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脳動脈瘤の拡大可能性を予測へ新手法開発 愛媛大などが5ヵ国共同研究

【出所:2017年4月20日 愛媛新聞】

 くも膜下出血を引き起こす未破裂脳動脈瘤(りゅう)の危険度の判定から動脈瘤が拡大する可能性を予測できるとして、愛媛大大学院(東温市)と貞本病院(松山市)など世界5カ国10施設の研究グループが3月、米国神経学会の医学誌「ニューロロジー」に論文を発表した。こぶの大きさや場所などのリスク因子を点数化する評価指標を独自に開発。総合リスクスコアが上がるほど拡大の可能性が高まるとしている。

 オランダ・ユトレヒト大が中心となって2015~16年に研究を進め、県内からは愛媛大大学院医学系研究科老年・神経・総合診療内科学の伊賀瀬道也特任教授、貞本病院の伊賀瀬圭二脳神経外科部長のグループが参加した。2年間経過を観察した未破裂脳動脈瘤の患者1507人のデータを調べた。

 動脈瘤の大きさが2・9ミリ以下は0点なのに対し、10ミリ以上ならば22点、椎骨動脈などにある場合は5点、患者の年齢が61歳以上では1点などと判定。六つの因子のスコアを総合し、4点以下ならば今後3年間に拡大する可能性が平均5・0%にとどまるが、25点以上では42・7%に上昇すると評価した。

 未破裂脳動脈瘤は脳の動脈のある部分がこぶ状に膨らんだ状態。日本人の3~5%にあり、70歳以上になると10%前後に増加するという。動脈瘤が破裂してくも膜下出血を発症すると約3人に1人が亡くなるため、動脈瘤の早期発見とくも膜下出血の予防が重要とされる。

 伊賀瀬道也特任教授は「スコア化により、動脈瘤が拡大する可能性を予測できる意義は大きく、治療法を決める一つの指標になる。臨床の現場で役立てたい」と話している。
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