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膵臓がん 4時間で判定…金大発ベンチャー 新検査法開発

【出所:2017年4月19日 読売新聞】

 金沢大学発の医療ベンチャー企業「キュービクス」(野々市市)は、約4時間で消化器がんの検査ができる新たな検査方法を開発し、北陸3県の病院で治験(臨床試験)に取り組んでいる。以前より検査費用も抑えられる。同社は2020年度の実用化を目指す方針といい、丹野博社長は、「早期発見が特に難しい膵臓すいぞうがんを迅速に見つける一助になるはず」と期待を寄せる。

20年度の実用化目指す

 がん検査は、がん細胞が出す血中のたんぱく質などを手がかりにする「腫瘍マーカー」が主流だが、細胞がある程度増殖した段階でないと判定できないため、陽性の場合、進行してしまっていることが多いという。

 また、がんの中でも、膵臓は自覚症状が出にくく、発見が遅れがちなため、5年生存率は他のがんと比べて低いという。膵臓がんの年間死亡者数(15年)は全国で男性1万6186人、女性1万5680人に上る。

 同社によると、同社は11年、微量の血液を採取し、最短では3日で、消化器がんを高精度で発見する「マイクロアレイ」という検査キットを製造。この検査では、RNAと呼ばれるがんに反応する物質を血液から抽出してがんの可能性を判定し、がんが膵臓や胆管、胃、大腸のどこにあるかもわかるという。9割ほどの精度でがんを発見でき、CTなどに写らない小さながんを見つけられる。血液を採取するだけなので、患者の体への負担も小さい。

 今回はこの検査キットを応用し、新たな検査方法を開発。RNAを試薬と混ぜて、専用の装置で温度を上げ下げしてRNAの増加量を観察する。これを使うことで、精度は高いままで判定までの時間を4時間に短縮した。さらに、同社は、「マイクロアレイ」では、1回あたり約5万~10万円かかった導入時の検査費用を、今回の方法では同約2万円程度に抑えられると見込んでいる。

 20年度の実用化を目指し、昨年1月から、北陸3県の膵臓がん患者50人と非がん患者ら140人を対象に行う治験を始めている。丹野社長は、「自覚症状の少ない膵臓がんを、進行する前に発見し、次の検査や治療につなげられるようにしたい」と話している。
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