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敗血症、睡眠制御物質で改善…筑波大チーム確認

【出所:2017年2月23日 読売新聞】

 睡眠からの目覚めを促す体内物質「オレキシン」に、敗血症を治療する効果があることを動物実験で確認したと、筑波大の研究チームが発表した。

 論文が昨年12月30日付のオンライン学術誌「eLife」に掲載された。人間に応用すれば、敗血症の新治療法開発につながる可能性があるという。

 敗血症は細菌感染が原因で全身の状態が悪化した状態で、根本的な治療法はなく、患者の死亡率は2~3割に達するとされる。

 オレキシンは同大の柳沢正史教授が発見した物質で、睡眠と覚醒を制御する物質として注目されている。

 チームは敗血症でショックを起こしたネズミにオレキシンを投与して経過を観察したところ、約8割のネズミが4日後以降も生存していた。投与なしのネズミの生存率は3割程度だった。

 オレキシンを与えたネズミでは、体内で炎症を引き起こす物質の多くが減少していた。チームは「オレキシンは投与後、いったん脳に入って何らかの神経作用を起こし、結果的に炎症を抑える物質が分泌されるらしい」とし、今後、詳しい仕組みを調べる方針。

 免疫の仕組みに詳しい同大の渋谷彰教授は「睡眠や覚醒を制御するオレキシンが、無関係に見える敗血症にも効果があるのは意外だ。敗血症になるまでには細菌感染から体内の炎症反応まで様々な段階や経路があり、オレキシンは治療の選択肢の一つになる可能性がある」と話す。
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