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予防、早期発見に期待 結果の解釈は慎重に

【出所:2017年2月13日 共同通信社】

 国立遺伝学研究所の井ノ上逸朗(いのうえ・いつろう)教授らが開発した乳がん、卵巣がんの新たな遺伝子検査は、低コストのため、検査を受ける人が飛躍的に増え、予防や早期発見につながる可能性がある。一方で、遺伝カウンセラーなどの専門家や医師が検査結果を慎重に解釈し、丁寧に説明する仕組みづくりが求められる。

 国立がん研究センターの統計によると、国内で乳がんと診断される女性は毎年約7万人と部位別で最も多く、増加傾向にある。

 乳がんのうち遺伝性は約5~10%。海外のデータではBRCA1、BRCA2の遺伝子に異常がある場合、乳がんになるリスクは一般の女性に比べて6~12倍、卵巣がんは8~60倍も高まる。遺伝子に異常が見つかった米女優アンジェリーナ・ジョリーさんが乳房の予防切除と再建手術を2013年に公表した。

 乳がんや卵巣がんの患者が家族にいれば、いつか自分も発症するのではないかと不安を抱く。井ノ上教授らが新手法開発を進めた背景には、安い費用で遺伝子検査を普及させ、結果を本人や医師が把握することで、遺伝性の乳・卵巣がんの発症予防や早期発見につなげたいとの思いがある。

 ただ、2遺伝子の異常があっても、発症するリスクは人によって異なる。また、リスクがどれだけ高まるか明らかになっているのは主に欧米人のデータで、日本人のデータはまだ少ないという課題もある。

 井ノ上教授は「多くの人が検査を受けてデータが集まれば、リスクを判断するのに役立つ」と話している。
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