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アビガンを国内向け製造へ 富山化学工業、国の要請なしで可能に

【出所:2017年3月7日 北日本新聞】

 富士フイルムグループの富山化学工業(東京)が開発したインフルエンザ治療薬「アビガン錠」について、厚生労働省は6日までに、承認条件を変更すると各都道府県に通知した。これまでは厚労相の要請がなければ同社は製造も販売もできなかったが、今回の通知により要請なしでも製造に限って可能になった。同社はこれを受け、国内向けでは初となる生産を今後、富山事業所(富山市下奥井)で始める方針だ。

 アビガン錠は2014年3月、追加の臨床試験のデータを国に提出することなどを条件に製造販売承認を受けた。その後同社が各種試験や解析結果のデータを順次提出したことから、今月3日に厚労省医薬・生活衛生局医薬品審査管理課が当初の条件を緩和する形で変更を通知した。

 これにより、富山化学工業は厚労相の要請がなくてもアビガン錠を製造できるようになった。製造には数カ月かかるため、厚労省は新型インフルエンザのパンデミック(世界的大流行)に備え、環境を整えておくことも考慮したとみられる。

 アビガン錠を巡っては、新型インフルエンザ対策の一環として、国として備蓄を行うかどうかの議論も厚労省で進められている。

 富山化学工業は今回の条件変更について「世界的な流行時に迅速に出荷するため、製造を可能にする判断が示されたと受け止めている」としている。

◆アビガン◆

 富山化学工業が富山事業所(富山市下奥井)での抗ウイルス剤研究によって見いだした化合物。有効成分名(一般名)はファビピラビル。細胞内でウイルスの遺伝子複製を阻害し、増殖を防ぐ。2014年3月、インフルエンザ治療薬として日本での製造販売承認を取得している。
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