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肺炎球菌ワクチン効果 65歳以上で27%減少

【出典:2017年1月25日 長崎新聞】

 高齢者に多い肺炎球菌が引き起こす肺炎に有効な予防ワクチン(23価ワクチン)を接種した65歳以上の人は、肺炎球菌による肺炎が27%減少するとの効果を、長崎大熱帯医学研究所(熱研)の有吉紅也教授(臨床感染症学)らの研究グループが解析した。グループは、国内の65歳以上の人全員が同ワクチンを接種すれば、年間に約10万人の肺炎患者を減らせると試算している。

 世界中で使用され、国内でも2014年に65歳以上を対象に定期接種が始まった23価ワクチンの予防効果を詳しく解明したのは初めて。研究成果は24日(日本時間)、英国の医学誌「ランセット・インフェクシャス・ディジージズ」電子版で発表した。

 15年、国内では肺炎で約12万人が死亡し、死因の第3位。死者の約95%が65歳以上。肺炎の原因微生物は肺炎球菌が最多で約3割を占める。肺炎球菌は血清の型で分類すると約90種類あり、23価ワクチンは特に肺炎を引き起こすことが多い23種類に対応する。

 グループは11年から3年間、北海道、千葉、高知、長崎の4病院で受診した65歳以上の肺炎患者約2千人から検体を採取。熱研が開発したシステムで肺炎球菌の種類を迅速に分類することに成功し、ワクチンを接種していた人の割合から予防効果を算定した。その結果、ワクチンを接種すれば23種類の肺炎球菌による肺炎は34%減少し、ほかの血清型を含めた全種類の肺炎球菌による肺炎も27%減少すると判明した。

 グループの鈴木基助教は「ワクチンの効果は患者数や費用とのバランスなどさまざまな指標を考慮して評価するが、23価ワクチンは大きな効果を上げていると考えていい」と評価している。
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