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医療的ケア児の親 働く場…名古屋にチョコ店

【出所:2017年5月17日 読売新聞】

 たんの吸引や栄養注入などが日常的に欠かせない「医療的ケア児」の保護者が、子どもを預けながら働けるチョコレート店が今月、名古屋市名東区にお目見えした。半田市の社会福祉法人「むそう」が運営。2階の通所施設に子どもを預けて、1階の店で働く仕組みで、障害を持つ子どもがいる世帯への新しい支援のかたちとなりそうだ。

 店舗は1階に、豊橋市の障害者施設から生まれたチョコレートブランドを扱う「久遠チョコレート名古屋藤巻店」、2階に「チャイルドデイケアほわわ名古屋星ヶ丘」が併設されている。

 木目調のおしゃれな店内には、ドライフルーツやナッツを混ぜたいろいろなチョコレートが並ぶ。

 「お一ついかがですか」と接客やチョコを製造する名古屋市の青谷彩さん(35)は、2階の施設に長男の健大君(1)を預けながら週3回、パートとして店で働く。健大君は生まれつき体が弱く、たんの吸引が日常的に必要な医療的ケア児だ。

 青谷さんは夫の転勤で、同市に引っ越して出産。健大君は生まれてから4か月間入院していた。容体が安定し、青谷さんは再び働こうと、健大君を受け入れてもらえる保育園を探したが全て断られたという。知人に今回の施設を紹介された。

 久遠チョコレートは豊橋市の一般社団法人「ラ・バルカグループ」が2014年からブランド展開を始めた。障害者が働ける場所を作ろうと、同法人の夏目浩次理事長が障害福祉団体などに協力を呼びかけて、チョコの製造や販売を行う店をフランチャイズ形式で全国各地に開設。販売店としては豊橋本店を含め11店舗目で、名古屋市には初出店となる。

 また、2階の通所施設には看護師が常駐し、子どもが遊べる部屋の他、おむつを替える場所や浴室を設けた。医療的ケア児は一般の幼稚園、保育園で受け入れが進んでおらず、母親が働きたくても働けないケースが多い。施設全体の責任者の徳田優太さん(35)は「子どもの障害が理由になり、母親の社会進出が阻まれてはいけない。子どもの近くで働ける場を用意することで保護者の負担も減らしたい」と話す。

 運営が軌道に乗れば、今後、1階にカフェスペースを設けて、医療的ケア児の母親をさらに雇用したり、障害者の働ける場にしたりしていく計画という。徳田さんは「医療的ケア児と、その家庭がより良く暮らせる一助になれれば」と意気込んでいる。

 名古屋藤巻店の営業時間は午前10時~午後7時。月曜定休。問い合わせは同店(052・781・4898)。
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