MEDINT(医療通訳研究会)便り

医療通訳の制度化を目指す医療通訳研究会(MEDINT)のコラムです
~続けていくことこそ難しい~

研修会の主役は参加者

2016-10-18 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
10~12月は学会とか研修会の季節です。

私自身も本業の相談員の仕事をしながら、
週3くらい、どこかの大学の授業か地域の研修に参加しています。

先週は医療通訳の研修会に行ってきました。
私はほとんどの場合、基礎のところのお話をするのですが、
いつも忙しい中、皆さん集まってくださいます。
この人たちが全員医療通訳をやってくれたらいいのになといつも思います。

大学の先生と研修についてお話していたときのこと。
「日本人の方が多い研修にはネイティブの参加者が少ないなあ」ということで一致しました。
日本のコミュニティ通訳の分野は
言語の種類が多く、ネイティブ通訳者の方にたくさん入ってもらわなければ成立しません。
そして確かに、研修をやっていてその違いを感じます

日本人の方中心の研修は
レジュメもきちんと作って
質疑応答も紙で書いて提出してもらう形をとらないとなかなか手をあげてくれません。
これは日本人学生を中心とした授業でも同じ傾向がある気がします。
授業を途中で止めるのは勇気がいるし、
一人目立つもの嫌だし、
間違ったら恥ずかしいのかもしれません。
事実、私もそうなので。

だから、日本人の方中心の研修では
ネイティブの方は結構おとなしくされているような気がします。

今年、2月に岐阜県の研修に伺ったのですが、
参加者のほとんどがネイティブの方で、
中国、南米、フィリピンのノリで、
日本人参加者の方々もそのノリにつられて
私自身も、本当に楽しい研修でした。

今回の研修も楽しみにしていたのですが、
とにかくワークをしても皆さんがわいわい反応してくださいます。

ネイティブの方は実際のケースを持っている方が多く、
苦労もいわゆる定説が通用しないものが少なくありません。
「教科書でそうはいっているけれど、
現場ではそれは無理だよ~」というものです。

そうした話を聞きながら、
じゃあ、こんな場合どうしたらいいんだろうねと
派遣団体の職員も交えて考えていきます。
フロアから新しい考えがでてきて驚くこともあります。

個人的には、わいわいがやがややる研修会のほうが好きですね。
福祉や医療の研修会はそういう形のものが多いので。
極端な話、「患者から缶コーヒーをおごってもらうかどうか」で
2時間くらい議論ができたら楽しいだろうなあとかとも思います。

今の日本の医療通訳研修には
先輩はいるけど、先生はまだいないと私は思っています。
一通訳者として参加者の方々と議論ができることが、毎回本当に楽しいです。

皆さんともどこかでお会いできればうれしいです。
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