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(どうしました)B型肝炎感染歴、献血だめ? 中田良さん

【出典:2017年1月25日 朝日新聞】

 39歳の息子。初めての献血で、過去にB型肝炎に感染していたことがわかりました。通知には「他人に感染させる可能性はないが、今後、献血はしないように」と書かれていたそうです。感染の恐れはないのに献血ができないとはどんな状態ですか。(愛知県・Y)

 ■答える人 中田良(なかたりょう)さん 日本赤十字社医療センター消化器内科部長=東京都渋谷区

 Q B型肝炎はどんな病気ですか。

 A 血液や体液を介してウイルスに感染して起こります。急性や慢性の肝炎を起こす以外に自然にウイルスが排除される場合や症状がないまま感染が続く場合があります。肝炎を経て肝硬変や肝がんを起こすこともあります。

 Q 治療は。

 A インターフェロン(注射薬)や核酸アナログ製剤(内服薬)による抗ウイルス療法があります。ウイルスを完全に排除することはできませんが、増殖を抑え、肝炎の発症を防ぎます。

 Q どうやって感染の有無を調べますか。

 A 献血の場合、ウイルスのたんぱく質(抗原)、抗原に対して体内でつくられる抗体、ウイルスのDNAの三つの検査で調べます。

 Q 相談者の息子さんはどんな状態と考えられますか。

 A 抗原やDNAの検査結果は陰性で、抗体は陽性だったと考えられます。体内にウイルスはいないが、過去に感染したことがあると抗体検査が陽性となります。他人に感染させたり、肝炎などを発症したりする心配はなく、受診は必要ありません。ただ、非常にまれですが、微量のウイルスが見つかる場合があるため、輸血には使えない決まりになっています。

 Q 抗原やDNA検査が陽性の場合は。

 A 現在、感染していることを意味します。この場合、献血できないだけでなく、医療機関で改めて検査を受け、治療を始めることが重要です。国内の感染者は推計で約150万人いますが、感染に気づいていない人もいて、自治体でおおむね無料の検査が実施されています。
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