MEDINT(医療通訳研究会)便り

医療通訳の制度化を目指す医療通訳研究会(MEDINT)のコラム
~そもそも医療通訳ってなんのためにあるの~

医療通訳者を「使う」

2018-02-14 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
ある方から「医療通訳者を使う」というのは
とても上から目線でよい表現ではないのではという指摘を受けました。

そうですね。
医療通訳者以外の方が使うと少し違和感があるかもしれません。
チーム医療の中にいるのだから、医療通訳者も医療者と対等という声もあるでしょう。
この「使う」という言葉が嫌いな人もいるとおもいます。

でも、私達医療通訳者は
基本的には医療者と患者・家族の間の言葉を正確に訳し
コミュニケーションを円滑にするという役割を果たしています。
私達が診断したり、施術したりとか、ケアしたりしません。

もちろん、コミュニケーション支援という立場で
外国人医療に貢献していることは確かですが、
私達が治療をしているのではないと思っています。
そうでなければ、通訳者が自分の言葉で勝手にアドバイスしたりとか
家族が担うようなケアを通訳者に頼むというケースが当たり前になってしまいます。


通訳者は発語する人の言葉に従って
言葉を選んでいきます。

機械ではないので、通訳をして
実は自分の意と違う言葉を発する時はつらいです。

ですので、その発せられる言葉が
どれだけ通訳しやすいか、間違えにくいか
正しいものかによって通訳の言葉は左右されると言えます。

日本社会では専門職が育つ課程の中で
「通訳者を上手に使う」トレーニングを受ける機会があまりありません。
医療通訳者を誰でもが上手に使っているわけではないのが現状です。

だから通訳者から発言するときは
あえて「使う」という道具や機材のような言い方をします。
でも、通訳者以外の方が「使う」というと確かにカチンときますね(笑)

いよいよ今週末18日はMEDINTのシンポジウムです。
今年度はHIAの助成金をいただけたので開催できましたが、来年はたぶん無理です。
最後に、どうしても言っておきたいことをテーマにしています。

まだ、定員には達していないので、お時間のある方は是非ご参加ください。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

勉強が楽しくない

2018-02-01 12:09:51 | 通訳者のつぶやき
つくづく1周忌って理にかなっているなあと思います。
今、妹の最期の日々をなぞりながら暮らしています。
3月には緩和ケア病棟さん主催の遺族会があり、
そこで、なんとか心の区切りをつけたいと思っています。

****************************

研修の後の世間話である学生から「語学の勉強が楽しくない」という話がでてきました。

私も学生時代から語学は超苦手で
できるだけ英語の点数割合の低い大学を探して探して受験したくらいなので
「勉強」としての語学が楽しいと感じられる人はすごくうらやましいです。

ただ、語学は勉強するものでもあるけど、使うものでもあります。
「覚える」→「使う」→「通じる喜び」→「もっと話したい」→「勉強する」という
循環があれば理想だとおもうのですが。

自分で医療通訳研修をやっていて
「~べき」とか「最低限~は身につけて」とか偉そうに言ってます。
でも、私自身が語学が苦手で、語学的には私よりずっとすごい人たちが聞いていらっしゃるので
いつも肩身の狭い思いをしながらやっています。

ただ、医療通訳を続けてもらうためには、
伝わる感動やこの語学を使って役に立つ喜びを感じてもらう必要があるよなあといつも思います。

医療の専門用語は難しいです。
医学の用語は単語がわかっても患者に通じないことがある難解なものもあります。
福祉制度や介護の用語は日本語であってもごちゃごちゃしていますし、そもそも外国語に訳せないものもある。
毎回が困難に満ちていて、新しいことだらけで、反省ばっかりです。

でも、これが伝わったとき、場面がほわっとまとまる感覚や
患者さんや家族さんが安堵の表情を見せるときといった
うれしい体験があるからこそ、続けていられると思うのです。

ワークブックで勉強するばかりでは
そうした医療通訳の醍醐味の部分はなかなか実感できないと思います。
でも、医療現場での実習は受け入れ先のハードルが高いし、
本物の患者さんをOJTで使うことはできません。

そこで、現在看護教育などで使っている外国人模擬患者さんを
活用できないかと考えています。
日本に来てまだ日が浅く、N4くらいのレベルが演じられる外国人模擬患者さんを使えば
リアルに練習ができるかなと思っています。
ずっと今まで考えてきたのですが、来年の目標は模擬患者さんの育成かな。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

「わたしたちの隣人とはだれか~孤立と排除を超えて共生へ~」

2018-01-17 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
今日は阪神淡路大震災から23年目です。
ボランティア元年といわれた年から、
多くの外国人支援活動は産声をあげました。

私は現在医療通訳の活動をしています。
でも、目標は誰でも暮らしやすい社会を作ること。
医療通訳はその最低限の入り口であると考えています。

外国人の定住化が進む中で、医療と地域福祉との連携は必須であり
私達支援者も患者の環境に目を向ける必要があるのではないかと思っています。

自分の講演なので、広報するのはお恥ずかしいのですが、
2月に私も会員になっている兵庫県社会福祉士会で講演をします。
皆さんのまわりの福祉関係の方々にお知らせいただければ幸いとおもい
ブログで宣伝させてもらいます。

2017年度兵庫県社会福祉士会生活困窮者支援研修
滞日外国人研修「わたしたちの隣人とはだれか~孤立と排除を超えて共生へ~」


日時:2018年2月11日(日)13時30~16時45分
場所:兵庫県福祉センター

第1部「滞日外国人を理解するための基礎知識」
第2部「パネルディスカッション」

定員 60名
参加費 1000円

ちらしは こちら

地域を支える専門職として
福祉領域では、まだまだ外国人の背景や異文化理解の分野が遅れています。
医療機関に繋ぐ、また退院後の医療機関から地域への受け皿について
どのような知識が必要であるか考えてみませんか?
シンポジストには
兵庫県内で活動しているNGOの皆さんに来ていただきます。
ないないづくしの中で相談支援を行っている皆さんです。
「外国人のことはNGOに」では、もう抱えきれない状況になっています。
外国人、日本人わけ隔てなく、地域支援の中に組み込んでいけるように
社会福祉士としての基礎知識が必要だと痛感しています。

とても寒い時期ですが、興味のあるかたは是非ご参加ください。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

新年のご挨拶+シンポジウムのお知らせ

2018-01-01 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
皆様

新しい年、穏やかにお過ごしでしょうか。

私が協力隊で滞在していた南米のパラグアイは
「tranquilo」が一番という価値観の国でした。
「tranquilo」というのはスペイン語で「穏やかな」「平穏な」という意味です。
皆様の一年の始まりが穏やかでありますようにと願います。

今年もよろしくお願いします。

さて、新年最初のブログは
2月に開催するMEDINTのシンポジウムについてです。
会員の皆さんには広報済みですが、
シンポジウムは会員以外の方にもご参加いただけます。

MEDINTシンポジウム2017「支援者を支援する〜医療通訳者を支える仕組み」

日時:2018年2月18日(日) 13:00 - 17:00 
場所:神戸女子大学ポートアイランドキャンパスF210
会場は神戸空港からポートライナーで15分の場所です。
三ノ宮からもポートライナーをご利用ください。
http://www.yg.kobe-wu.ac.jp/wu/access/index.html(ポートアイランドキャンパスです)

参加費 :  1,000 円 (資料代) ※MEDINT 会員は 無料
申込み :  
①氏名②連絡先③所属(医療通訳者は言語も) ④ MEDINT 会員・非会員
以上を記載し、Eメールで下記までお申し込みください。
問合せ :   medint.0u0.2017@gmail.com (シンポジウム用のアドレスです)
定員 100名

内容についてはFacebookをご覧ください。
https://www.facebook.com/medint.0u0.2017/
(拡散をお願いします)

MEDINTのシンポジウムは2009年~2013年まで
毎年開催していましたが、
財政不足もあり、ここ数年は開催できませんでした。
今年度は(公財)兵庫県国際交流協会の助成を受けて、
コープともしびボランティア財団のご協力で
開催することができました。
また、今回はポンコツ代表に変わって
実行委員会のメンバーがミーティングを重ねてくれています。
私自身どんなものになるかがとても楽しみです。

内容については、MEDINTはいつも通訳者目線、外国人目線で活動をしたいと考えているので
医療通訳において通訳者のレベルアップや資質向上ばかりがいわれるなかで
かかわる人たち皆で医療通訳環境を考えていくという発想に変えていきたいのです。
特に英語・中国語以外の不足している医療通訳者をどうやって増やしていくのか、
そのためには医療通訳者を支え、育てていく仕組みが必要だと考えています。

是非、議論にご参加いただければとおもいます。
また、できれば冊子に収録したいとも考えています。

新年から宣伝になってしまいましたが、
忙しい時期ですが、是非よろしくお願いします。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

母子保健通訳研修

2017-12-25 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
お久しぶりです。

母の抗がん剤治療は良好で、
要介護4にはなったけれど
ケアマネさんやヘルパーさん、デイサービスを使って
自宅で静養できるようになりました。
「なんとか帰ってきてくれた~」が正直な気持ちです。

妹の初盆も供養もほったらかしになって
母のことをしていたので、
寒くなってきて、最近妹のことをよく思い出します。

去年から
誰かがやってくれることは
極力やらずにきています。
そのことで仲間には迷惑をかけているし、
結果的に、今まで一緒に活動してきた人たちを
裏切るようなこともしていると感じています。

そんな状況でしたが、
MEDINTの活動だけは
自分の中で死守してきました。

最近、代表がポンコツだと、メンバーが動いてくれるんだなあと
つくづく感じています。

12月17日に母子保健医療通訳の全6回の講義が終了しました。
大阪のNPO法人CHARMさんと登録派遣のシステムを作れるようにと考えています。
CHARMさんとMEDINTは出発点(外国人の医療を支える)が同じで
メンバーも重なっている方が多くみられるため
共同事業を行うに当たっても理念を合わせる部分はスムーズでした。
当日の運営も、早めに来てお手伝いしてくれることに慣れている
両団体のメンバーの皆さんでレジュメを組んだり、受付をしたり・・・。
どんどん進めてくれました。

研修の様子は CHARMのHPもしくは MEDINTのFacebookを見てください。

母子保健通訳研修の話は後程分析も含めて書きたいと思いますが、
とにかく、50名の定員がほぼ満席になり8言語の方々が集まってくれました。
講師も肩書きではなく、とにかく現場の人を選んだので
実践的な知識が身についたと参加者からとても好評でした。

この研修を通して
MEDINTは小さいけれど本当にいい団体になってくれたなと痛感しました。
2002年に始めた頃には、「医療通訳って何?」ということばかりでしたが、
事務局のIさんと一緒にずっと続けてきてよかったとおもいます。
私自身がMEDINTの研修に行くと元気をもらえて
参加者の方々に癒されてきた気がします。

来年はブログをきちんと書くことを目標にします。
また、このブログを何らかの形でまとめられればいいなとおもいます。

皆様、よいお年をお過ごしください。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

相互作用

2017-10-20 10:13:23 | 通訳者のつぶやき
最近、相談員の仕事、講義、母の介護の3本立てで動いています。

この3つは私の中で、実は微妙に影響し合っていて、
うまく表現できないのですが
「インプット」、「アナリシス」、「アウトプット」という相互作用を起こしています。
わかりやすく言うと、いつも通訳者がやっている
頭の中に情報を「入れ」て、
それをどう伝えようか「分析」して、
相手に伝えられるように言葉として「出す」動きです。

講義はアウトプットのみのように見えますが
実はインプットの宝庫なのです。
私はプロの教師ではないので
大学の授業や地域での講義の機会をいただくと
毎回私の中では「実験」感覚で話をしています。

まず、今主催者が講義にどういう成果を求めているのかが気になります。
以前は「ボランティア通訳者」の育成が多かったのですが、
最近では、「通訳者を理解する周囲の啓発」や
「通訳者を使う前に外国人医療を理解する」、
具体的に医療現場の「やさしい日本語」の取得や「接遇研修」などが増えています。
困っていることを通訳者で一気に解決という考え方から
みんなで解決していこうという方向に変わってきつつあると感じます。

また、参加者の反応も変わってきました。
参加して話を聞くだけよりも
経験を積んだ人たちが予想もしない反応をしてくれます。
地域特有の状況を説明してくれたり
その専門職独特の考え方を示してくれたり・・。
これがとてもよい刺激になります。

今週は、看護大の外国人患者(SP)の接遇演習、
愛知県立大学のスペイン語学科の特殊講義、
医療通訳コースの講義
佐賀県の医療通訳研修
と4日連続で全然違う講義をします。

内容はすべて違いますが、
根本は医療通訳者およびその理解者を増やすことと、
それが広く日本で外国人が受診しやすい,治療しやすい環境作ることに
通じていきます。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

医療通訳が必要と思える誰かがいれば活動は始まる

2017-09-11 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
お久しぶりです。

母は退院し、介護認定も出て、
自宅での介護が始まりました。
よいケアマネさんと頼れるヘルパーさんもついてくださり
とても心強い船出です。

暑さも和らいできて、
少しづつ元気も出てきました。

今、遺品整理をしているのですが
個人の志を活かすのって難しいとつくづく思います。

昨年、知人のスペイン語の蔵書の遺品整理をお手伝いしたのですが
その時、個人の大切にしていたものの供養は難しいなと感じました。
結局、図書とCDはそれぞれ公立図書館へ
洋服や小物は対人支援NGOにそれぞれもらっていただきました。
あとは心の整理なんですが、それはもっと難しいですね。

母の介護をしながら
生きている人間と死んだ人間の優先順位をつけなければいけない場面が何度かあり
やはり生きている人間を優先するのは間違いないのですが、
やるせない思いがあります。

********************************

先日、富山県に行ってきました。
医療通訳セミナーの依頼で、おわら風の盆の日だったにもかかわらず
たくさんの方が参加してくださいました。
富山県は在住外国人の数は決して多くないし、
観光の方もある程度コースが決まっていてどこにでもいるわけではないですが、
医療通訳の問題に取り組み始めている方々がいらっしゃいました。
まず、問題に気づく人が何人かいれは、活動は始まります。
それも医療現場に近い人、外国人支援に近い人、コミュニティに近い人であれば
なおいいと思います。
難しいことを考えず、まずは「医療通訳が必要」というコンセンサスがとれればいいですね。

次は10月に神戸で開催される日本母性衛生学会でのシンポジウムが待っています。
シンポジウム5で、
「在住外国人が安心して出産できるために ~その支援のあり方を考える~」をテーマについて議論をします。

また、今年はCHARMさんと一緒に母子保健の医療通訳を育成しようと考えています。
この分野の通訳需要は少なくないのですが、
他の疾患に比べて経験者や制度について十分知識がある人の数が限られてしまいます。
また病気というより、社会的、文化的要素が強い分野なので
基礎的な知識がなければ通訳が難しいです。
医療というよりは保健の要素が強いですが、
通訳が必要という意味では同じです。

秋に向かって、少しづつ準備を始めていかなければと思っています。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

活動を続けるということ

2017-08-22 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
人生に無駄なことなんてないんだと思う。
外国人支援や医療通訳をやっていると、
大変なこともすべて活動に活かせるのだと頭の中のどこかでつぶやいている。
それが嫌なこともあるけれど、
状況を俯瞰して考えているという意味では冷静さと救いに繋がるのかもしれない。

苦しいときは、患者や家族の苦しさを学んでいるのだと思う。
そして、自分は今まで何も知らず生きてきたのだなあと振り返る。
喪失の中で得た様々な支援は、それが自分にどんな影響をもたらすかを実感し
患者や家族がつらいとき、どんな言葉が、心を安らかにし、
逆に、どんな言葉が追い詰めるのかを感じる機会となる。

自分のストレスがどれくらいになっているかも、わかるようになった。
いつもの荷物が重いと感じたら疲れている。
家の前の道を渡るのが怖くなったら、ちょっと休まなければと思う。
よく乗り越えられない試練などないというが、なるほどなと思う。
でも、時には投げ出したほうがいいこともあるのだ。

近年の日本社会は、ぎりぎりの人員ですべての人が精一杯はたらいでやっと成り立っている。
一人休むと他にしわ寄せがいくようになって、漣のようにつぶれていく。
ボランティア活動は特にそうだ。
余裕がなければ活動として続けることができない。
だって自分の生活がきちんと成り立ってこそ、人のことを考える余裕ができるから。
本当の意味で活動が必要なミッションであるならが、組織には余裕が必要だ。
MEDINTの活動においても一人で抱えないという転換点に来ているのだと思う。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

残暑お見舞いの季節になりました

2017-08-10 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
またしてもブログのアップが滞っています。
もう、1ヶ月以上とまっているので
見ている人もういないだろうな・・。

けっしてブログを辞めたわけではないのですが、
今度は母が闘病をはじめており
再び書けない状況になりました。

現実には5月末くらいから通常に仕事を入れるようになって
6~7月はいろんなところに出かけて忙しくしていたのですが、
その合間に母の入院、検査、治療開始となり
今は退院後の介護保険申請や住宅の整備などの準備しています。

7月には
びわ湖国際医療フォーラム、
糸魚川医療通訳フォーラム
CLAIRの相談員研修
兵庫県放射線技師会
三重県人権研修
福島県災害ボランティア研修

そして、8月になって
全国医療通訳者協会の全国大会がありました。

本当は、それぞれにコメントをいれたいところです。
医療通訳は様々な形で展開してきていて
その周辺、専門職教育や災害、人権関連などにも波及してきている感じがします。
外国人支援は、もともと境界のない支援なので
理解者が様々なところに増えていくことはとても大切です。

今の私の一番の関心は
医療専門職(及び福祉専門職)に医療通訳や外国人支援の理解者を増やし
医療通訳と上手に連携できる環境を作っていくことです。
そのために研修協力からすすめていきたいと考えています。

そんなわけで今年はまとまった夏休みはとれないのですが
福島県に行ったときに秘湯「玉子湯」にはいれたこと(いいお湯でした!)と
前々から予定していた恒例のマツダスタジアムに行くことで
ストレスを小出しに発散しようと思っています。

今は月末にある
兵庫県者社会福祉士会の「滞日外国人ソーシャルワーク」研修の準備をしています。
コメント (2)
この記事をはてなブックマークに追加

6月は忙しい≡≡≡ヘ(*--)ノ

2017-06-27 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
私は行政窓口の外国語相談員をしているのですが
一年で一番、何月が忙しいと聞かれたら
迷わず6月~7月と答えます。

新入学生は落ち着くので学校関係は減るのですが
5月末から6月にかけて住民税額が決まることで
公営住宅の家賃や保育料、就学援助、
国民健康保険料などが決まって
それに応じて課税証明や減免申請をします。
高くて払えないときは分割払いの相談なども行います。
たくさん申請書を書いて腱鞘炎みたいになるのもこの時期です。

また、暑くなると窓を開けるので騒音の問題がでてきます。
手足口病の患者さんの通訳も毎日のようです。
はやく、すっきり夏になって欲しいものです。

**********************

今月の移住連のMネット192号
「入管法改正後4年、医療・福祉・社会保障のいま」を特集しています。

特に、MEDINTでもタイ語をご指導くださっている
CHARMのポップ先生が書かれた「外国籍住民が安心安全に暮らせる社会へ~健康に暮らすためには」では
なぜ外国人が保険に未加入なのか、なにが外国人の保険加入を妨げているのかについて明解に説明されています。
また、医療通訳の重要性についても当事者、支援者の立場から地域格差の問題にも言及しています。

また、全国医療通訳者協会(NAMI)理事の岩元さんが
協会設立の経緯と目的について記事を書いています。

医療通訳者のインタビューもあります。

もし、まわりにMネットを持っている人がいたら是非貸してもらって読んでみてください。
リンク先から購入も可能です。

**********************

先週、小林麻央さんがなくなられました。

彼女のブログは妹と一緒にいつも拝読していました。

「生き様」を書いたものはたくさんあるし、
ある程度年齢のいったひとが書いた「死に様~終活」の本は最近増えてきました。
でも、若い人が自分の病気のことを包み隠さず書いたものはほとんど知りません。
強い意志と勇気がいることだと痛感します。
でもだからこそ、彼女のブログに勇気付けられた人がたくさんいたのだと思います。

妹も彼女のブログを読んで、よい意味で変わった患者の一人でした。
仕事一辺倒だった妹が、生きる意味について考えていました。
だから、麻央さんには奇跡が起きて欲しかった。
心から感謝とご冥福をお祈りします。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

Think Globally

2017-06-22 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
先週は、
NGOの相談通訳研修からはじまって
薬学部「コミュニティファーマシー」授業の1コマ、
看護協会の外国人医療研修、
外国語学部の学生への授業と
様々なところに出かけていきました。

そして自分の医療通訳の原点は
医療を受ける権利を守ることと
医療機関に公正にアクセスできる環境を作ることにあると
あらためて思いました。

医療職の人や未来の医療職である学生、
NGOやコミュニティの支援者、
医療通訳者、そしてもちろん患者と家族。
誰一人欠けても、日本における外国人医療の
明るい未来は見えてこないと痛感します。

先週末、福井の移住連フォーラムに行ってきました。
医療・社会保障の分科会はフォーラムの中でも一番小さい分科会なのですが、
全国から熱心な支援者が集まりました。

昔から言われている「Think globally, act locally」という言葉。
今の日本における医療通訳にとっても必要な考え方です。

私達は日頃、地域の外国人たちの通訳をしています。
「○○さん、元気かな~」と思うこともあります。
顔の見える・・というのは通訳者も同じだったりします。
私もMEDINTの活動を始めたとき3人の方の顔を浮かべていました。

地域から医療通訳を考えることは、とても大切です。
私達は誰のためにどんな通訳をするのかというのは
その人たちが基準になっているからです。
身近な人が一番大切なのは当たり前です。

だから、逆に考えると自分の周りを中心にものを考えがちだったりします。

支援者の数が潤沢な地域に行くと
「うちは問題ありません」と言われることがあります。
うらやましいと同時に、本当かなとも思います。
見えていない人はいないんだろうか。
埋もれている言語や支援を求められない人や
そういう人は見えてないだけじゃないだろうかとも思います。

自分の地域でしっかり支援することは大前提。
だけど、他の言語や他の地域、支援を受けていない人たちに
思いを寄せる想像力も大切だと思っています。
そのために、他の地域の現状を聞くためにできるだけでかけるつもりです。

7月9日に新潟の糸魚川で医療通訳フォーラムがあります。
「Think globally, act locally」の議論が聞けることを楽しみにしています。


コメント
この記事をはてなブックマークに追加

ふたつの未来像

2017-06-12 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
今年は地方都市の医療通訳者研修に出かける機会が多いです。

そこで医療通訳だけでなく、コミュニティ通訳の方々に出会うのですが、
まだまだボランティアの人たちが心意気で支えている地域がほとんどです。

私はそのことについては、特別に悪いとは思っていません。
ただ、ボランティアの人々の善意に頼っていると
その人たちがボランティアできなくなったときに
通訳者がいなくなってしまうのだということも理解しておかなくてはいけない。
そして、医療通訳を社会資源というなら、
やはり日本社会における持続可能性(Sustainability)を
常に考えておかなくてはいけないと思います。

私はあまり東京にいかないので、
中央で議論されていることはほとんど知りません。

ただ、最近感じるのは
医療通訳をするひとにふたつの方向性があるなあと感じるのです。

ひとつは医療通訳をビジネスチャンスとして考える人。
「お金になりますか」
「この研修や資格をとれば仕事をもらえますか」
間違ってはいません。
医療通訳をビジネスと考えるのであれば
より報酬のよい仕事をとるために技術を提供することは
正しい考え方でしょう。

でも、片方で
「患者がいるのに通訳がいなくて医療を受けられない」
「自分も大変だけど、病院も患者もがんばっているから力になりたい」
という人たちもいるのです。
医療を権利だと考えるのであれば
言葉の問題で医療を受けられない人がいることは大きな問題です。
医療そのものを考えて、自分のできることで助けたいと考えるのもまた正しいのです。

もし、医療チームの一員として活動するならば
医療通訳はビジネスのみであってはならないと思います。、
その前に医療職の人たちのほとんどは
まず「患者」に目を向けているはずです。
勉強を積み重ね、少しでもよい医療をするために
日夜がんばっていると思います。

「医は仁術(じんじゅつ)」という言葉がありますが、
医療通訳者はその仕事に対して高い志を医療者と共有できるようでありたいと感じます。
コメント (2)
この記事をはてなブックマークに追加

今年は福井で会いましょう(移住連)

2017-06-05 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
6月17日-18日 移住者と連帯する全国フォーラムin福井2017 が開催されます。

一日目の第3分科会「医療・福祉・社会保障」では
『入管法改正後の「医療・福祉・社会保障」の今』をテーマに
主に在留資格・住民登録のない人の社会保障と
医療現場の通訳の問題について話し合うことになっています。

医療通訳に関しては
全国医療通訳者協会(NAMI)の岩元さんと私、
移住労働者の医療問題を考える会福岡の松本さんが報告します。

移住者と連帯する全国フォーラムは
2年に1回、全国の外国人支援団体や個人が集まり
取り組みについて議論し、交流を深めます。
フォーラムのない年はワークショップが開催されています。

北陸での開催は珍しいので
もし近隣にお住まいの方はぜひご参加ください。

*************************


6月14日-15には日本看護協会神戸研修センターで
看護師を対象とした研修が開催されます。

「在日・訪日外国人が安心して医療を受けるために必要な知識」


対象は看護職の方ですが
まだ受付可能ですので、こちらも興味のある方は是非ご参加ください。

*************************

6月24日にはこれから外国人支援をはじめる方向けのNGOの講座も開催されます。
RINKスキルアップ研修
通訳研修ではありませんが、
浅く広い知識をつけるために、入門編となるわかりやすい講座です。

*************************

外国人支援、医療通訳で考えると
場所を変えて同じようなメンバーがいつも出会っているような気がします。
その中でも新しい出会いがあって学ぶこともたくさんあるので、
面倒くさくても、でかけていくのは悪いことではないなあと思いますよ~。

今週は伝言板みたいなブログになってしまいました。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

第35回びわ湖国際医療フォーラムです!

2017-05-30 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
季節は変わり初夏になりました。
49日も終わり、ぼちぼち日常に戻りつつあります。

お待たせしました。
ブログを再開します。

まだ、読んだり書いたりがしんどい部分もありますが、
1月以降にもいろんな場所にでかけていたので
それについても少しづつ報告するつもりです。

まずは、7月8日(土)に近づいてきた
第35回びわ湖国際医療フォーラムについてのお知らせです。
(ちらしはMEDINTのHPの他団体関連にアップしています。)

今回、当番世話人をさせていただくことになりました。
ですので、できれば外国人医療、支援関連の演題が
たくさんでてくれればうれしいなと思っています。
演題は6月11日まで受け付けています。

詳細はびわ湖国際医療フォーラムのHPをご覧ください。
皆さんのご応募お待ちしています。

私も講演デビューはこのフォーラムでした。
そして、外国人支援者に遠い存在だった医師や医療スタッフの人たちと
はじめて対等な立場で議論できたのもこの場所でした。
当時、代表をされていた井田健先生には病院のこと、医療スタッフのことなど
たくさんのことを教えていただきました。

だから、これから外国人医療や医療通訳の研究や活動をはじめたいと思っている人に
是非、この場所からチャレンジしてほしいと思います。
肩書きがなくても、学位がなくても、所属がなくても発表できます。

基調講演にはMICかながわの沢田貴志先生にお越しいただきます。
日本の外国人医療の現在、過去、未来について
広い視野で総括できる方のお一人だと思います。
お忙しい先生に関西でご講演いただくことはずっと念願でもあったので、
この機会にたくさんの方にご参加いただければうれしいです。

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

それから

2017-05-08 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
最近では、ひとりの現役社会人がいなくなると
これだけたくさんの手続きが必要なのだということを
痛感する日々を過ごしています。

毎日、夜妹が住んでいた自宅へ行って
お線香をたいて、陰膳を用意して、
書類を捜したり、関係機関に電話をかけたり
支払したり・・・が続いています。

死ぬ前と死んでからの大きな違いは
死ぬ前は少なくとも患者本人がいることだけど
それ以外に、医療者や介護者がまわりにいて、
一緒に考えながらやっていけることのような気がします。
当たり前だけど、死後は本人の意思も確認できないし
医療者のサポートはなくなってしまう。
それまでは、がん相談や地域連携の看護師さんに支えてもらっていたので、
その支えがなくなり、
相談相手がいなくなるというがきつい。

死後は、葬儀、会社、保険、銀行、住宅、クレジットカード・・
すべてがばらばらで、片付けていかなければいけない。
一緒に考えてくれたり、選択肢をくれるような人は
もういないのだと思います。

妹はメモ魔だったので
闘病のメモはすごくたくさん出てきました。
飲んだ薬の名前や量、医療者の言葉、
病気への不安などはたくさん残っています。

GWを過ぎるとたぶん通常の日常がもどってきます。
このままでやっていけるかなあと少し心配です。

友人と話していたら全部終わったのは年末くらいかなといわれ
それくらいかかるのかと覚悟しています。

本来は個人的なことをブログに書くのはよくないんですが、
いろんな方に迷惑をおかけしてきたのは否めません。
ただ、個人的には、身体に気を付けてと言われるよりも
今は任せてと言ってくれる仲間の存在が一番ありがたかったです。
私も通訳者の人が立ち止まっているとき
仕事だからと励ますのでなく、止まる時間も大切であることを
伝えられるようになりたいとおもいます。

雑文ですみません・・・。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加