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白血病治療薬、やめられる? 中断でも「2年再発なし」

【出所:2017年2月23日 朝日新聞】

 慢性骨髄性白血病の治療薬「グリベック」を長期間飲み続けた患者が薬をやめてみたところ、約3分の2が2年以上再発しなかったという臨床研究の結果を、秋田大学の高橋直人教授(血液内科学)らがまとめた。いまは生涯飲み続けるのが原則だが、やめられる可能性を示しているという。

 慢性骨髄性白血病は、染色体の異常で生じる遺伝子が原因で起きる。正常な細胞にはない遺伝子で、グリベックはこの働きを抑える。国内では数千人が使っているとみられる。

 臨床研究は、東京医科歯科大、防衛医科大など約40施設で実施。グリベックを3年以上服用し、遺伝子検査で2年以上、この遺伝子が検出されないなどの条件を満たした23~84歳の患者68人が参加した。

 服用中止から1年目で約70%、2年目でも65%以上が再発しなかった。再発しなかった患者はその後も服用中止を続けている。

 また、1年目までに再発した患者は、薬を再び飲むことで全員が、数カ月以内にこの遺伝子が見つからないか、ごくわずかしか検出されない状態に戻れたという。

 慢性骨髄性白血病は、2000年代にグリベックなどの分子標的薬が登場し、多くの人が安定した状態を保てるようになった。ただ長期間飲んでいると、むくみなどの副作用が出る場合がある。また、費用は薬価ベースで月数十万円になり、経済的な負担も大きい。

 薬をやめても再発しないかどうかを事前に見極めるのは困難なため、中止には定期的な検査が必要。高橋教授は「自己判断でやめるのは危険」と警告する。

 フランスなどで実施された同様の研究では、再発しなかったのは4割程度だった。秋田大などでの研究は、よい状態をより長く保っている人が多く参加したためではないか、と高橋教授はみている。
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