MEDINT(医療通訳研究会)便り

医療通訳の制度化を目指す医療通訳研究会(MEDINT)のコラムです
~続けていくことこそ難しい~

私はあなたに「医療通訳者」になることをすすめません。

2016-10-11 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
お金儲けがしたいなら、
私はあなたに「医療通訳者」になることをすすめません。
医療者と同様、そうした品性は患者と家族に伝わるし
なによりも良心的な医療者に伝わります。

「医療通訳」が一般名詞になって数年がたちました。
いろんな声が耳にはいってきます。
でも、医療通訳は日本語に通じない人が
医療を受けるために必要最低限のもの、当たり前のものです。

医療通訳を特別な人への特別なサービスと思うなら、
私はあなたに「医療通訳者」になることをすすめません。
私たちは外国人医療の当事者の一人ではあるけれど、
あくまでも医療機関と患者・家族をサポートするものであり
主役ではありません。

ずっと医療通訳をやってきた人には
今が異常な状況だと感じている人も少なくないと思います。
特に東京では、誰のことを議論しているのだろうと思うことすらあります。
だからこそ、医療通訳の役割をもう一度思い返して、
「ぶれないように」しなければ。

今週は佐賀県と岐阜県の医療通訳研修に伺います。
どちらの県も、何年もかけて医療通訳の事業に取り組んでこられています。
こういう場所にいけるのは、私にとってもがんばろうというエネルギーになります。
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2 コメント

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対価を求めたいだけです (通りすがり)
2016-11-11 10:29:39
主婦や退職者が片手間の仕事ならば、お金儲けは考えなくていいでしょう。
個人が語学力を売って、生きていくだけの対価を求めることはお金儲けになるでしょうか?
1人が生きていくって、それなりのお金はかかります。
フリーランスでは自分の体が資本です。
国民年金、国保で、退職金も有給も失業保険もありません。
20代~40代だと年収500万は稼ぎたい
40代~は老後を見据えて年収700万は稼ぎたい
決して贅沢ではないはずです。

医療通訳では、それが不可能でありながら、人の命がかかっているからと、高い倫理、高い語学力、高いサービス精神を求める。
人の良心に頼っていては高い質は保てません。
嫌気がさした時に雑な対応になるからです。

求められる内容と対価がアンバランスなのに、金銭的なことを口に出来ない風潮はよくないと思いました。
通りすがり様 (MEDINT)
2016-11-11 16:05:49
コメントありがとうございます。

実は、このコメントを待っていました。

「人の良心にたよっていては高い質は保てない」

本当にそう思います。
ずっとボランティアでやってきたからこそ、
そのことは痛感します。

というか、いつまで続けられるのだろうかと思うし
職業にならなければ優秀な人たちが参入しない。
医療通訳の将来は絶望的でもあります。

これまでのブログを読んでくだされば
なんとか医療通訳を専門職にしたいという思いは
わかっていただけると思います。

ただ、最近の風潮を考えると
お金になる医療通訳だけをする人がいると
どうしてもその枠にはいらない通訳は
やる人がいなくなってしまうのではないかという
危機感を感じるのです。

仕事の先に報酬があることは
当たり前のことです。
そのことを言っているのではありません。

報酬の前に、まず全ての外国人の医療のために
活動する医療通訳者を目指してほしいという意味なのです。

求められる内容と対価がアンバランスな状況は理解しています。
なので、sのことも含めて、是非議論できればと思っています。

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