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リンパ腫起こす物質特定 マウスで、新治療薬に期待

【出所:2017年4月19日 共同通信社】

 悪性リンパ腫の一種「ホジキンリンパ腫」を引き起こすタンパク質をマウスの実験で特定したと、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所(大阪府茨木市)などのチームが19日までに米科学アカデミー紀要電子版に発表した。

 治療は現在、抗がん剤が中心だが、予後が悪いケースもあり、このタンパク質を標的とした新たな薬剤開発につながる可能性があるという。

 チームによると、ホジキンリンパ腫は、唾液などを介して成人の多くが感染する「EBウイルス」が、免疫力が低下した際にリンパ球を異常に増殖させ発症すると考えられているが、詳しいメカニズムは不明。

 EBウイルスは、人の体内に侵入した異物を攻撃する抗体の性能を高める「胚中心B細胞」というリンパ球に感染すると、LMP1とLMP2Aというタンパク質を作り出す。

 チームはこれに注目し、この二つのタンパク質が作られるように遺伝子改変したマウスを作製し、免疫を抑制した状態にした。すると、胚中心B細胞の異常増殖や脾臓(ひぞう)の肥大が起き、ホジキンリンパ腫が形成された。

 チームの安居輝人(やすい・てるひと)プロジェクトリーダーは「ホジキンリンパ腫の病態を示すモデルマウスを作ったのは世界初とみられ、発症メカニズムの解明や薬剤の候補物質の試験に役立つ」と話した。
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