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iPS細胞移植で血糖値低下、東大などサル実験で成功…5年後の臨床目指す

【出所:2017年3月7日 読売新聞】

 糖尿病治療のため、iPS細胞(人工多能性幹細胞)から作った 膵島をサルに移植し、血糖値を下げることに成功したとする研究成果を東京大学などがまとめた。

 5年後に患者に移植する臨床研究を始めることを目指しており、7日から仙台市で始まる日本再生医療学会で発表する。

 膵島は、膵臓にある細胞の集まりで、血糖値を下げるインスリンを分泌する。宮島篤・東大教授(分子細胞生物学)らは、人のiPS細胞で作った膵島数万個を極細のチューブに封入し、糖尿病の小型サル「マーモセット」3匹の腹部に移植。数日後に血糖値が正常値に下がり、20日後まで持続したことを確認した。

 糖尿病治療では、脳死した人からの膵島移植が行われているが、提供者が不足している。iPS細胞を使えば、人工の膵島を大量に作れる可能性がある。

 京都大学iPS細胞研究所の長船健二教授は「人間に近い霊長類で治療効果が見られたのは意義がある。実用化に向け、長期間の効果の検証や製造コストの低減が必要だ」としている。

 また、大阪大の水口裕之教授(分子生物学)らのチームは、人のiPS細胞から作製した肝細胞を移植し、肝障害を起こしたマウスの症状を改善することに成功したとする研究成果をまとめ、同学会で発表する。肝硬変などの肝臓病の再生医療への応用が期待できる。
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