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次世代薬剤「特殊ペプチド」原薬製造 ペプチドリーム、塩野義、積水化学など新会社 9月に設立

【出典:2017年8月7日 産経新聞】

 東大発創薬ベンチャーのペプチドリームと塩野義製薬、積水化学工業は7日、次世代の薬剤とされる「特殊ペプチド」の原薬製造を行う合弁会社を設立すると発表した。輸出も視野に入れており、安定供給できる技術を確立し、日本発の新産業として発展させる。

 塩野義の工場がある大阪府摂津市に本社、工場を置き、今年9月に設立する。設立時には3社がそれぞれ33・3%を出資、平成31年7月から9月ごろの工場稼働を目指す。3社のほかに、島津製作所や長瀬産業など国内9社が技術提供などで協力する予定。

 特殊ペプチドはタンパク質の一種で、がんやアルツハイマー病など従来、創薬が難しかった疾患に効く医薬品になる可能性があるとして世界の製薬会社が注目。ペプチドリームは多様な特殊ペプチドを人工的に合成する技術を持っており、塩野義の薬の製造ノウハウ、積水化学の化学合成技術を掛け合わせて、難しいとされる特殊ペプチドの原薬の製造に取り組む。

 川崎市内で会見を行ったペプチドリームの窪田規一社長は「日本発の技術を海外流出させることなく、オールジャパンで新会社を運営する。将来5兆円ともいわれる規模の原薬市場で、世界のトップシェアを目指したい」と話した。

     ◇

 【用語解説】特殊ペプチド医薬品

 天然アミノ酸と非天然の特殊アミノ酸を結合させて合成されるタンパク質の医薬品。これまで創薬の中心だった錠剤などの「低分子医薬品」より副作用が少なく、効果が高いがコストも高い「抗体医薬品」に比べ安価で製造できるとされ、「中分子医薬品」とも呼ばれる。さらに細胞内にも作用するため、従来は治療薬の開発が難しかった疾患にも有効であると期待されている。
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