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お薬手帳に多言語版…英・中・韓国語を併記

【出典:2017年8月23日 読売新聞(神奈川)】

「県内の外国人へ」印刷会社など制作

 県内の外国人に薬の名称や服用回数などを記録する「お薬手帳」を活用してもらおうと、横浜市の企業などで作るグループが、中国語など多言語版の「わたしのおくすり手帳」を作った。日本語をうまく話せなくても医師や薬剤師と意思疎通ができ、大規模災害時などにも役立てられるもので、全国でも先駆的な取り組みという。

緊急時役立つ服用記録

 完成した手帳はA6判48ページで、英語、中国語、韓国語の3か国語とともに、平易な日本語で書かれている。薬剤師が「薬の記録」のシールを貼るページのほかに、薬を飲む時間の説明や病気や子育てについての相談先も紹介。副作用やアレルギーの有無や宗教上の理由で食べられないものを書き込める欄もある。

 制作のきっかけは、横浜市戸塚区の印刷会社「大川印刷」で2014年、インターン(就業体験)として受け入れた大学生が、高齢者や中国人向けの手帳開発に挑戦したことだった。県内には約19万人の外国人が暮らしているといい、医療機関などを受診する際、言葉の壁が大きな問題になっていることがわかった。

 プロジェクトの中心メンバーで、同社の蓑輪敏一さん(55)は「手帳は緊急時にも役立つ。在住外国人に根付かせたい」と考え、社会貢献活動の一環として多言語版で作ることを思いついた。

 市内で在住外国人らとの文化交流を進める市民団体「共生のまちづくりネットワークよこはま」などとも協力し、区役所へ日本語の勉強に通っている外国人たちへのアンケート調査を行った。手帳を「持っている」と答えた人も多く、多言語版を歓迎する声が寄せられたという。こうした意見を参考にしてレイアウトや言葉遣いに工夫を凝らし、約2年かけて完成させた。蓑輪さんは「第2弾はスペイン語版も作りたい」と意気込んでいる。

 手帳は1冊75円で提供する。問い合わせは大川印刷(045・441・2011)。 アプリも登場 お薬手帳は薬剤師会などが発行しており、薬の名称や用法、用量などを薬局などで記録してもらって持ち歩くことが推奨されている。

 手帳の重要性が見直されたのは、東日本大震災や熊本地震などの大規模災害がきっかけだ。東日本大震災では、高血圧症や糖尿病などの持病を持つ被災者が薬を失った。救援物資として大量の薬が届けられ、医師や薬剤師も駆けつけたものの、薬の記録がなかったことから被災者の手元に届くまで時間がかかったという。

 現在、広がりを見せているのがスマホアプリなどの「電子お薬手帳」。県が配信するアプリ「マイME―BYO(未病)カルテ」でも、薬のデータを読み込んで情報を保存できる機能がついている。県は「アプリを活用してもらい、普段の健康管理だけでなく災害や緊急時にも役立ててほしい」と呼びかけている。
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重い精神疾患:22年短命に 薬の副作用、自殺リスク大きく 東大チーム調査

【出典:2017年8月23日 毎日新聞】

 重い精神疾患の人は一般の人と比べて心筋梗塞(こうそく)などの心血管疾患と自殺で亡くなるリスクが高く、平均で22年短命になっているとの調査結果を、東京大病院の近藤伸介助教(精神神経科)らの研究チームが英国の精神医学専門誌に論文発表した。国内でのこうした調査は初めてで、英国や北欧の調査結果と傾向が一致しているという。

 チームは精神科病院に長期間入院した後に、近藤助教が顧問医を務める社会福祉法人「巣立ち会」(東京都三鷹市)のグループホームなどを利用した人を調査。1992年以降の24年間に死亡した統合失調症など重い精神疾患患者45人の死因や年齢を、国の人口動態統計と比較した。

 その結果、死亡時の平均年齢は63歳で、一般の人の平均より22・2年早かった。死因を分析すると、心血管疾患が5・09倍、自殺が7・38倍、それぞれ一般より死亡する可能性が高かった。

 心血管疾患の多さの要因は、喫煙率の高さや経済的困窮に伴う食生活の乱れ、薬の長期服用による血糖値上昇といった副作用などが考えられるという。自殺については、統合失調症の幻覚や妄想などが関係する可能性があるとしている。

 近藤助教は「医療者側の支援も重要で、生活習慣や治療薬の量を改善していく必要がある」と話す。
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ひき逃げ容疑で医師逮捕 奈良・橿原、6歳女児軽傷

【出典:2017年8月23日 共同通信社】

 奈良県警橿原署は22日、自転車の小学1年女児(6)を乗用車ではね、立ち去ったとして、道交法違反(ひき逃げ)と自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで、奈良市、非常勤医師中西敬介(なかにし・けいすけ)容疑者(70)を逮捕した。

 逮捕容疑は、8月16日午後2時50分ごろ、同県橿原市の市道交差点で、乗用車で右折しようとした際、横断中の近くに住む女児をはね、右脚打撲の軽傷を負わせ、逃走した疑い。

 橿原署によると、中西容疑者は「何かに当たったが、人とは思わなかった」と容疑を否認している。交差点に信号機はなく、女児は帰宅途中だったという。複数人の目撃証言や現場に落ちていた車の部品から特定した。
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うつ病:体内に改善効果物質 鳥大・岩田准教授ら確認 BHB、新たな治療薬開発に期待

【出典:2017年8月23日 毎日新聞(鳥取)】

 鳥取大医学部付属病院(米子市)の岩田正明准教授(41)らの研究グループは21日、体内でできるβヒドロキシ酪酸(BHB)という物質に、うつ病を改善する効果があることを確認したと発表した。今後、新たな治療薬の開発につながることが期待される。

 岩田准教授によると、BHBは飢餓時などに肝臓で生成される脳の緊急エネルギー源で、ブドウ糖を補う役割がある。うつ病はストレスなどで脳内の炎症性物質が増え、意欲低下などの症状が起きる。2年半前にはアメリカの研究グループがBHBに炎症抑制作用があることを報告していたが、岩田准教授らは実際にうつ症状の改善につながるかを動物実験で確かめた。

 実験ではBHBを事前に投与したラットと投与していないラット16匹ずつを使用。それぞれに夜間ライトなどで1カ月間の慢性的ストレスを加え、うつ状態の時の行動として水中で停止してしまう「不動時間」を比較した。その結果、BHBを投与したラットの不動時間は平均約30%少なかった。

 また、円筒に1時間入れて急性ストレスを与えた別の実験も実施。BHBを投与した20匹の脳内の炎症性物質は、同様に平均約30%少なかったという。

 現在の抗うつ薬は脳機能障害によって欠乏する物質を補充するものが主流だといい、岩田准教授は「うつ病を抑制する新しい治療の可能性が出てきた」と話している。
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神経修復物質:阪大准教授ら発見 難病治療薬研究へ

【出典:2017年8月23日 毎日新聞(大阪)】

 大阪大の村松里衣子准教授(神経科学)らの研究グループは、難病の「多発性硬化症」などを引き起こす神経回路の損傷を修復する物質を発見したと明らかにした。膵臓(すいぞう)から分泌される物質で、将来的に治療薬の開発につながる可能性がある。研究成果は22日、米医学誌の電子版に公開された。

 多発性硬化症は、神経を覆う「髄鞘(ずいしょう)」と呼ばれる部分の損傷が相次ぐことで起こる。手足のまひや視力低下などの症状があり、国内には2万人近い患者がいるとされる。傷ついた髄鞘は自然に修復することがあり、研究グループはマウスの髄鞘の細胞を使って修復を促している物質を探した。

 その結果、膵臓が分泌する「FGF21」と呼ばれる、代謝を調整する物質が修復させていると分かった。また神経回路に損傷を受けたマウスのうち、FGF21を作り出せないマウスはより症状が重くなった。ヒトの細胞も、FGF21を投与すると、しない場合と比べて3日で2倍増殖した。

 多発性硬化症はすでに免疫機能を応用した治療薬が承認されているが、慢性化すると効果が得られにくくなる。村松准教授は「FGF21は傷ついた部分を直接的に修復するため、慢性化したケースでも効果が期待できるかもしれない」と話している。
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茨城県内25市町「運営に苦労」 軽度の要介護者向けサービス

【出典:2017年8月23日 茨城新聞】

 今年4月までに介護保険から切り離され、市区町村事業に移行した軽度の要介護者向けサービスに関する共同通信の調査で、茨城県内市町村(未回収の4市町を除く)の62・5%の25市町が「運営に苦労している」と回答したことが18日、分かった。住民やボランティアなどサービスの担い手探しが難航しているためで、地域住民の支え合いを軸とした介護サービスの仕組みづくりの難しさが浮かび上がった。

 7段階ある要介護度のうち、軽い「要支援1、2」の人向け訪問介護と通所介護(デイサービス)は保険給付から外れ、2015年度以降は「総合事業」として市区町村が提供するようになった。中重度者向けサービスに重点を置きたい政府は「要介護1、2」についても移行を検討している。

 事業の運営が「順調に進んでいる」と回答したのは水戸市、ひたちなか市、つくばみらい市、東海村、美浦村の5自治体にとどまった。ほかに「どちらともいえない」が8市町、無回答が2市町だった。

 苦労している理由(複数回答)は「住民やボランティアなど新たな担い手の確保が難しい」が23市町に上った。次いで「運営のノウハウがない」が8市町、「移行させたことに無理がある」が6市町と続いた。

 自宅で家事援助などをする訪問介護、通って体操などをする通所介護の両方を実施しているのは、高萩市と東海村の2自治体にとどまり、牛久市は通所介護のみ実施している。

 国が検討する要介護1、2向けサービスの市区町村への移行は「反対」が25市町村に上り、「要支援1、2向け事業の検証が先」が理由の大半を占めた。「賛成」はなく、「どちらともいえない」が15市町だった。

 移行が順調とする自治体の担当者は「事業所の意見を聞きながら説明会を実施し、理解を得ながら進めた」(ひたちなか市)などと説明。一方、運営に苦慮する自治体の担当者からは「NPO等の事業の担い手が極めて少ないため、多様なサービスが創出できない」(桜川市)、「ノウハウがない中、時間をかけていくしかない」(阿見町)などの声が聞かれた。

 調査は6~8月、全国全ての1741市区町村を対象に実施。回答した1575自治体のうち、事業の運営に「苦労している」と答えたのは45・0%。「順調」は27・4%、「どちらともいえない」が27・7%だった。
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無痛分娩訴訟、医院が争う姿勢 京都地裁

【出典:2017年8月23日 京都新聞】

 出産時の痛みを麻酔で和らげる無痛分娩(ぶんべん)の施術ミスで、ロシア人の元大学准教授ら母子が重度の障害を負ったとして、京都市左京区の大学教授の夫(55)らが、京田辺市の産婦人科医院「ふるき産婦人科」に計約9億4千万円の損害賠償などを求めた訴訟の第1回口頭弁論が22日、京都地裁(久保田浩史裁判長)であった。医院側は、請求棄却を求め、争う姿勢を示した。

 訴状によると、エブセエバ・エレナさん(40)は2012年11月、同医院で背中に差し込んだ細い管を通じて麻酔薬を注入する硬膜外麻酔を受けた。直後に容体が急変し、心肺停止。搬送先の総合病院で生まれた長女みゆきちゃん(4)は低酸素虚血性脳症で、エレナさんも心肺停止後脳症になった。2人は寝たきりで意識疎通が困難という。

 夫側は麻酔の際に管が硬膜を破って全脊椎麻酔になった可能性があり、麻酔薬も過剰投与されたと主張している。
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病院職員の過労自殺、労災認定 時間外が月188時間

【出典:2017年8月23日 朝日新聞】

 北海道小樽市の小樽掖済(えきさい)会病院の臨床検査技師の男性(当時34)が2015年12月に自殺し、小樽労働基準監督署が長時間労働によるうつ病が原因として労災認定していたことがわかった。自殺直前の1カ月間の時間外労働は188時間だったという。

 遺族は今年2月、病院側に約1億2566万円の損害賠償を求める訴訟を札幌地裁小樽支部に提訴した。訴状によると、05年に同病院に就職した男性は15年7月ごろから、病院の新築移転に伴って導入される電子システムの構築などを任され残業が常態化。うつ病を発症し、同年12月に病院の屋上から飛び降りて自殺した。

 小樽労基署の認定では、自殺直前の半年間で時間外労働が100時間を超えた月は4回あった。月80時間超は「過労死ライン」とされる。原告側は「被告は過酷な長時間労働を把握していながら放置し、業務量を調整する安全配慮義務を怠った」と主張している。
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寛容の街に集うLGBT 差別乗り越え夢を追う 「笑い 命さざめく」(タイ)

【出典:2017年8月23日 共同通信社】

 各国の音楽に乗った華麗な舞に、数百人の観客が歓声を上げる。バンコク中心部の劇場「カリプソ」は、出演者のほぼ全員が性的少数者(LGBT)だ。客は外国人の家族連れが多い。終演後は、満面の笑みをたたえた出演者が、客と写真撮影に応じる。

 ビジネス街シーロム。日が暮れると、ゲイ専門バーが並ぶ「トワイライト通り」が活気づく。筋肉美を強調するシャツを着た男性カップルが、手をつないで吸い込まれてゆく。

 外国人が多いスクンビット通りの歓楽街ナナ・プラザには、「レディーボーイ」と呼ばれる数十人のニューハーフが踊るバーがいくつもあり、深夜までにぎわう。

 国際観光都市バンコクは「LGBTに優しい街」として知られ、世界中からLGBTが集まる。タイの地方からも、高収入の仕事と自由な環境を求めて、多くのLGBTがやってくる。デパート、美容院、レストラン。どこでも彼や彼女が、生き生きと働いている。

 ▽心を解き放つ

 東京の会社員コージ(41)にはタイ人のパートナーがいて、まとまった休暇が取れるたびに会いに来る。

 「ここに来ると心が解き放たれる気がする。ゲイだからという理由で不当な扱いを受けない。だれもがフレンドリーに接してくれる。毎日笑って過ごせる」

 「ほほ笑みの国」タイでは、人々が総じて寛容だ。アパート入居も、LGBTだからという理由で拒否されることはない。

 下町で美容院「タンオー」を営むクリッサナ・ルンナボット(27)は、19歳の時、東北の地方から上京した。屋台の菓子売り、コンビニ店員などを経て、約1年半前に小さな美容院を開業した。

 カット料金は250バーツ(約800円)。家賃は月2万バーツ(約6万円)で、売り上げは1日2千~3千バーツほど。定休日はなく朝10時から夜10時まで働き通しだが、悲壮感はない。「ベルギー人のボーイフレンドができたの」と幸せそうに話す。

 週末の昼下がり。郊外のショッピングモールは家族連れでにぎわう。デザイナーの「マデアウ」がファッションモデルを従えて登場すると、のんびりした雰囲気が一変した。

 本名アピチット・アティラッタナ(18)。東北地方コンケン出身で、レジャーシートや古い漁網などを素材にドレスを仕立て、ソーシャルメディアで発表。環境問題にも一石を投じたとして、米タイム誌も取り上げた新進気鋭の逸材だ。

 「一流が集まるヨーロッパにも行ってみたい」と、世界的デザイナーになる野心を隠さない。

 ▽根強い嫌悪も

 だがタイは本当に「LGBTの天国」なのか。

 カモンローズ・トゥンピロム(35)の芸名はシャンペーン。2016年に米国のロサンゼルスで開催されたニューハーフのビューティーコンテスト「ミス・クイーン・オブ・ジ・ユニバース」で優勝した。物心が付いたころには「私は女」と思っていた。

 両親は一人息子の「カミングアウト」を、決して認めなかった。仏教国タイでは、年配者の多くが、同性愛者は「前世の業を背負って生まれてきた」と考えるという。

 シャンペーンは名古屋や長崎でダンサーとして働き、性別適合手術の資金をためた。毎年ニューハーフのミスコンが開かれるリゾート地パタヤの劇場「ティファニーズ・ショー」に出演。マスメディアでも有名になった。

 「タイはLGBTが生きやすいと見られがちだが、実際に活躍できるのはエンターテインメント、美容、小売業界などに限られる。官公庁や大企業は門を閉ざしている」と語るのは、ケート・カンピブーン(30)。

 タイのLGBT社会で「アージャーン」(タイ語で先生の意)と呼ばれるケートは、数多くの政治家や文化人を輩出するタマサート大で、社会学部教授の助手をしていた。だが講師としての採用は大学から拒否された。

 「(講師になる)基準はすべて満たしていた。(拒否の)理由は私がLGBTであるということだけだった」

 ケートは現在、タマサート大を相手取り訴訟を起こす一方、LGBTの地位向上のため社会運動に取り組んでいる。

 実際、タイの法律でLGBTが平等に扱われているとは言い難い。同性婚は認めず、性別適合手術をしても戸籍上、男性は男性、女性は女性のままだ。

 シャンペーンは「米国か欧州に行って、法的に『Ms』の地位を手に入れたいという気持ちもある」と打ち明ける。

 ファッションショーの後、マデアウが喫茶店で一息ついていた。「こんな格好だと、しょっちゅうからかわれるわ。でも心が折れたら終わり。助けなんか期待せず、自分の夢に向かって生きていくだけよ」(敬称略)

   ×   ×

 バンコクで20人以上のLGBTを取材した。印象に残ったのが、私の質問に対し、誰からもほぼ期待通りの答えが返ってきたことだ。まるで心の中を見透かされているような気にさせられた。

 場の雰囲気や、人々が何を考えているかを敏感に察知する観察力や、トラブルを回避する能力が優れているのだ。顧客と対面するサービス業で、LGBTが引っ張りだこになるのもうなずける。

 不愉快なことがあっても、タイ特有の「マイペンライ」(問題ないさ)精神で笑ってやり過ごす。彼や彼女らのしなやかな生きざまが印象に残った。
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山形大医学部付属病院、国際化認証取得へ 外国人医療サービスを充実

【出典:2017年8月23日 山形新聞】

 山形大医学部付属病院(根本建二病院長)が、海外からの患者の受け入れに適した医療機関を推奨する認証制度「ジャパン インターナショナル ホスピタルズ(JIH)」(日本国際病院)への登録を目指していることが22日、同学部への取材で分かった。今秋取得の見通し。2019年度に始まる重粒子線がん治療など、高度医療を海外にアピールして外国人向けの医療サービスを充実させる。

 認証されれば県内初。同学部によると、政府は6月に閣議決定した成長戦略「未来投資戦略」で、医療インバウンド推進に関し、JIHの海外での認知度向上を図り、必要な環境整備を進めるとしている。

 認証団体は一般社団法人「メディカル エクセレンス ジャパン」(理事長・山本修三日本病院会名誉会長)。国内で診断や治療、健診などを望む外国人患者の受け入れ体制が整った病院を推奨し、政府と協調して海外の病院などに情報発信。訪日患者が安心して医療が受けられる施設として周知する。

 認証団体は、昨年7月に公募をスタート。政府と作成した基準を基に、書面や、医師資格がある調査員による訪問、評価委員会での総合判定で審査。1月末に東京大医学部付属病院など28病院が認証を受け、7月末には7病院を追加し、現在は16都道府県の35病院が登録されている。

 山形大は医療の国際化に対応するため、訪日患者の受け入れ環境の整備を加速させる方針。申請は高度医療を提供する診療科単位で行い、山形大は最先端の内視鏡下耳科手術を行う耳鼻咽喉科や、内視鏡を使った肺の手術を行う第2外科など複数の診療科で手続きを進めている。

 同病院は通訳機能として院内の各病棟にタブレット端末を配置しているほか、院内表示や入院説明書、手術同意書などで多言語対応する方針。

 副病院長で、国際化担当を務める耳鼻咽喉・頭頸部(けいぶ)外科学講座の欠畑誠治教授は「19年度には重粒子線がん治療が始まり、医療インバウンドを含めた受け入れ準備が必要。世界に誇れる医療をセールスポイントとしてアピールしていきたい」としている。
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難病:母の一念、入浴法研究 「超重症児」10家族訪問 学会発表「当事者の画期的事例集」

【出典:2017年8月23日 毎日新聞】

 汗を洗い流して、心までほぐしてくれるお風呂。全身の筋力が低下する難病がある東京都の小学2年生、大泉咲穂(さほ)さん(8)も大好きだが、人工呼吸が欠かせないために事故の不安がある。「みんなどうしているのだろうか」。一念発起した母江里さん(40)が、同じ病気の子どもたちの入浴方法を調査して、学会に発表した。

 咲穂さんの病気は脊髄(せきずい)性筋萎縮症(SMA)I型。生まれつき自発呼吸が難しく、日常的な医療ケアや介護の必要度から「超重症児」と判定された。生後約1年で退院した後、胃に栄養を送るためにおなかに管を通し、車椅子を使って自宅で暮らしている。

 咲穂さんは「たのしー!」と声を上げるほど我が家のお風呂が好きだ。家族らと触れ合う機会になり、気道が湯気で潤い、たんも吸引しやすくなる。

 入浴には2人の介助が必要になる。1人が咲穂さんを抱き上げて風呂場に連れていき、髪や体を洗う。そばに寄り添うもう1人は呼吸用バッグを定期的に握って肺に空気を送り続ける。咲穂さんは首や腰が据わらないため、湯を張った浴槽にはつかれない。呼吸チューブを入れた首元を湯につけるわけにはいかず、お風呂では上半身を少し起こした姿勢で体を安定させる必要がある。

 江里さんは背丈に合ったベビーバスやタライ、排水栓を付けた特注のビニールボートを使うなどして試行錯誤を続けた。咲穂さんの体調が安定してきた3年ほど前から「私にもっとできることがあるのでは」との思いがわいてきて、長年悩みの種だったお風呂について調べようと思い立った。公益法人の研究助成があると知ったことも背中を押した。

 2015年春から都内や愛知、熊本県などの10家族を訪問。それぞれの取り組みや分析を昨年9月の日本看護医療学会で発表し、今年2月には睡眠時間を削って執筆した事例集も公表した。追加調査として、44家族を対象にしたアンケートも実施。介助する家族による同様の調査は前例がないとみられ「当事者の、当事者による、当事者のための画期的な事例集」と評価された。他の病気でお風呂に苦労している人たちなどからも問い合わせや反響があったという。

 江里さんは湯上がりに見せる娘のほっとした笑顔が大好きだ。難病と知って絶望した時期もあったが「娘と出会い、私はちゃんと生きているのだろうか、と人生のスイッチが入った。私たちが社会とつながる道が広がり、咲穂も誇らしく感じてくれている」と話す。 44家族への調査では、自治体の支援に差があることや、体の成長や人手の問題などから希望通り入浴できない子どもが約4割いることも分かった。

 江里さんは「お風呂をあきらめるなんてもったいない。家族だけでは限界があるので、支援する方々にも事例集を手に取ってもらい、ヒントにしてほしい」と願っている。

   ◇

 調査内容をまとめた「『超重症児』の在宅おふろ事例集」(A4判90ページ)は、公益財団法人・勇美記念財団のホームページで閲覧できる。送付希望(送料のみ必要)や特注のビニールボートなどの問い合わせは江里さんのメール(eri.ohizumi@gmail.com)で受け付けている。
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認知症治療へゲノム管理 厚労省、拠点を新設 AIでデータ解析 概算要求盛り込む

【出典:2017年8月23日 共同通信社】

 認知症の治療対策を進めるため、厚生労働省が患者のゲノム(全遺伝情報)などを一元的に管理、解析するデータセンターを新設する方向で検討していることが23日、分かった。認知症のゲノム解析を目的とした大規模拠点の設置は初めて。人工知能(AI)で膨大なデータを分析することにより、治療法を確立することも期待される。

 65歳以上の認知症患者は2012年の462万人から25年には700万人に急増することが見込まれており、国を挙げての対策が急務となっている。データセンター新設はその一環で、18年度予算の概算要求に関連費用を盛り込む。

 関係者によると、データセンターは愛知県大府市にある国立長寿医療研究センター内に設置することを想定。患者のプライバシーを守るため、全ての情報は匿名化した上で処理する。

 AIがデータを整理、解析することも考えられており、現場の医師が病気の進行程度の見極めや処方薬を選択する際に活用するほか、外部の研究者が検索・閲覧できるようにすることも視野に入れている。

 これまでに長寿医療研究センターで診察を受けた認知症患者のゲノム情報に加え、他の研究施設で集められた患者情報や電子カルテを集約し、データベースで一元的に管理。また、長寿医療研究センターに蓄積された認知症患者の血液の試料データなども一括して保存、管理する。

 人のDNAに書かれたゲノムを解析し、病気の診断、治療、予防につなげる「ゲノム医療」に関しては、政府が15年7月に、認知症やがん、糖尿病などに重点的に取り組む方針を決めている。

 ※ゲノム医療

 人のDNAに書かれたゲノム(全遺伝情報)が2000年にほぼ解読されたことをきっかけに、医療や生命科学は目覚ましい進展を遂げた。病気に関わるさまざまな遺伝子の働きが明らかになる一方、遺伝子解析のコストが大幅に低下した。人工知能(AI)も活用することで、個人の遺伝子に合わせた病気の診断や治療、予防が可能になると期待されている。
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米J&Jに巨額賠償命令 発がん性の商品警告怠り

【出典:2017年8月23日 共同通信社】

 米カリフォルニア州の裁判所の陪審は22日までに、ベビーパウダーなどの商品の発がん性に関する警告を怠ったとして米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)に計4億1700万ドル(約456億円)の支払いを命じる評決を出した。米メディアが伝えた。

 J&Jのベビーパウダーを巡っては、米国で多くの訴訟が多く起きているが、今回の賠償額は最高額という。うち3億4700万ドルは懲罰的損害賠償。

 J&Jは「ベビーパウダーの安全性は科学的に裏付けられている」との声明を発表し、上訴する方針を明らかにした。

 訴訟では、卵巣がんになった女性が、タルク(滑石)を原料に含むJ&Jの商品を長期使用したことでがんになったと主張していた。
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がん治療中も食事楽しんで 料理教室、レシピ千種類超 「NEWSパーク」

【出典:2017年8月23日 共同通信社】

 がん治療で味覚障害などの副作用がある中でもできるだけ食事を楽しんでもらおうと、国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)が患者や家族向けに開いている「柏の葉料理教室」が好評だ。2008年9月から始まり、市販の材料を使って簡単に作れるようにするなど工夫を凝らしたレシピは千種類を超えた。

 紅茶で煮込んだ豚肉料理にアサリのバターしょうゆ炒め、チキンソーセージ。食欲をそそる色とりどりの料理がずらりと並んだ。9日に開かれた、200回目の料理教室。栄養士が調理の実演をし、参加したがん経験者や家族ら約30人がバイキング形式で味わった。

 「食べることに義務感を持つと苦痛になる。楽しく食べれば治療への意欲も出てくる。焦らず、気持ちを楽にしましょう」と、東病院の千歳(ちとせ)はるか栄養管理室長が呼び掛ける。胃がん経験者で、夫婦でよく教室に参加するという同県松戸市の笠原宏(かさはら・こう)さん(75)は「料理の知識が増えて気分転換にもなる。たくさん食べられなくても楽しいです」と笑顔だった。

 東病院によると、抗がん剤や放射線治療では、吐き気や口内炎、味覚障害といった副作用が生じる。教室を始めたのは、通院治療中の患者らから「家族と同じ食事を楽しめない」「何を作れば良いか分からない」といった相談が多くなったのがきっかけだった。

 教室はおおむね月2回ペースで開催。味覚障害でもおいしく食べられるよう、だしや香辛料をきかせる。豆腐やゼリーを使って喉ごしを良くする。冷凍食品などを活用して手軽に作れる。そんなレシピを紹介してきた。

 がんの通院治療は、家庭生活や仕事が続けられる一方、食事面に悩む人が多いのが課題だ。東病院では16年までの10年間で、がん患者の年間外来件数は約2・7倍に増加したという。料理教室で患者や家族を支える取り組みは各地の医療関係者らにも注目されるようになり、視察も多い。

 これまでのレシピは東病院のホームページに掲載。好評だった215品をまとめた書籍「がん患者さんのための国がん東病院レシピ」(2160円)も販売している。
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(岡山)「ヘルプ」マークやカード導入 倉敷と総社市、障害者らに配慮を

【出典:2017年8月23日 山陽新聞】

 見た目では生活の困難が分かりにくい障害者や妊婦らについて、援助や配慮が必要なことを知らせる「ヘルプマーク」や「ヘルプカード」を倉敷、総社市が相次いで導入している。当事者から活用を歓迎する声が上がる一方、マーク自体の認知度が低く、提示しても配慮してもらえなかったとの声もあり、市民への周知が課題だ。

 ヘルプマークは、赤地に白色の十字とハート形を記したデザイン。裏面に障害の種類や必要な支援などを記したシールを貼り、主に身に着けて使用する。2012年、東京都が人工股関節を入れている都議の提案で作った。

 東京都はマークのデザインを定め、基本サイズを縦8・5センチ、横5・3センチ、素材を樹脂製とするガイドラインを作ってホームページで公開するなど、普及を推進。全国の自治体で活用例が増えており、岡山県障害福祉課によると、県内では7月1日時点で5市2町が導入している。

 総社市は4月6日から、マークと、マークのデザインを印刷した紙製カード「ヘルプカード」(縦15センチ、横8・5センチ、三つ折り)の無料交付を市窓口で開始。8月21日時点で障害者や妊婦の計49人が受け取った。

 同市福祉課によると、交付を受けた人から「自身の状態を声に出して周囲に言えないので、助かる」との声が寄せられたという。

 倉敷市も7月10日から、市本庁と全7支所の窓口でマーク入りのヘルプカード(縦5・5センチ、横9センチ)の配布を始めた。

 一方、ヘルプマークは見た人がどのような対応を取るのかが問われるため、市民への周知が欠かせない。短文投稿サイト・ツイッターでは「マークをつけていても(電車などで)優先席を譲ってもらえない」などの声が上がっている。

 倉敷市は市窓口でヘルプマークに関する説明文を配布。県もポスターやパンフレットで周知を図っている。

 東京都は、ヘルプマークをつけている人を見かけた場合の望ましい対応をホームページで紹介。外見では健康に見えても、疲れやすかったり、同じ姿勢を保ったりするのが困難な人がいるため、電車、バスで席を譲るといった例を挙げている。
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