goo

DNAの特殊な立体構造、発見 がん創薬に寄与の可能性

【出所:2017年5月4日 朝日新聞】

 なぜ生物の受精卵は、臓器や皮膚などの細胞にきちんと分化できるのか。人間の1個の細胞にあるDNAは長さ2メートルにもなるが、分化していく際に読み取るべき遺伝子の位置を示す特殊な立体構造を、早稲田大などの研究チームが発見し、米科学誌サイエンスに発表した。

 DNAはヌクレオソームと呼ばれる構造が連なり折りたたまれている。膨大な遺伝情報のなかから、必要な部分を見つけるには、ヌクレオソームに何らかの変化が起きていると予想されていた。研究チームは、ヌクレオソーム同士が連結して新しい立体構造を作っていることを、大型放射光施設のスプリング8(兵庫県)のX線回折実験で見つけた。

 これまで見つかっていたヌクレオソームの構造はすべて、「ヒストン」と呼ばれるたんぱく質8個の周囲にDNAが2回転弱巻き付いたタイプだけだった。研究チームは世界で初めて、14個のヒストンにDNAが約3回転巻き付いた構造を発見したという。

 早稲田大の胡桃坂仁志教授(構造生物学)は「遺伝子の読み取り位置の異常が卵巣がんなどで見つかっている。今回の発見は、がん治療の創薬研究に重要な情報になる」と話している。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« (長野)諏訪... 難病プリオン... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。
数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。