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九州豪雨

2017-07-06 | きしょう
東日本大震災の津波被災地を思い出す・・・。
被害が拡大しませんように。

★★★★★
東京新聞

九州豪雨「なんでこんなことに…」 住民孤立、小学校で不安な一夜
2017年7月6日 夕刊

 
孤立していた松末小学校から、濁流にえぐられた道路を歩いて避難する子どもたち=6日午前10時9分、福岡県朝倉市で

山が数十メートルにわたってえぐれ、氾濫した川が民家をのみ込んでいた。住民らが避難し、孤立していた福岡県朝倉市の松末(ますえ)小。九州北部を襲った豪雨から一夜が明けた六日、濁流によって一変した古里の姿にみな言葉を失った。 (西日本新聞・中川次郎)
「なんでこんなことに…」。住民の一人は校舎三階の窓から外を眺め、涙を浮かべた。杷木(はき)松末地区の自治組織「松末地域コミュニティ協議会」の職員は「近くの星丸地区を含め、十軒以上の家が流されたのではないか」と肩を落とした。
昨夜から停電と断水が続き、残る水はペットボトル数本のみ。校舎に住民らと残った朝倉署の警察官に「自衛隊はいつ来ますか」と質問するが、答えはない。疲れて横になる高齢者の姿が目立ち、保育士は不安を和らげようと、子どもたちと歌を歌って励ました。
午前五時半ごろ、警察官が「家族と連絡が取れない人は集まってください」と呼び掛けると、少なくとも十数人が連絡が取れていないことが分かった。東峰村で働く息子(35)と連絡が取れないという女性(61)は「昨日から携帯に電話しても出ない。仕事仲間と避難していると思うが不安だ。とにかく無事でいてほしい」と祈るように語った。
「子どもやお年寄りを先に避難させてやりたいが、ここにいるしかない。食事も水もなくなってきた。どうにかならないか」と塚本成光校長。市議の一人は市役所の対策本部に電話し「ヘリを飛ばしてほしい」と懇願した。


流れ込んだ土砂で車が半分埋まった松末小の運動場。近くの山は数十メートルにわたり崩れていた=6日午前6時半ごろ

午前九時四十分すぎ、雨がやみ始め、小学校周辺の水も引き始めた。「今しかない」。協議会の伊藤睦人会長らの判断で子どもを含む五十人以上が校舎を出た。電柱が倒れ、道路は所々崩落している。ひっくり返った車もある。泥でぬかるんだ道を慎重に歩きながら、小学生の一人がつぶやいた。「これは現実なのか」
途中、小学校へ救助に向かう自衛隊員とすれ違った。伊藤会長は「まだ小学校に何人も残っている。早く救助して」と声を掛けた。
一行は一・六キロの道のりを四十分以上かけて歩き、安全性が確保された杷木中に向かうマイクロバスが待つ場所へ。たどり着くと全員に安堵(あんど)の表情が浮かんだ。すでに周辺の住民が集まっており、次々にバスに乗り込んだ。
六十代の男性は「食事は子どもにあげたので、昨日から何も食べていない。早くおにぎりが食べたい」とひどく疲れた様子。伊藤会長はつぶやいた。「まだ終わっていない」
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