オススメDVD是一枚

後悔しないDVD選び。多数の映画DVDの観賞記録から、絶対にオススメの作品だけを紹介します。

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ALWAYS 三丁目の夕日

2006-06-26 00:13:57 | Weblog
評価:☆☆☆☆☆

日テレ紐付きの「日本アカデミー賞」で、日テレが製作した映画が各賞を総ナメするのって、どうなの? とか、どうせ新横浜の「ラーメン博物館」を真似たノスタルジー映画だろ。なんて先入観を持ってDVDを観たのだが・・・・マイリマシタ。

さすがVFXを知り尽くした白組の山崎貴、トップシーンのゴム巻き飛行機、淳之介の書いた未来小説の映像化、そして東京タワーや路面電車など昭和33年の街並みなど、これほど情感を持ったCGの使い方は、世界初ではないだろうか。素晴らしいの一言に尽きる。

以前、「四日間の奇蹟」で酷評した吉岡秀隆も、この映画ではパーフェクト。名優渥美清や田中邦衛との共演、倉本聰や山田洋次との長年の仕事の経験が遺憾なく発揮された。

ツボをくすぐる脚本も良く出来ている。ちりばめられたエピソードが巧みに絡み合い、どこにも破綻がない。例えば空襲で妻と娘を奪われた三浦友和のクリスマスでの役割など、妙に納得させられる展開で、まったく白々しさがない。通常なら白けてしまうエピソードが、なぜこれほどまでに自然に調和しているのか。スタッフやキャストの努力の賜物であろう。

構成力、演出力、役者たちの演技力、そして高度なVFX技術、2005年度劇場映画ベストワンを認めざるをえない傑作である。
ALWAYS 三丁目の夕日 通常版 VPBT-15325ALWAYS 三丁目の夕日 通常版 VPBT-15325
製作:2005年 日
監督:山崎貴
出演:吉岡秀隆/堤真一/小雪/堀北真希/もたいまさこ/三浦友和/薬師丸ひろ子/須賀健太/小清水一揮/
発売日:2006年6月9日
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フライトプラン(良質サスペンスなら是一本)

2006-05-25 23:33:08 | Weblog
評価:☆☆☆☆

それほどよく練られた脚本ではないのだが、最初から最後までドラマにグイグイと引き込まれて行くのは、監督:ロベルト・シュヴェンケの演出力とジョディ・フォスターの演技力の成せる技か。さすがにジョディ・フォスターは上手い。

とくに面白かったのが子供が居なくなったと騒ぎ立てるジョディ・フォスターに対する乗客や乗員たちの反応だ。機内では誰も子供を見たとは証言しないのに、最後には・・・・ネタバレするので書かないが、群衆の無関心さと無責任さ、差別意識、付和雷同さが巧みに描かれている。実は監督もそこを一番描きたかったのだと思う。クライマックスのハリウッド的アクションは、館主たちへのサービスと考えれば納得がゆく。

最近のアメリカ映画では珍しい緊迫感のある本格サスペンス。しかも極めて質の高い密室での群衆ドラマ。いわゆるメジャーな映画の中では久しぶりにオススメの一本である。

フライトプラン VWDS-3157
フライトプラン VWDS-3157

製作:2005年 米
監督:ロベルト・シュヴェンケ
出演:ジョディ・フォスター/ショーン・ビーン/ピーター・サースガード/エリカ・クリステンセン/ケイト・ビーハン/マーリーン・ローストン
発売日:2006年5月24日
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フリーダ(鮮烈な映画なら是一枚)

2006-05-07 00:05:49 | Weblog
評価:☆☆☆☆

芸術性の高い美しい作品を観たい時にオススメしたい映画。
冒頭のシーンから、その鮮やかな色彩にドキモを抜かれる。とにかく画面が美しい。全編を通じて原色をふんだんに使った画づくりが見事。とくにフリーダが交通事故に遭った直後のカットは、悲惨な光景に関わらず、舞い散る金粉という極めて映像的な演出で、とてつもなく美しい。映画史に残るワンカットである。

ストーリーは、実在の女流画家フリーダ・カーロとメキシコの画家ディエゴ・リベラの波乱に満ちた生涯。二人ともエネルギッシュで個性的。とくにフリーダ役のサルマ・ハエックは渾身の演技、自らプロデュースを買ってでるほどの入れ込み様で、その並々ならぬ熱意が全編を通して伝わってくる。
ディエゴ・リベラを演じるアルフレッド・モリーナもハマリ役。女癖の悪い大芸術家で共産主義者という難しい役どころを巧みに演じている。ディエゴと対立する若きロックフェラーにエドワード・ノートン、そしてフリーダに匿われるトロッキーにジェフリー・ラッシュ、なんとも贅沢な配役である。

監督は「タイタス」のジュリー・テイモア、前作では映像センスの素晴らしさだけが突出して、何ともアンバランスな作品だったが、「フリーダ」では骨太なドラマと美しい映像がマッチして完成度の高い作品となった。
と書くと、何やら難しそうな映画みたいだが、そんなことはない。絵画や共産主義に興味の無い人にも充分に楽しめ、見終わった後「元気」というエネルギーが充填された自分に気付くだろう。
とくに女性に御奨めしたい映画である。

フリーダ 特別版 ACBF-10198フリーダ 特別版 ACBF-10198

製作:2002年 米
監督:ジュリー・テイモア
出演:サルマ・ハエック/アルフレッド・モリーナ/ジェフリー・ラッシュ/アントニオ・バンデラス/アシュレイ・ジャッド/エドワード・ノートン
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ラブ・レター パイランより(泣きたい時は是一枚)

2006-05-05 00:22:29 | Weblog
評価:☆☆☆☆☆

もし映画を見て泣きたいと思うのなら、この一作を奨めたい。
30年以上にわたる数千本の映画鑑賞経験の中でも、これほど切ない映画は、ほとんど記憶にない。とくにラストシーンは、映像的な演出が秀逸で、たまらなく切ない。悲恋映画の中でも最高峰のラストシーンだ。

原作は「浅田次郎」日本でも森崎東監督、中井貴一主演で映画化されたことがあるが、監督のソン・ヘソンは、大胆な脚色を施し、原作以上の超純愛映画に仕上げた。

主演のチェ・ミンシク とセシリア・チャンも素晴らしい。ふたりとも、これ以上の適役はないという程のハマリ役だ。
「八月のクリスマス」「猟奇的な彼女」「僕の彼女を紹介します」「オールドボーイ」「私の頭の中の消しゴム」
韓国映画のヒット作は数あれど、上記のどの作品よりも、私は「ラブ・レター パイランより」を奨める。
韓流ブームの中、この傑作を埋もれさせてしまうのは、あまりに惜しい。

ラブ・レター~パイランより~ BCBF-1775ラブ・レター~パイランより~ BCBF-1775

製作:2001年 韓国
監督:ソン・ヘソン
出演:チェ・ミンシク/セシリア・チャン/ソン・ビョンホ/コン・ヒョンジン
【受賞歴】
2001 第21回 映画評論家協会賞/主演男優賞(チェ・ミンシク)
2001 第22回 青龍賞/監督賞,主演男優賞(チェ・ミンシク)
2001 第2回 釜山映画評論家協会賞/主演男優賞(チェ・ミンシク)
2001 第15回 英国リーズ映画祭/国際新人監督賞
2002 第39回 大鐘賞/監督賞,審査委員特別賞
2002 第4回 ドーヴィル・アジア映画祭/最優秀作品賞,最優秀監督賞
                 最優秀主演男優賞(チェ・ミンシク),人気賞
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逆境ナイン(爆笑したい時は是一枚)

2006-05-04 22:58:51 | Weblog
評価:☆☆☆☆

なんとも馬鹿馬鹿しい映画である。あまりのバカバカしさに呆れ果て、もう笑うしかない。いつしか、もっとバカバカしい展開を期待するようになるが、この映画は、その期待を裏切らない。バカバカしさは、どんどんエスカレートして、観る者を爆笑の渦に巻き込んでゆく。

中身はカラッポのスッカラカンだが、そこが良い。へんに意味付けしたり、教訓的でないところが潔い。とにかく徹底的に、しかも真面目にバカバカしさを追求したことで作品が予想外の力を持った。

この種の映画で思い出すのは、まずは韓国映画の「火山高」。舞台も高校だし、映像表現も似ている。でもバカバカしさでは圧倒的に逆境ナイン。「火山高」は変に気取ってカッコ付けているので笑いが弾けない。
もう一つは「少林サッカー」、作り込みの丹念さで「逆境ナイン」のブッチギリ勝ち。
ちょっと毛色は違うが宮藤官九郎の「真夜中の弥次さん喜多さん」、ブッ飛び方は似ているが、映像表現のテクニックで「逆境」の方が数段勝っている。なにより弥次喜多の方は品が無い。「逆境」にはバカバシしさの中に、なぜか爽やかな気品が漂っている。キャストとスタッフの作品にかける熱意が伝わってくるからだ。

原作の漫画を読んだことはないが、静止したコマの連続では、絶対に表現できない映画的なブッ飛び方を実現しているので、原作者もきっと満足しているのではないだろうか。

日本が世界に誇りえる文化「マンガ」を、動画で表現し切った傑作として、「スーパー・コミック・シネマ第一号」の称号を捧げたい。(ちょっと持ち上げ過ぎたかな。。。)

製作:2005年 日
監督:羽住英一郎
出演:玉山鉄二/堀北真希/田中直樹/藤岡弘/柴田将士/出口哲也
発売日:2006年1月25日

逆境ナイン かけがえのない通常版 VPBT-12466逆境ナイン かけがえのない通常版 VPBT-12466
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いつか読書する日

2006-05-01 02:58:15 | Weblog
評価:☆☆☆☆

30年以上も胸に秘めた思い。「ありえないだろう」と、斬り捨てられないのは、一重に田中裕子の演技を超えたリアリティだ。この女性ならば、そんな生き方もするのではないかと思わせてしまうところが凄い。

ストイックに生きる美奈子の対局にあるのが、子供に食事も与えずロープで縛り、男と自堕落な生活をおくる母親。槐多が、その母親を見過ごせなかったのは、奈美子の生き方そのものに惚れていたからだろうか。

思えば、スーパーのセクハラ店長(香川照之)も、槐多の対局にいる人物として描かれたのかもしれない。自分の言葉がどれだけ人を傷つけるか、デリカシーにカケラもない無神経な男。槐多は人を傷つけたくないから波風立てない生き方を選んだのだろう。

果てしない坂道を駆け上がり、瓶入り牛乳を宅配する毎日。例えば、株価を操作して何億円も儲ける人種には決して理解できない労働であろう。

この映画が描こうとしてのは、現代人が失いかけている純粋なモノ。単なる大人の純愛映画ではない。脚本の青木研次と監督の緒方明は、私たち観客に「さあ、あなたはどう生きるのか?」と、問いただしているのだ。

2005年度キネマ旬報 日本映画第3位 珠玉の一作。
いつか読書する日 ASBY-3268
いつか読書する日 ASBY-3268

製作:2005年 日
監督:緒方明
脚本:青木研次
出演:田中裕子/岸部一徳/仁科亜季子/渡辺美佐子/上田耕一/香川照之/杉本哲太/鈴木砂羽
発売日:2006年2月24日
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Dearフランキー

2006-04-30 02:42:36 | Weblog
評価:☆☆☆☆
いや~暖まるねえ、心が。
この種のドラマはイギリス映画に限る。本当に上手い。嫌味が無く、爽やかで、明る過ぎず、暗過ぎず、深刻ぶらないが、軽くない。

ありがちなストーリーなのに、女性監督らしい細やかな演出で、観客の心を掴んで最後まで離さない。子役のフランキー、母親、祖母、そして一日だけのパパ、キャスティングが上手い。
役者たちの微妙な心理描写も的確。とくに母親役のエミリー・モーティマーの演じ過ぎない「普通らしさ」に好感が持てる。一日だけのパパ、ジェラルド・バトラーが「いい男」過ぎてリアリティに欠けるが、これも女性たちの理想の具現化として許容できる。

心が洗われるような「やさしい映画」をお探しの方には超オススメ。
Dearフランキー 通常版 BIBF-6328
Dearフランキー 通常版 BIBF-6328

製作:2004年 英
監督:ショーナ・オーバック
出演:ジェラルド・バトラー/エミリー・モーティマー/ジャック・マケルホーン/シャロン・スモール
発売日:2006年1月27日
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リチャード・ニクソン暗殺を企てた男

2006-04-29 22:56:06 | Weblog
評価:☆☆☆☆
ショーン・ペンの役作りの凄まじさに圧倒された。監督もコレデモカと言わんばかりにショーペンを撮る。その仕草を、表情を、微妙に変化する立ち姿を。
脚本も良く練られている。ブラックパンサーに寄付をしたり、誠実な商法を説いたり、黒人の友人との共同事業を目指したりと、男の正義感と誠実さを丹念に描いている。特に勤め先の家具店のボスが秀抜。多少の社会経験がある者ならば、よく似た上役に出会ったことがあるはずであり、愚にもつかないビジネス精神論に憤りを感じた経験もあるはずだ。つまり、観客の共感を得たり、同情を惹く仕掛けが巧みに施されている。

一人の男が、妻との復縁を切実に望み、前向きに、まっとうに生きようとするが、社会に適合できず、家庭に裏切られ、最後に賭けた事業の夢も打ち砕かれ、親族にまで見放され、全てが裏目に出て奈落の底に堕ちてゆく。なるほど、犯罪者はこの様にして生まれるのかと納得してしまうほどショーン・ペンの演技にはリアリティがあった。とくに最後のシーンが好きだ。玩具の飛行機を手に、部屋の中を子供の様に遊ぶ姿が愛おしい。

ショーン・ペンなくして、この映画の成功はなかった。ただひとつ難点があるとすれば「ショーンペンのための映画」になってしまったことだろうか。
リチャード・ニクソン暗殺を企てた男 PCBE-51901リチャード・ニクソン暗殺を企てた男 PCBE-51901
製作:2004年 米
監督:ニルス・ミュラー
出演:ショーン・ペン/ナオミ・ワッツ/ドン・チードル/ ジャック・トンプソン
発売日:2006年1月27日
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モディリアーニ 真実の愛

2006-04-29 22:10:01 | Weblog
評価:☆☆☆☆
 この映画が史実に基づいているか? 演じる役者たちの年齢はどうか? 喋る言葉はどうか? そんなことはどうでも良い。映画としての完成度はどうか? と問われれば、素晴らしい傑作だったと答えたい。
何より主演の二人が、たまらなく魅力的だ。例えば二人が初めて意識し合うシーン、ここでのエルザ・ジルベルスタインは、アンディ・ガルシアに本当に恋をしている様にしか見えない。その煌めく眼差しと含羞んだ表情が切ないほど美しい。アンディガルシアの2枚目ぶりも圧倒的だ。女性を虜にしてしまうであろう危険な魅力に溢れている。
夜のモンパルナス、逆光に光る歩道の中、二人のシルエットが戯れ、奥から自転車に乗った男が現れる。このシーンの美しさにも息を飲んだ。美術、照明、撮影、演出、エキストラまで、スタッフ全員の並々ならぬ熱意が画面に滲み出ている。
そして、コンペ出展を目指して仕事に打ち込む芸術家たちを、主題歌に乗せてカットバックで見せてゆくクライマックス。その結末を飾る作品の公開と、ピカソたちの称賛。その一方で展開されるモディリアーニの災厄。これこそ映画である。
その純粋さゆえに自滅した芸術家と盲目的な愛を捧げた妻の物語。1919年のパリを題材に、ミック・デイビスは極めて完成度の高い映画をモノにした。

製作を兼ねるアンディガルシアも、「靴をなくした天使」以来の傑作で、自らの魅力を最大限に発揮した。エルザ・ジルベルスタインもこれまでにない役を獲得した。観客も映画に酔うことが出来た。万事めでたし目出度し。
  但し、映画のネタにされた非運の二人、モディリアーニとジャンヌ、そしてピカソを始めとする同時代の芸術家たちは、あの世で苦虫を噛み潰しているかもしれない。
モディリアーニ 真実の愛 ALBD-5263S
モディリアーニ 真実の愛 ALBD-5263S

製作:2004年 仏・英・伊
監督・脚本:ミック・デイビス
出演:アンディ・ガルシア/エルザ・ジルベルスタイン/オミッド・ジャリリ/エヴァ・ヘルツィゴヴァ/ウド・キア/イポリット・ジラルド
発売日: 2006年1月7日
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浮草(デジタル・ニューマスター版)

2006-04-29 21:52:38 | Weblog
評価:☆☆☆☆

小津作品の多くは、昔16ミリ映写機で見たので、DVD&プラズマTVでの観賞は、かなり新鮮だった。とにかく映像が美しい。1959年製作の映画とは思えない色調と画質に驚いた。しかもカメラは日本一のカメラマン宮川一夫(羅生門や雨月物語等)。小津調を崩さず、ギリギリのところで宮川一夫らしさも出しているところが面白い。

画質の良さは、役者たちの演技の凄さも伝えてくれる。怒った中村鴈治郎の目の凄み。嫉妬に自分を見失う京マチ子の不安定な目線。杉村春子の抑えた演技。いや素晴らしい役者たちだ。若尾文子の妖しい美しさも特筆に値する。

山田洋次の「キネマの天地」で、新人女優に何十回もやり直しを命じる小津安二郎の姿が描かれていたが、小津がいたから、こうした上手い役者たちが育ったとも言えるだろう。

これだけ個性的な役者たちを揃えて、しか大映の役者やスタッフを使っても、小津調は微動だにしない。画面の隅々まで小津調が貫かれている。そこが小津の凄さである。
浮草 PCBE-50784
浮草 PCBE-50784

製作:1959年 日
監督:小津安二郎
出演:中村鴈治郎/京マチ子/若尾文子/川口浩/杉村春子/笠智衆/野添ひとみ
発売日:2003年12月17日
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