実態。明治新政府主導による、仏教思想の排除等の人間性破壊による国民支配や、官僚による今日に至るまでのその体質の温存と継承を痛感した。
幕末~明治維新の真の歴史を知る上で、本書の果たす役割は重要である。真の歴史を知らぬ者や、見ようとせぬ国には未来はない。
これらの作品も必読しよう! (元 武士)
2010-02-18 11:14:28
『敗者から見た明治維新』の他には、『図解雑学 新撰組』及び『図解雑学 土方歳三』の二作品を併せて読む事をお薦めしたい。 これら二作品(以下、本作品と記す)は、薩長及び反幕府派の公家らにより引き起こされた幕末の動乱の中、幕府ひいてはお国への忠義を貫いた、新撰組隊士及び新撰組副長・土方歳三の実像を描いたものである。
本作品は、“誠”の旗の元、彼等が士道を貫き信義に生き抜く姿や、新撰組を支えた会津藩から学んだ、真の勤皇の志士としての人間性及び思想・哲学とのふれあいの姿。更には、局長の近藤勇・副長の土方歳三らの隊士達の友情。人間味あふれる男達のドラマ等々を、当時の時代背景とともに克明に記録した秀作である。
幕末の動乱下、誠の武士として生き抜いた男達の雄姿を知るとともに、『敗者から見た明治維新』と併せて真の歴史を知る為にぜひとも必読されたい。
この本読もうっと! (通りすがり)
2010-03-11 01:12:38
少し高いがおもしろそうなので図書館ではなく買って(中古だが)読ましてもらいますよ。
日本の中のユダヤであるキャリア官僚くたばれ!やつらが早くくたばりますように。
表のエリート裏のエリート大嫌い、それに媚びる大衆も大嫌いな通りすがりなのであった。

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