goo

代替医療、リスク2・5倍 がん標準治療と比較 米エール大

【出典:2017年9月19日 共同通信】

 がん治療でハーブやビタミン投与などの代替医療を選んだ米国の患者が5年以内に死亡するリスクは、外科手術や抗がん剤などの標準的な治療を選んだ患者の2・5倍になるとの研究結果を米エール大のチームが19日までに発表した。

 一定の効果が証明された標準治療を拒否して、科学的根拠のない代替医療を選んだことで死亡率に差が出た可能性がある。日本でもがん患者が代替医療に頼るケースは多い。チームのスカイラー・ジョンソン医師は「米国では代替医療の市場規模が数千億円になるとみられる。徹底した検証が必要だ」と話す。

 チームは、がん患者の治療経過などの情報を集めた米国のデータベースを活用。2004~13年に登録された、転移のない乳がん、肺がん、前立腺がん、大腸がんの患者を対象に、手術や抗がん剤、放射線などの標準治療を選んだ560人と代替医療だけを選んだ281人の死亡率を比較した。

 患者が受けた代替医療の種類は不明だが、チームによると、植物や動物、鉱物などを希釈した水を染み込ませた砂糖玉を飲む療法「ホメオパシー」やハーブ、ビタミンやミネラルの投与などが考えられる。

 年齢や人種などを考慮して分析した結果、5年後の生存率は、4種類のがん全体では代替医療を選んだ患者が55%、標準治療を選んだ患者が78%で、死亡するリスクは代替医療が標準治療の2・5倍となった。最もリスクが高かったのは乳がんで5・7倍、次に高いのは大腸がんの4・6倍だった。

 また代替医療を選んだ患者は、標準治療を選んだ患者より若く、収入と学歴が高い傾向にあったという。

 ※標準治療と代替医療

 標準治療は、基礎研究や臨床研究を経て効果や安全性が科学的に証明され、学会などによって現在利用できる最良の治療であると認められた治療法。がんの場合、主に、広く普及した手術や放射線、投薬治療を指す。「最先端の治療」とうたわれているものが標準治療とは限らない。代替医療の定義は明確でないが、西洋医学の代わりに用いられる医療の総称とされる。伝統医学や民間療法など含む範囲は幅広く、科学的な根拠に疑問を持たれているものが多い。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« エイズ感染が... O157感染... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。
数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。