基礎レベルの医療通訳は、
「予想できる内容の通訳」と書きましたが、
診療所やクリニックでの医療通訳が
簡単だというのは大きな誤解です。
原因不明の湿疹に苦しんでいるAさん。
皮膚科を転々としていますが、治りません。
自分の症状やいつから発疹がでているか、
持病の説明、
生活環境の説明、
服薬について、
その他もろもろ思い当たること・・・・。
同じ「ぶつぶつ」でも、
原因を特定するまでにいろんな聞き取りを行います。
医師は病気を特定するまでに、
問診を繰り返したり、薬を試してみたり・・・。
クリニックレベルでの医療通訳の内容は
多岐にわたる場合が多いと感じます。
逆に、紹介状を持っていく病院では、
とりあえず診療科と病気の目処はついています。
医療通訳の難しさは、場所ではなく場面によって違うのだなと思います。
**********************
最近、苦労しているのは
知的障害とまではいかないけれど、
生活に家族や周りの援助が必要な人の通訳です。
本人に日本語で伝わらないだけでなく、
通訳をしても、伝わらない。
わかりやすく言っても伝わらない。
単身で来日している場合は、
この人のことを把握しているキーパーソンもいない。
情報がそれぞれバラバラで、
病気や生活や福祉サービスも分断しており、
把握できるのは本人だけという状況。
もちろん、通訳者も断片的にしか係わり合いがありません。
医師は通訳者に「薬出しときましょうか」と聞きます。
通訳者は本人に聞いてくださいとお願いします。
医師は通訳がいなければ「怖くて診察できないよ」といいます。
通訳者は医療の通訳ができる人は
平日昼間にそんなにごろごろ転がってないってと
心の中で思います。
誰も「この人」を把握していない。できない。
この状況での治療ははっきり言って本当に困難です。
ただ、このようなケースが増えてきているように思います。
医療通訳が「何も足さない」でよかった時代が懐かしく思えます。
「予想できる内容の通訳」と書きましたが、
診療所やクリニックでの医療通訳が
簡単だというのは大きな誤解です。
原因不明の湿疹に苦しんでいるAさん。
皮膚科を転々としていますが、治りません。
自分の症状やいつから発疹がでているか、
持病の説明、
生活環境の説明、
服薬について、
その他もろもろ思い当たること・・・・。
同じ「ぶつぶつ」でも、
原因を特定するまでにいろんな聞き取りを行います。
医師は病気を特定するまでに、
問診を繰り返したり、薬を試してみたり・・・。
クリニックレベルでの医療通訳の内容は
多岐にわたる場合が多いと感じます。
逆に、紹介状を持っていく病院では、
とりあえず診療科と病気の目処はついています。
医療通訳の難しさは、場所ではなく場面によって違うのだなと思います。
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最近、苦労しているのは
知的障害とまではいかないけれど、
生活に家族や周りの援助が必要な人の通訳です。
本人に日本語で伝わらないだけでなく、
通訳をしても、伝わらない。
わかりやすく言っても伝わらない。
単身で来日している場合は、
この人のことを把握しているキーパーソンもいない。
情報がそれぞれバラバラで、
病気や生活や福祉サービスも分断しており、
把握できるのは本人だけという状況。
もちろん、通訳者も断片的にしか係わり合いがありません。
医師は通訳者に「薬出しときましょうか」と聞きます。
通訳者は本人に聞いてくださいとお願いします。
医師は通訳がいなければ「怖くて診察できないよ」といいます。
通訳者は医療の通訳ができる人は
平日昼間にそんなにごろごろ転がってないってと
心の中で思います。
誰も「この人」を把握していない。できない。
この状況での治療ははっきり言って本当に困難です。
ただ、このようなケースが増えてきているように思います。
医療通訳が「何も足さない」でよかった時代が懐かしく思えます。