メガネヒヨコの生息日記

メガネヒヨコのささいな日常

メガヒヨ in NY 2011冬その5 《Porgy and Bess編》

2012年01月22日 | NEWYORK

サラベスでのブランチから戻った後。

実はこの水曜日、まだマチネもソワレもチケットを購入していなかった。
本来ならHoward McGillin座長コンサートの『A Child's Christmas in Wales』を観に行くつもりだったのだけれど、残念ながら前日の時点でソールドアウト。
くくぅ!! NEW YEAR'S HOLIDAYのニューヨークをなめきっていたよ。
ちゃんと前売り券買っとけば良かった…orz

しかしそのHoward氏がMARIさんに「何とかしてみる。」とおっしゃって下さり、13時くらいまでホテルで回答を待機していた。
でもやっぱり40席しかない劇場で、2席用意するのは無理とのこと。
ご多忙の中を手配に回ってくれた氏のご厚情に深く感謝しつつ、折角の水曜マチネ枠に何か観なきゃいけないと思い、劇場街に向かった。

『PRISCILLA』に今日も行っちゃおうかな♪と思うも、こちらもソールドアウト!!
そんなわけで、『The Gershwin's Porgy and Bess』はどうかなと考えた。

この作品は、1920年代のアメリカ南部が舞台の黒人オペラ。
主役は脚の不自由な乞食と、街のボスの情婦。
前もって調べたあらすじは、救い様のない話にしかみえない。

こんなメガヒヨの好みとは180度違う作品。
「Summertime」など名曲揃いで一度は観ておきたいと思いつつ、少々躊躇していた。
だけど前もってご覧になったS子さんにサラベス・ブランチの際、「絶対観た方がいいわよ。」と強く勧められた。
詳しい解説のプリントアウトまでいただいて。

そんな訳でこの『Porgy and Bess』を観に行くことに。
そもそもメガヒヨは主演のAudra McDonaldの歌を、生でいつか聴きたいと思っていた。

『Ragtime』『Marie Christine』などでの熱唱ぶりをCDで聴いていたが、自分の渡米時に彼女の公演はなかなか無かった。
これは希少なチャンス!!

Marie Christine (1999 Broadway Cast)


劇場の前はエラい人だかりで、こちらもソールドアウトかな〜と不安に思った。

窓口で聞いてみたところ、まだ買えるというので割引クーポンを出したら「これは使用不可」とのこと。
しかも152ドルという強気プライス!!

え!?トッププライスでも135ドルじゃなかったっけ?
それじゃあハウスシートでも提供してくれるの??

と思ったがとんでもない!
チケットに印字されていた席番号はメザニンF列サイドだった。
折角の生オードラの声を聞ける機会にわくわくしていたが、少々テンションが落ちてしまった。

だけど、だけど!!
幕が上がったらそんなことは決して気にならなくなった。

オーヴァチュアが終わるとすぐに名曲『Summertime』が!!
クララ役のNikki Renee Danielsの透明な歌声に聴き入る。

Audra様が登場すると、場内は拍手喝さい。
やっぱりスターのオーラが段違いだなぁ。
迫力からして違うよ。

恋焦がれていたその歌声はまるでシルクの様。
艶があって、しなやかで、2階席まで深く瑞々しく響いてきて。
音域も広い。
体全体が、とてつもなく高級な楽器みたい。

ポーギー役のNorm Lewisも良かった。
以前に『THE LITTLE MERMAID』や『SONDHEIM on SONDHEIM』で拝見したときより、更に惹かれた。
もう乞食でもなんでもいいよ!!
こんな温かく、寛大で、心を震わせてくれる人なら!!

もちろん話自体は、黒人に対する社会での冷遇ぶりとか、貧困・麻薬、それに伴う堕落の問題とかすさまじいものがあった。
でもその中でたくましく生きる人達もいるということで、悲惨なだけの話では無かった。
マリアなど、まともな感覚で生きている人もいるしね。

歌もとても良かったのだけど、俳優陣の演技力にも目を見張るものがあった。

まずAudra様。
終盤にてクラウンもポーギーもいなくなった際に、スポーティングライフから絶ったはずの麻薬の誘惑を受けたところ。
最初は拒絶して手についた麻薬を水で洗うが、その残り香にやられて結局は元の木阿弥になってしまう。
そこはとても印象に残る熱演ぶりだった。

そしてNorm氏。
脚が不自由な訳でギプスと杖が手放せないのだけど、そのハンディキャップぶりがあまりにもリアルだった。
「貴方は北島マヤですか!?」ってくらいに、片脚が麻痺しているように見えた。

また一番心に響いたのは、終盤にベスを追ってニューヨークに旅立つところ。
村の人が「何て無謀なことを!」と引いているのを一切気にせず、その顔は幸せに満ち足りている。
やっぱり愛する人がいるってことは素晴らしいんだろうね。
この笑顔だけで物語の訴えたいこと、全てが伝わってきたような気がした。

この舞台も感動したので、マチネだけど出待ちしてみることに。
クララ役のNikki嬢、マリア役のNatasha Yvette Williamsさんなど多くの方々からサインをいただけた。
さすがにAudra様やNorm氏は出てきてくれなかったけどね。

この出待ちは一部の役者さんのテンションがとても高く、漁師役のRoosevelt Andre Creditさんからは強くハグしてもらった。
大柄な黒人男性からハグを受けたのは初めてだったけど…まずい、これはハマりそう(笑)
弾力のある心地いいマットレスにダイブした感じで!! (変態か!?自分!!)

他にもクラウン役のPhillip Boykinさんとお話出来た。
N.Y.ハーレムシンガーズとして、毎年来日されているとのこと。
だけど今後も来てくれるかなぁ。
「I wish to see you.」と言ったけど、今の日本の危険度から考えると安易に「来日して」なんて言えないよね

チケット代は少々高かったけれど、充分その価値があった『The Gershwin's Porgy and Bess』。
メガヒヨは大変満足して劇場を後にした。
同日ソワレにご覧になったMARIさんのレビューはこちら
ここよりはるかに参考になるので、是非ご一読を!! 

The Gershwins' Porgy and Bess Broadway Montage

ジャンル:
演劇
キーワード
ニューヨーク チャンス! プリントアウト アメリカ南部 1920年
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10 コメント

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苦労の跡が・・・! (MARI)
2012-01-22 19:34:25
主役二人のヒヨコ絵に画伯の苦労がしのばれます・・・(笑)難しそうですね、確かに、このお二人は。
そして、その節は失礼しました>オヤジ
もうちょっと席数の多い劇場なら、彼の神通力でなんとでもなったと思うんですけどね。まさかあんなにタイニーでリトルなショウでsold outになるとは思いませんでしたよ。。。

で、メガヒヨさん。わたしが観たのは同日のソワレです(笑) それと、TBとリンク、いただいて参りますね♪
たしかに!! (メガネヒヨコ)
2012-01-22 21:33:11
MARIさん、こんばんは!

確かにAudra様は今まで描いた中で一番難しかったです。
私は大抵ぱっと見の印象で似顔絵を描きますが、この方の場合美人すぎるんですねー。
どの顔のパーツもオーラがありすぎて、絵描き泣かせでした

あ、かのH氏については間もなく記事がupされます。
ああいう方って世の中には本当、必要ですよね〜。
良さそう〜! (Little sister)
2012-01-23 12:27:17
私も観ます!
動画を見ただけで鳥肌が立ちました。
3月はこれも追加です、いいミュージカルを紹介してもらい感謝!有難うございました。m(__)m
おすすめします!! (メガネヒヨコ)
2012-01-23 21:22:12
Little sisterさん、こんばんは!

ぜひぜひ、ご覧下さい♪
Will Swenson氏のパートナーのAudra様。
41歳で20歳の役は確かに厳しいんですけれど、その歌声を堪能するだけでN.Y.に行く価値がありますよ。
国宝並みです!

ところでAudra様にNickくんはsweetieと呼ばれてます
フツー、旦那の同僚(後輩)をカワイ子ちゃんなんて呼びますかね〜(笑)
Unknown (Little sister)
2012-01-23 21:59:44
ポギーとベスは映画化されていたんですね。
映画は1960年のアカデミー音楽賞を受賞してました。
私は南部ものが好みですす、メンフィスとは違う良さに今から楽しみです。
ホントにメガネヒヨコさんのブログにお邪魔して良かったです。
それはぜひ!! (メガネヒヨコ)
2012-01-23 23:30:44
その映画、ブログ更新が一段落したら是非私も観たいです。
こちらこそ情報をありがとうございます♪
似てる! (クワスト)
2012-01-24 00:49:44
ノームの似顔絵よく感じがでてますね〜。
オウドラもあの大きな目が印象つかんでます!
なによりもハグされて足がついていないところとか、
瞬間を描くのが上手です!

P&Bは見る機会があるかどうかわからないけど、
生オウドラを見ていただけてうれしいです!
全てはRagtimeから (メガネヒヨコ)
2012-01-24 20:36:42
クワストさん、こんばんは!
似顔絵、おほめいただけて嬉しいです♪

オウドラ様のことを知ったのは、クワストさんのRagtimeの紹介記事がきっかけでした。
私が観劇した際にはもう降板されていましたけど、CDで歌声を何度も聴きました。

あれから十年以上。
あの声は年月を重ね円熟を増し、さらに素晴らしいものになってました。
クワストさんには様々な機会を作っていただいてます。ありがとうございます!!
黒いオルフェ (S子)
2012-01-24 21:11:41
「絶対観た方がいいわよ」って言ったかな〜?
(笑)
そういう自分は今回のNYで何が何でもこれを見たいと思っていました。きっと何度もリバイバル上演されているのだろうけど、映画も舞台も一度も見た事なかったので。

私が最初に「ポーギーとべス」というモノ?があると知ったのは中学生の頃(←それっていつよ?って感じ)で、ピアノの先生からその存在を教えて頂きました。
その後、時の経過と共に自分の頭の中でポーギーとべスがどういうわけか黒いオルフェとごちゃ混ぜになっていたのでした。
あれ? (メガネヒヨコ)
2012-01-24 21:58:08
なんかS子さんから強くプッシュされたって記憶はあるんですけど…。
でもその後にNickくんと2回もハグっちゃいましたから、旅行前半の記憶って結構ふっ飛んでいるんです。
スミマセ〜ン(笑)

でも勧めて下さり、ありがとうございました!!
一生の思い出に残る舞台でした。

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