goo

臍帯血販売業者らを再逮捕 詐欺と横領容疑、4府県警 無届けで医師ら書類送検

【出典:2017年9月19日 共同通信】

 他人の臍帯血(さいたいけつ)を国に無届けで移植したとされる事件で、愛媛など4府県警の合同捜査本部は15日、臍帯血の保管を委託した女性らに医療研究目的で使用するとうそを言い、所有権を放棄させてだまし取ったなどとして、詐欺と横領の疑いで、茨城県つくば市の臍帯血販売会社「ビー・ビー」社長篠崎庸雄(しのざき・つねお)容疑者(52)を再逮捕した。

 横領容疑は、押収品の臍帯血の保管を任されていたのに販売した疑いで、捜査本部は15日、共謀したとして、京都市の「京都健康クリニック」経営者坪秀祐(つぼ・しゅうすけ)容疑者(60)も再逮捕した。

 また、捜査本部は15日までに、無届けで移植したとして再生医療安全性確保法違反容疑で、7医療機関の医師らを書類送検した。

 一方、松山地検は15日、同法違反罪で「表参道首藤クリニック」(東京都渋谷区)院長の医師首藤紳介(しゅとう・しんすけ)容疑者(40)や、福岡市の卸売会社「レクラン」(閉鎖)元社長井上美奈子(いのうえ・みなこ)容疑者(59)、篠崎、坪両容疑者を起訴。同法違反容疑の他2人のうち1人を略式起訴、1人を処分保留とした。

 詐欺容疑は2014年12月~15年2月ごろ、40代女性と50代男性(ともに関東地方在住)に「医療研究に使うので無償提供してほしい」とうそを言い、臍帯血を詐取した疑い。

 2人分の臍帯血は計二百数十万円相当。女性らは「新薬の開発や難病で苦しむ人の役に立つなら」と話していたという。

 横領容疑は、昨年11月の家宅捜索で押収した臍帯血の保管を任されていたのに、今年3~4月ごろ、2回にわたり販売した疑い。

 この臍帯血は、篠崎容疑者から坪容疑者を仲介し、関西地方のクリニックに販売され、無届けの移植に使用されていた。

 捜査本部は押収品と他の臍帯血が混同しないよう識別できるようにしており、両容疑者が押収品と知りながら販売したのかどうかなどを詳しく調べる。

 ※無届け臍帯血(さいたいけつ)問題

 臍帯血は赤ちゃんのへその緒や胎盤から採取される血液で、白血病の治療などに使われる。第三者への提供が目的の公的バンクと違い、新生児本人や家族の治療用に保存する民間バンクは実態が不透明で、経営破綻したバンクから流出したものが、効果が不明な高額な治療に使われている疑いが浮上。厚生労働省が無届けで移植したクリニックに治療の一時停止を命じるケースが相次いだ。事件を受けて民間バンクを調査した結果、国内5社が約4万3700人分を保管するほか、契約終了後も未廃棄のものが約2100人分あった。管理が不十分な例も多く、同省は規制に乗り出した。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

押収臍帯血を600個保管 横領容疑の販売業者

【出典:2017年9月18日 日本経済新聞】

 他人の臍帯血(さいたいけつ)を無届けで投与した事件で、家宅捜索で押収した臍帯血の保管を任されていたのに無断で販売したとして、横領容疑で再逮捕された販売業者が、管理を任されたのは六百数十個だったことが、愛媛など4府県警の合同捜査本部への取材で17日までに分かった。

 無断販売したと確認されたのは2個だが、捜査本部は他にも持ち出しがなかったかなど実態を詳しく調べる。

 再逮捕されたのは、茨城県つくば市の臍帯血販売会社「ビー・ビー」社長、篠崎庸雄容疑者(52)と、京都市の「京都健康クリニック」経営者、坪秀祐容疑者(60)。

 捜査本部は昨年11月のビー社などの捜索で臍帯血を押収。保管を委託している人が必要になったときのため、冷凍保存設備があるビー社に六百数十個を「仮還付」の形で返還した。今年4月に関西地方のクリニックを捜索した際、カルテの記述から押収品の無断販売が発覚した。仮還付により、業者には保管の義務が生じ、任意に処分することはできないとされる。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

さい帯血:詐取で再逮捕 保管会社社長、「研究目的」と偽り 詐欺・横領容疑

【出典:2017年9月16日 毎日新聞】

 全国のクリニックが他人のさい帯血を国に無届けで投与していた事件で、愛媛など4府県警の合同捜査本部は15日、さい帯血の保管を委託した人に医療研究用に使うとうそを言い、さい帯血の所有権を得たなどとして、茨城県つくば市のさい帯血保管販売会社「ビー・ビー」社長、篠崎庸雄(つねお)容疑者(52)を詐欺と横領の疑いで再逮捕した。

 横領容疑については、押収品のさい帯血を無断で販売したとして京都市の医療法人「愛幸会」を実質経営する坪秀祐(しゅうすけ)容疑者(60)も再逮捕した。

 再逮捕容疑は、篠崎容疑者は2014年12月~15年2月ごろ、子供のためにさい帯血を預けていた40代女性と50代男性に対し、実際は販売目的なのに「医療研究に使用するので無償提供してほしい」などと偽り、計3検体のさい帯血の所有権を放棄させ、だまし取ったとしている。

 さらに坪容疑者と共謀し、昨年11月に捜査本部がビ社を捜索した際に押収し、引き続き現場で保管するよう命じられたさい帯血2検体を今年3~4月ごろに勝手に持ち出し、販売したとされる。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

押収品横領も再逮捕容疑 無届け臍帯血、販売業者ら

【出典:2017年9月15日 共同通信社】

 他人の臍帯血(さいたいけつ)を国に無届けで移植したとされる事件で、愛媛など4府県警の合同捜査本部が、臍帯血販売会社「ビー・ビー」(茨城県つくば市)社長篠崎庸雄(しのざき・つねお)容疑者(52)らを、管理を任された押収品の臍帯血を無断で販売したとする横領容疑でも再逮捕する方針を固めたことが15日、捜査関係者への取材で分かった。詐欺容疑と併せて15日にも再逮捕する見通し。

 捜査関係者によると、篠崎容疑者らは、臍帯血の保管委託を受けた契約者に対し、実際は販売目的なのに研究用に使用するなどと虚偽の説明をし、所有権を放棄させてだまし取った疑いが持たれている。

 一方、横領容疑を巡っては、捜査本部が昨年11月、ビー社などの家宅捜索で保管中の臍帯血を押収したが、凍結保存する必要があるため、押収品と記載した上で仮還付し、専用の設備がある同社で保管させていた。

 しかし、その後の捜査で、押収品の臍帯血が患者への移植に使用されたとみられることが判明。捜査本部は、篠崎容疑者や、京都市の「京都健康クリニック」経営者坪秀祐(つぼ・しゅうすけ)容疑者(60)が無断で持ち出して販売したとみて調べていた。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

臍帯血業者15日再逮捕 詐欺容疑、虚偽説明し入手 愛媛など4府県警

【出典:2017年9月15日 共同通信】

 他人の臍帯血(さいたいけつ)を国に無届けで移植したとされる事件で、愛媛など4府県警の合同捜査本部は、実際は販売目的なのに研究用に使用するなどと臍帯血の所有者に虚偽の説明をし、権利を放棄させてだまし取ったとして、詐欺の疑いで臍帯血販売会社「ビー・ビー」(茨城県つくば市)社長篠崎庸雄(しのざき・つねお)容疑者(52)らを15日にも再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で14日分かった。

 捜査本部は8月27日、無届けで移植したとして再生医療安全性確保法違反の疑いで、「表参道首藤クリニック」(東京都渋谷区)院長の医師首藤紳介(しゅとう・しんすけ)容疑者(40)や篠崎容疑者ら計6人を逮捕した。同法違反での立件は初めてで、今月16日が勾留期限となる。捜査関係者によると、再逮捕の対象に首藤容疑者は含まれない見込み。

 これまでの捜査で、篠崎容疑者らは2009年に経営破綻した民間バンク「つくばブレーンズ」が保管していた臍帯血を入手し、ビー・ビーを設立した10年4月以降、三百数十人分を販売していたことが判明した。

 これらの臍帯血は、福岡市の卸売会社や京都市のクリニックを介して流出。表参道首藤クリニックを含む全国各地の医療施設に転売され、移植に使われていた。

 表参道首藤クリニックは無届け移植の件数が特に多かったとされる。首藤、篠崎両容疑者らは、実際は届け出が必要なアンチエイジングなどが移植目的なのに、届け出が原則不要な急性白血病などの特定27疾病の治療が目的だと、カルテを改ざんしていた疑いがある。

 ※無届け臍帯血(さいたいけつ)問題

 臍帯血は赤ちゃんのへその緒や胎盤から採取される血液で、白血病の治療などに使われる。第三者への提供が目的の公的バンクと違い、新生児本人や家族の治療用に保存する民間バンクは実態が不透明で、経営破綻したバンクから流出したものが、効果が不明な高額な治療に使われている疑いが浮上。厚生労働省が無届けで移植したクリニックに治療の一時停止を命じるケースが相次いだ。事件を受けて民間バンクを調査した結果、国内5社が約4万3700人分を保管するほか、契約終了後も未廃棄のものが約2100人分あった。管理が不十分な例も多く、同省は規制に乗り出した。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

臍帯血事件、販売業者を再逮捕へ 詐欺と横領の疑い

【出典:2017年9月15日 朝日新聞】

 東京や大阪などのクリニックで他人の臍帯血(さいたいけつ)を使った再生医療が無届けで行われていた事件で、愛媛など4府県警の合同捜査本部は15日にも、再生医療安全性確保法違反の疑いで逮捕した販売業者について、詐欺と横領の疑いで再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。

 今回の事件では、臍帯血保管販売会社「ビー・ビー」社長の篠崎庸雄(つねお)容疑者(52)ら計6人が、東京や大阪などのクリニックで計10回、共謀して他人の臍帯血を無届けで移植したとして、8月27日に再生医療安全性確保法違反の疑いで逮捕されている。

 今回の捜査で無届け移植に使われたことが判明した臍帯血は、元々は民間臍帯血バンク「つくばブレーンズ」(茨城県つくば市)で保管されていた。同社が2009年に破産したのに伴い、株主だった篠崎容疑者に千数百検体が渡り、一部がビー・ビーから仲介業者を経由して販売された。

 捜査関係者らによると、篠崎容疑者は、自分の赤ちゃんのためにつくばブレーンズに臍帯血を預けていた産婦らに対し、販売目的だったにもかかわらず「医学の発展に使う」などと説明し、所有権を放棄させた疑いがあるという。

 また、合同捜査本部は昨年11月、篠崎容疑者のビー・ビーを家宅捜索して臍帯血を押収。一部を鑑定に回し、残りはそのまま保管を命じたが、篠崎容疑者はそれらの臍帯血を無断でクリニックに提供した疑いがあるという。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

さい帯血:廃棄求める 契約終了後の不正防止 厚労省

【出典:2017年9月13日 毎日新聞】

 厚生労働省は12日、病気の治療を目的にさい帯血を有料で預かる民間のさい帯血バンク計5社で、約2100人分のさい帯血が契約終了後も保管されたままになっているとする調査結果を発表した。同省は不適切に利用されかねないとして、廃業時や契約終了後は原則、さい帯血を契約者に返還するか廃棄するようバンクに対し通知したが、専門家からは実効性を疑問視する声も出ている。

 がん治療や美容などの名目で国に無届けで他人のさい帯血を投与したとして販売業者や医師らが逮捕された事件を受け、厚労省は拒否した1社を除き、民間バンク6社を調べた。社名の公表に同意したのは、▽アイル▽ステムセル研究所▽ときわメディックス――の3社で、残りは「公表不可」とした。

 調査結果によると、保管業務を行う5社で、契約者本人や親族の治療目的に保管されているさい帯血が約4万3700人分あった。これ以外に、契約終了後も廃棄されていない約2100人分のさい帯血があったが、第三者への流出は確認されなかった。残る1社は仲介業者で、一連の事件に関与したとみられる。

 また、アイルとステムセル以外は、さい帯血の品質管理や安全性について記録の保管がなく、医療機関がさい帯血を利用する際に安全性の情報を確認できない状態だった。

 契約者の意思に反して第三者にさい帯血が提供される恐れもあるとして、通知では、7社に業務内容を厚労省のウェブサイトで公開するよう求めた。同日、加藤勝信厚労相は「バンクの数が限られているので、個別に対応したい」と述べた。

 一方、さい帯血医療の規制に詳しい宮田俊男・日本医療政策機構理事は「対応は事業者まかせだ。新しい事業者ができても把握できない恐れもあるため、国は民間バンクを許可制にするなど規制が求められる」と話す。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

さい帯血:バンク5社、2100人分廃棄せず 契約終了後も保管 厚労省調査

【出典:2017年9月13日 毎日新聞】

 厚生労働省は12日、病気の治療目的でさい帯血を有料で預かる民間のさい帯血バンク5社で、約2100人分のさい帯血が契約終了後も廃棄されず、保管されたままになっているとする調査結果を発表した。同省はこうしたさい帯血が不適切に利用されかねないとして、廃業時や契約終了後はさい帯血を保管しないよう業務改善を求める通知を出した。

 調査は、東京や大阪などのクリニックが他人のさい帯血を国に無届けで患者に投与していた事件を受けて実施。全国の産科医療機関への聞き取りで、現在活動している民間バンクが7社あることが分かり、調査を拒否した1社を除く6社を調べた。民間バンクに対する規制はなく、実態が明らかになるのは初めて。

 保管業務を行っているのは5社で、契約者本人や親族の治療を目的に保管されているさい帯血は計約4万3700人分あった。これ以外に、契約終了後も廃棄されていないものが計約2100人分あった。これらの第三者への流出は確認されなかったが、同省は「本来は廃棄されるべきものが残っており、公衆衛生の観点からも良くない」とし、原則として速やかな廃棄処分を求める方針という。

 一方、残る1社はさい帯血を保管せず、医療機関などに仲介する事業者で「約160人分を第三者に提供した」と回答しており、一連の事件に関与した業者とみられる。

 事件を巡っては、がん治療や美容などの名目で国に無届けで患者に他人のさい帯血を投与したとして、販売業者や医師ら6人が再生医療安全性確保法違反の疑いで先月逮捕された。さい帯血は、経営破綻した茨城県つくば市の民間バンクから流出していた。

 同省移植医療対策推進室の担当者は「あいまいな契約内容では、契約者の意思に反した提供につながる可能性がある。通知を通じ、契約終了時には、契約者本人への返還か、廃棄を原則とするよう、事業者に求めていく」と話した。

………………………………………………………………………………………………………

 ■ことば

 ◇さい帯血バンク

 さい帯血はへその緒や胎盤に含まれる血液。造血幹細胞など多くの幹細胞が含まれているため、白血病などの治療に使われるほか、再生医療への応用も期待されている。保管施設には、他人の白血病の治療などに使われ、無償提供の「公的バンク」と、赤ちゃん本人や家族が病気になったときの治療に使うため保管料自己負担の「民間バンク」がある。公的バンクは法に基づき国に届け出の必要があるが、民間バンクには規制がない。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

臍帯血民間バンク、廃棄せず2100人分保管 厚労省調査

【出典:2017年9月12日 日本経済新聞】

 臍帯血(さいたいけつ)の無届け投与事件を踏まえ、厚生労働省が個人の臍帯血を有料で保管する民間バンクの実態を調査したところ、契約終了後に廃棄処分せず保管し続けている臍帯血が5社で計約2100人分あることが12日、分かった。同省は「契約が不適切」と指摘。第三者に流出する恐れもあるため、任意の届け出制度を創設し、監視していく方針だ。

 厚労省の調査は今年6月に始め、全国の産科医療機関から民間バンク10社の情報提供があった。このうち事業活動が確認できたのは7社。6社が調査に協力し、5社が臍帯血を保管、1社は契約者などへの引き渡しのみを行っていた。

 5社が計約4万3700人分の臍帯血を保管していたことが判明。これとは別に、契約終了後に廃棄処分せず保管し続けている臍帯血が計約2100人分あることが確認された。

 同省によると、契約終了後や廃業時の臍帯血の所有権や処分方法などについて取り決めが不明確な事業者があった。無届け投与事件では、茨城県つくば市の経営破綻した民間バンクから臍帯血が流出し、販売業者や仲介業者を経て、東京都内など12クリニックで無届けで患者に投与された。同省は廃棄処分せずに臍帯血を保管し続けていることは「契約者の意思に基づかない提供がされる可能性がある」と問題視している。

 また6社のうち1社は臍帯血を第三者に提供したことがあると回答。がんの治療などを目的に約160人分を提供していた。同省は今回の事件に関与した事業者かどうかは明らかにしていない。

 臍帯血の保管を巡っては、白血病の治療などを目的に第三者に提供する公的バンクは国への届け出が必要だが、民間バンクは規制の対象外となっている。

 そこで、同省は任意の届け出制度の創設を決め、同日、民間バンクを運営する事業者に通知した。届け出内容は(1)事業者の名称、住所(2)臍帯血の利用目的(3)契約終了後・廃業時の処分方法(4)品質管理体制――などとし、これらを同省のホームページで公表する計画だ。

 また新たな有識者会議を設置し、届け出が適切に行われているかを継続的に検証する。ただ現在は法律に基づく立ち入り調査の権限がなく、実効性を確保できるかは不透明だ。同省の幹部は「届け出後の運用状況を見ながら、有識者会議でさらなる対策を検討していきたい」と話している。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

臍帯血2千人分廃棄せず 民間バンク、契約終了後も 厚労省調査、規制を強化

【出典:2017年9月12日 共同通信】

 個人の臍帯血(さいたいけつ)を有料保管する民間バンクで、契約終了後も廃棄処分せずに保管し続けている臍帯血が5社で計約2100人分あることが厚生労働省の緊急調査で12日、分かった。厚労省は「契約が不適切だ」と指摘。自由診療クリニックで効果が明確でない高額な治療に使われる恐れがあることから、民間バンクに業務内容を届け出るよう指示、規制を強化した。

 加藤勝信厚労相は閣議後会見で「こうした取り組みを再生医療の信頼回復につなげたい」と述べた。

 調査は、経営破綻した民間バンクから流出した臍帯血が、全国の民間クリニックで無届け投与される事件が起きたのを受けて実施した。

 この結果、国内に民間バンクが7社あり、うち5社に契約者らが将来の病気の治療に使うことを目的に保管されている臍帯血が約4万3700人分あることが判明。契約が終了したにもかかわらず、約2100人分が廃棄処分されずに保管されていることも分かった。第三者に提供していた社もあった。

 記録の管理体制が不十分で、安全性を確認できない例も多かった。

 厚労省は「契約者の意思に基づかない提供がされる可能性がある」と問題視。実態を改善するために業務の届け出を求め、内容を同省のウェブサイトで開示する。契約終了時には、本人への返還か廃棄を原則とする契約書のひな型も提示する。

 また新たな専門家委員会を設置し、届け出が適切に行われているかを継続的に検証する。

 対策は法的根拠に基づくものではないが、バンクの数が限られているので個別に対応することで実効性を持たせることが可能と判断した。

 調査で、社名の公表に同意したのは、ステムセル研究所(東京都)、アイル(東京都)、ときわメディックスの3社。残りの3社は公表を拒否し、1社は調査に協力しなかった。

 ※臍帯血バンク

 臍帯血(さいたいけつ)は赤ちゃんのへその緒や胎盤から採取される血液。白血病の治療などに使われ、第三者への提供が目的の「公的バンク」や、将来、新生児本人や家族が病気になったときの治療用に「民間バンク」で保存されている。公的バンクは法に基づき国に届け出の必要があるが、民間バンクは無許可で営業できるため、実態が把握できていなかった。他人の臍帯血を無届けで移植したとして、医師ら6人が8月に逮捕された事件では、破綻した民間バンクから流出した臍帯血が、効果が不透明ながん治療などに使われたとされる。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

臍帯血2100人分、廃棄されず流用可能 厚労省が調査

【出典:2017年9月12日 朝日新聞】

 東京や大阪などのクリニックで他人の臍帯血(さいたいけつ)を使った再生医療が無届けで行われていた事件で、臍帯血を保管する民間バンク4社に、バンクと預けた人との契約終了後も廃棄されずに流用可能な臍帯血が計約2100人分保管されていることが明らかになった。厚生労働省が12日、調査結果を公表した。

 事件では、破産した民間バンクに残った臍帯血が売買され、効果が未確立のがん治療や美容目的で移植された。再発防止のため厚労省は近く、契約終了や経営破綻(はたん)時には、臍帯血の返還か廃棄を原則とする通知を民間バンクに出す方針。

 加藤勝信厚生労働相は12日の閣議後会見で「対応可能な措置を速やかにとり、再生医療の信頼回復に努めたい」と述べた。民間バンクの臍帯血の取り扱いに関する法規制などについては、「これからの議論の推移による」として、当面は見送る考えを示した。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

臍帯血 2100人分廃棄せず 民間5社、契約切れ保管 厚労省流出警戒、監視強化へ

【出典:2017年9月12日 日本経済新聞】

 臍帯血(さいたいけつ)の無届け投与事件を踏まえ、厚生労働省が個人の臍帯血を有料で保管する民間バンクの実態を調査したところ、契約終了後に廃棄処分せず保管し続けている臍帯血が5社で計約2100人分あることが12日、分かった。同省は「契約が不適切」と指摘。第三者に流出する恐れもあるため、任意の届け出制度を創設し、監視していく方針だ。

 厚労省の調査は今年6月に始め、全国の産科医療機関から民間バンク10社の情報提供があった。このうち事業活動が確認できたのは7社。6社が調査に協力し、5社が臍帯血を保管、1社は契約者などへの引き渡しのみを行っていた。

 5社が計約4万3700人分の臍帯血を保管していたことが判明。これとは別に、契約終了後に廃棄処分せず保管し続けている臍帯血が計約2100人分あることが確認された。

 同省によると、契約終了後や廃業時の臍帯血の所有権や処分方法などについて取り決めが不明確な事業者があった。無届け投与事件では、茨城県つくば市の経営破綻した民間バンクから臍帯血が流出し、販売業者や仲介業者を経て、東京都内など12クリニックで無届けで患者に投与された。同省は廃棄処分せずに臍帯血を保管し続けていることは「契約者の意思に基づかない提供がされる可能性がある」と問題視している。

 また6社のうち1社は臍帯血を第三者に提供したことがあると回答。がんの治療などを目的に約160人分を提供していた。同省は今回の事件に関与した事業者かどうかは明らかにしていない。

 臍帯血の保管を巡っては、白血病の治療などを目的に第三者に提供する公的バンクは国への届け出が必要だが、民間バンクは規制の対象外となっている。

 そこで、同省は任意の届け出制度の創設を決め、同日、民間バンクを運営する事業者に通知した。届け出内容は(1)事業者の名称、住所(2)臍帯血の利用目的(3)契約終了後・廃業時の処分方法(4)品質管理体制――などとし、同省のホームページで公表する計画だ。

 また新たな有識者会議を設置し、届け出が適切に行われているかを継続的に検証する。ただ現在は法律に基づく立ち入り調査の権限がなく、実効性を確保できるかは不透明だ。同省の幹部は「届け出後の運用状況を見ながら、有識者会議でさらなる対策を検討していきたい」と話している。

 ▼臍帯血の無届け投与事件

 愛媛など4府県警の合同捜査本部は8月27日、国に無届けで臍帯血を投与したとして、臍帯血の販売元や医師ら計6人を再生医療安全性確保法違反容疑で逮捕。科学的に根拠のないがん治療や美容目的に活用し、患者は自由診療で1回300万~400万円支払っていた。

 臍帯血は母親と胎児を結ぶへその緒と胎盤の中に含まれる血液。血液細胞のもとになる幹細胞を含み、白血病などの治療に使われている。

【ずさんな管理 明らかに 深刻な感染症まねく恐れ】

 厚生労働省の民間バンクの実態調査で、一部の事業者はずさんな管理を行っていることが明らかになった。不衛生な臍帯血を使用すると、患者が深刻な感染症にかかる恐れがあり、同省は事業者に適切な管理を求めていく。

 保管や品質管理などの統括責任者の配置状況を聞いたところ、5社のうち2社は配置していなかった。また臍帯血の保管で異常が発生した際に、原因調査と改善策を検討する社内体制が3社にはないことも判明した。

 このほか契約者との同意書などを保管していなかったり、臍帯血を保管する設備の衛生管理の状況を記録していなかったりする事業者もあった。

 同省は、医師が臍帯血を実際に使用する際、保管状況などを確認できる仕組みが必要だと考えており、有識者会議で今後、議論する。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

2例目の医療用ES細胞 成育センター

【出典:2017年9月7日 共同通信社】

 厚生労働省の専門委員会は6日、国立成育医療研究センター(東京都)が申請した、人の再生医療に使う胚性幹細胞(ES細胞)の作製計画を了承した。6月の京都大に次いで国内2例目。

 同センターによると、埼玉医大で不妊治療を受ける夫婦から余った受精卵を提供してもらい、本年度中にES細胞を作製。研究機関や製薬企業に向けた無償提供を始めることを目指している。主に子どもでみられる1型糖尿病や、代謝に異常が起きる「ムコ多糖症」などの治療への応用を想定している。

 このほか、ES細胞を用いて重い肝臓病の赤ちゃんを治療する臨床試験(治験)の実施も目指しており、本年度中に国に申請する方針。今回の作製計画とは別のES細胞を用いる。

 ES細胞は、体のさまざまな細胞に変わる能力を持ち、大量に増やすことができる。海外では網膜の病気や脊髄損傷などで治験が進んでいる。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

ヒトES細胞:医療用、作製計画を承認

【出典:2017年9月7日 毎日新聞】

 厚生労働省の専門委員会は6日、再生医療に使うヒトES細胞(胚性幹細胞)を作製する国立成育医療研究センター(東京都)の計画を了承した。文部科学省も先月了承しており、京都大に続き国内2例目となる。子どもにみられる「1型糖尿病」や「ムコ多糖症」などの難病が治療応用として想定されている。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

移植カルテ改ざん認める 届け出不要の治療偽装か 臍帯血事件、逮捕の医師

【出典:2017年9月6日 共同通信社】

 他人の臍帯血(さいたいけつ)を国に無届けで移植したとされる事件で、再生医療安全性確保法違反の疑いで逮捕された「表参道首藤クリニック」(東京都渋谷区)院長の医師首藤紳介(しゅとう・しんすけ)容疑者(40)が、届け出の必要がない治療内容にカルテを改ざんしたと認める趣旨の供述をしていることが5日、捜査関係者への取材で分かった。

 改ざんは、共犯の臍帯血販売会社「ビー・ビー」(茨城県つくば市)社長篠崎庸雄(しのざき・つねお)容疑者(52)らから指示されたとも供述。愛媛など4府県警の合同捜査本部は、両容疑者が無届けを認識し、営利目的で臍帯血を販売、移植していたとみて、経緯を詳しく調べている。

 捜査関係者によると、両容疑者は、実際は届け出が必要なアンチエイジングなどが移植目的なのに、原則不要な急性白血病などの特定27疾病の治療が目的だと、カルテを改ざんした疑いがある。

 首藤容疑者は、ビー社が保管していた臍帯血を、元社長井上美奈子(いのうえ・みなこ)容疑者(59)が逮捕された福岡市の卸売会社「レクラン」(閉鎖)を通じて購入。首藤容疑者らの逮捕容疑は共謀し、昨年7月ごろから今年4月ごろにかけて、表参道首藤クリニックで患者4人に無届けで移植した疑い。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 前ページ