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幹細胞化促す共通遺伝子 動物と植物で初めて発見

【出典:2017年1月30日 共同通信社】

 これまで全く違う仕組みで、さまざまな組織になる幹細胞ができると考えられてきた動物と植物で、幹細胞化を促進する共通の遺伝子があることを、自然科学研究機構基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)などの研究チームが初めて突き止め、27日付の英科学誌電子版に発表した。

 基生研の玉田洋介(たまだ・ようすけ)助教(発生生物学)は「植物が動物よりも幹細胞化しやすい理由や、幹細胞の進化の仕方を解明する手掛かりになるかもしれない」と話した。

 共通する遺伝子は、動物にあり人工多能性幹細胞(iPS細胞)の誘導に使われる「Lin28」と、コケの一種ヒメツリガネゴケで幹細胞化を促進する「PpCSP」。アミノ酸の配列がよく似ており、同じグループの遺伝子だと分かった。

 チームは4種類あるPpCSPのうち一つが、切断された葉が幹細胞化する際に活発に働くことに着目。この遺伝子が約10倍強く働くようにすると、幹細胞が増えた。4種類とも働かなくすると、幹細胞化が通常より12時間ほど遅くなった。

 チームによると、Lin28が動物の細胞で働く際に必要な分子は植物にはない。このため同じグループに属するが、PpCSPと働き方の仕組みは違うと考えられるという。

 注)英科学誌はネイチャーコミュニケーションズ
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