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学校給食でアレルギー対応せず 大津市、対象は千人超

【出典:2017年9月19日 京都新聞】

 大津市教育委員会は15日、市内の小中学校で、食物アレルギーがあり給食で配慮が必要な児童生徒が1104人いることを明らかにした。給食実施校の全児童らの5・7%に当たるが、アレルギー対応食は出していない。

 市議会9月通常会議の一般質問で示した。2016年度の調査で給食を出す39校の19326人のうち、アレルギーを持つ子は1396人で、1104人に給食で配慮や制限が必要だった。

 アレルギーのある子の場合、学校は保護者に食材や成分を詳細に記した献立表を渡す。食べても大丈夫か親が判断し、毎日学校に連絡する。

 市教委は中学校給食の実施に向け、東部学校給食共同調理場を移転新築し、20年に供用開始する。一般質問では市議が「アレルギー食を提供するため専用調理室を整備すべき」と指摘したが、市側は残る2カ所の調理場がスペース不足で専用室の増築が難しく「市内で統一した対応をすべきだ。今回、東部でつくる考えはない」とした。

 市教委の中学校給食準備室は「保護者の負担は重いと思うが、一部の学校だけ対応食を出すと転校した際に混乱して誤提供するリスクがある」とする。将来の整備に向け、東部調理場では専用室の面積を確保する。
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食物アレルギー:予防、研究スタート 乳児期の皮膚炎、早期治療で 全国10病院検証

【出典:2017年9月12日 毎日新聞】

 赤ちゃんのアトピー性皮膚炎を早期に治療して食物アレルギーの発症を防げるかを調べる研究を、国立成育医療研究センターなど全国10カ所の病院が共同で開始する。乳児期に皮膚炎があると、食物アレルギーを発症しやすいことがわかっており、皮膚の状態と発症との関係を検証する。

 アトピー性皮膚炎はかゆみを伴う湿疹。同センターの調査では、特に生後1~4カ月に湿疹ができた乳児は食物アレルギーの発症リスクが高い。また、アレルギーの病気は、まずアトピー性皮膚炎を発症し、食物アレルギー、気管支ぜんそく、アレルギー性鼻炎など次々と発症する傾向がある。

 研究グループは、これらの病気を予防するには、出発点となるアトピー性皮膚炎の早期の治療が重要だと考えた。

 研究では、アトピー性皮膚炎のある生後約1カ月半から3カ月の乳児650人を二つの組に分けて、一方の組には保湿剤とステロイドの軟こうを継続的に塗る積極的な治療をし、もう一方の組には保湿剤に加え、湿疹が出たらステロイド軟こうを塗る治療をする。両方とも、生後半年の時点で、卵の粉末を食べてもらい、アレルギーの症状が出るかを調べる。どちらの方法がより安全に食物アレルギーの発症を減らせるのかを調べる。

 研究グループは参加者も募集している。参加には、皮膚にかゆみがある湿疹が出てから28日以内などの条件がある。詳しくは、http://paci‐study.jp/
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舌下免疫療法治療に道 ダニ由来アレルギー 小児適用、来年にも

【出典:2017年8月17日 日本経済新聞】

 ダニを主な原因とするハウスダストアレルギーの治療が進化している。従来は抗ヒスタミン剤などで症状を一時的に抑える対症療法が中心だったが、原因のアレルゲンを経口で体になじませる治療法が登場。現在は12歳以上にしか服用が認められていないが、国が承認すれば来年には5歳以上に対象が広がる。4人に1人がかかっているとされるダニのアレルギーを若いうちに治療する方法として関心を集めそうだ。

 ハウスダストにはダニの死骸やフンが含まれ、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどを引き起こす「通年性アレルギー性鼻炎」の原因となる。場合によっては一生の付き合いになる。そんな症状と決別できる可能性を広げたのが「アレルゲン免疫療法」だ。

 2015年秋、鳥居薬品と塩野義製薬がダニのエキスが入った錠剤を舌下に含ませるアレルゲン免疫療法薬を発売。1日1回服用し、数年かけアレルゲンを少しずつ体に慣らしていく。定期的に注射するアレルゲン免疫療法はあるが、痛みを伴わず自宅で簡単に治療できるようになった。

 「以前は壊れた水道のように鼻水が出ていたけど、薬を飲み続けて半年ほどたつと鼻をかむことはほとんどなくなった」。こう話すのは、千葉県船橋市に住む浅岡麻里さん(25)だ。歯科衛生士の仕事をしているが「くしゃみや鼻水がひどいと集中できなかった」。母親から免疫療法の存在を教えられ、日本医科大学付属病院(東京・文京)で治療を開始。薬の服用を始めて1年半になるという。

 治療にあたる耳鼻咽喉科の大久保公裕教授は「ダニのアレルギーは世界共通の問題だが日本では症状が出ていても原因に気付いていない人も多い」と話す。「アレルゲン免疫療法で治療できる可能性があることを知ってほしい」と訴える。

 アレルギーの原因を調べる検査には血液検査のほかに、アレルゲンに対する皮膚の反応を調べる皮膚反応テストなどいくつか種類がある。ダニは夏から秋にかけて繁殖し、アレルギー症状が出る人も多いとされる。原因となるアレルゲンを特定するため、まずは病院に足を運ぶことが必要だ。

 舌下に投与するアレルゲン免疫療法の薬は「ミティキュア」(鳥居薬品)と、「アシテア」(塩野義製薬)の2種類がある。いずれも保険適用の3割負担で、1カ月の薬代の自己負担額は約2000円。服用方法は錠剤を舌の下に置いて定められた時間保持し、飲み込む。その後、5分間は飲食やうがいは控える。前後2時間は激しい運動やアルコールの摂取、入浴などを避けることも必要だ。

 個人差はあるが「一般的に2~3カ月で効果が表れ、治療には数年かかる」(鳥居薬品)。治療期間が長く注意事項も多いため、医師から十分説明を受け、納得して始める必要がある。

 問題は舌下治療薬を処方できる医師がまだ少ない点だ。免疫療法に詳しい千葉大学の岡本美孝教授は「医師が処方権を得るには学会で用意した講習やeラーニングを受けなければならず、地方では身近な場所に治療可能な医療機関がない地域も多い」と指摘する。これまで全国で約1万人の医師が受講し資格を得たが、人材の養成には時間がかかりそうだ。処方可能な医療機関は鳥居薬品などがインターネットに設けたサイトで確認できる。

 講習を設けている背景について岡本教授は「薬の副作用などについて医師自身も正しい知識を身に付ける必要があるため」と話す。「国内での報告はないが、薬の服用中にアナフィラキシーショックと呼ばれる強いアレルギー反応や、喉が腫れて呼吸困難になる可能性もないわけではない」という。このため、薬の処方初日は医師の目の前で服用し、様子を見ることが求められる。飲み始めてすぐは口内に腫れなどが見られることもあるが、通常は体がアレルゲンに慣れ、徐々に改善していくという。治療開始後1カ月は副作用が出やすいので注意が必要だ。

 ミティキュア、アシテアとも現在は12歳以上にしか使用できないが、5歳以上の小児適用について厚生労働省に申請中だ。来春には結論が出る見通しで、承認されれば対象が広がる。

 幼い頃にアレルギーを発症した子どもは、成長とともに様々な部位に新たな症状を引き起こす「アレルギーマーチ」に陥ることも多い。市町村の医療費助成などを活用すればコストを抑え、アレルギーを治療することも可能になる。対象が広がればアレルギーで集中力が切れることに悩む受験生にも朗報となりそうだ。
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「茶のしずく石鹸」で重い小麦アレルギー症状、患者の4割が回復

【出典:2017年6月20日 読売新聞】

 化粧品製造販売会社「悠香」(福岡県)が販売した「茶のしずく石鹸」の旧製品の利用者に重い小麦アレルギー症状が出た問題で17日、日本アレルギー学会が患者調査の最終報告を公表した。

 小麦を摂取できるまで回復したのは、使用を中止した患者の4割だった。

 旧製品は2004年から10年まで約4650万個販売され、11年5月に自主回収となった。同学会は全国270医療機関で診断された2111人の経過を追っていた。

 報告によると、今年3~5月の調査で980人の現状が報告された。その中で医師が小麦摂取の状況を把握できた474人のうち、202人(43%)が回復していた。自己判断で通院をやめた506人の回復状況は分かっていない。

 アレルギー反応の原因は、旧製品が含む小麦由来のたんぱく質が、洗顔時に皮膚や目・鼻の粘膜から体内に少しずつ侵入し、排除しようとする抗体ができたためと推測した。

 製品の使用を中止すると抗体は徐々に減り、症状も緩和された。

 また、患者の27%は洗顔時にはかゆみや赤みなど自覚症状がなく、食事でまとまった量の小麦を摂取した時にアレルギー症状が出ていた。松永佳世子・藤田保健衛生大教授は「石鹸が原因と気づくのに遅れた患者も少なからずいた。皮膚と食物アレルギーの関連を周知していきたい」と話している。
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アレルギー予防のため、生後6か月から卵摂取を…学会が提言

【出典:2017年6月20日 読売新聞】

 卵アレルギーを予防するには生後6か月から少しずつ卵を食べさせるべきだ――とする医療者向けの提言を16日、日本小児アレルギー学会が発表した。

 原因となりうる食物は早く与えない方が良いとする考え方が根強い中、大きな転機になりそうだ。

 提言では、離乳食を始める前のアトピー性皮膚炎の診断を必須とした。アトピーで皮膚のバリア機能が弱くなると、そこから体内に入り込んだ微量の卵が免疫機能によって異物とみなされ、卵アレルギーになる危険性が高まることが最近の研究で分かってきた。

 アトピーと診断された場合、ステロイド剤と保湿剤で皮膚症状を治す。専門の医師の指導を受け、生後6か月ごろから微量の固ゆで卵を毎日食べさせ、体に慣れさせてゆく。アトピーでなければ、同時期から固ゆで卵を食べさせればいい。

 国立成育医療研究センター(東京都)などは昨年末、アトピーの乳児に皮膚の治療を行いながら半年間、微量のゆで卵粉末を毎日食べさせると、卵アレルギーの発症が約8割減ったとする研究成果を発表。近年の研究から、生後早い時期に腸から食物を吸収すると、免疫機能が異物とみなさず、アレルギー発症を抑えられるとする知見が集まった。

 提言作成の中心となった国立病院機構相模原病院(相模原市)の海老沢元宏・アレルギー性疾患研究部長は「アトピーの場合、家庭で自己流で卵を食べさせるのは非常に危険。必ず専門の医師の指導を受けてほしい」としている。
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アトピー乳児半年から卵を アレルギー予防で学会提言

【出典:2017年6月19日 共同通信社】

 卵アレルギーのリスクが高いアトピー性皮膚炎の乳児について、発症を予防するために生後半年から卵をごく少量ずつ食べ始めるよう勧める提言を、日本小児アレルギー学会が16日、発表した。

 医師の指導を受けて行うことが原則で、安全のため、既に卵アレルギーを発症している場合は安易に与えないことや、まず皮膚炎を治療してから摂取を始めるべきと警告している。医師にアトピー性皮膚炎と診断されていなくても、湿疹によるかゆみがある場合はリスクがあるとしている。

 提言では、アトピー性皮膚炎のある乳児の場合、卵の摂取が遅いほどアレルギーの発症リスクが高まることなどを示した国内外の研究例を紹介。

 日本の研究では、1歳の時点で、卵を全く与えていなかったアトピー性皮膚炎の乳児では約4割が卵アレルギーを発症した一方、生後6カ月から微量のゆで卵の粉末を食べさせ続けたケースでは、発症した乳児は1割を下回った。

 小麦や牛乳など他の食品の早期摂取や、湿疹のない乳児に卵を早く与えることのアレルギー予防効果は、現状では確認されていないという。

 同日記者会見した海老沢元宏(えびさわ・もとひろ)・同学会理事は「かつては卵アレルギーの発症を避けるために摂取の開始を遅らせる指導をしていたが、それでは患者が増えてしまう。医師の他、一般の人にも広く知ってほしい」と話した。
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茶のしずく石けん「今も3割がアレルギー」 大学が調査

【出典:2017年6月18日 朝日新聞】

 福岡県の化粧品会社が販売した「茶のしずく石鹼(せっけん)」の旧商品で起きた小麦アレルギー問題で、藤田保健衛生大は17日、発症者の3割近くに今もアレルギー症状が残っているとの調査結果を発表した。

 同大によると、調査は2012年4月から14年10月までに、石鹼の使用後に小麦アレルギーと診断された2111人が対象。診察した医療機関に3月末時点での状態を尋ね、980人分の回答があった。

 980人のうち、症状が続いている人は272人(28%)。このうち115人は今年になってから小麦を摂取したところ、呼吸困難やじんましんなどの症状が出た。また、70人が小麦の摂取そのものを避けているほか、摂取量を制限している人もいるという。

 一方、通常の食事や生活ができて、3カ月以上症状が出ていないのは202人。残りの506人の現状はわからなかったという。同大の松永佳世子教授は「症状が続いている人もおり、治療法の開発が必要だ」と話している。

 東京都内で開催中の日本アレルギー学会で発表した。
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卵アレルギー:早めの摂取で予防 湿疹ある乳児向け、学会が提言

【出典:2017年6月17日 毎日新聞】

 アトピー性皮膚炎などかゆみを伴う湿疹のある乳児には、医師の管理下で生後6カ月から少量ずつ卵を食べさせると卵アレルギーの発症予防につながるとの提言を、日本小児アレルギー学会が16日発表した。

 食物アレルギーの患者は増えており、東京都の調査では3歳までに16%が診断を受けている。特にアトピー性皮膚炎の乳児はリスクが高いとされる。

 かつては、アレルギーを起こしやすい食品は食べるのを遅らせる方が望ましいと考えられており、医師が避けるよう指導する時期もあった。ただ最近の国内外の研究では、食べる時期を遅らせると体が慣れず、発症のリスクをかえって高めることが分かってきた。

 医療関係者向けの提言では、かゆみを伴う湿疹のある乳児は、湿疹の治療をした上で、医師の指導で6カ月から微量の卵を食べ始めることを推奨。1歳時点で固ゆで卵約半分を食べてもアレルギー症状がないことが、予防ができている目安とした。食べ始める量は、固ゆで卵約0・2グラム(1個の約100分の1の量)を例示した。
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アトピー乳児の卵アレルギー、少量摂取で発症抑制 学会が推奨

【出典:2017年6月17日 日本経済新聞】

 日本小児アレルギー学会は16日、卵アレルギーの疑いがあり、アトピー性皮膚炎にかかった乳児に対し、生後半年から少量の卵を食べることを推奨するとの提言を発表した。原因となる食材は与えないとする考え方が根強い中、卵を早くから食べることで発症を抑えられるという研究成果を踏まえた。家庭で実践する際、専門医の指導を受けるよう求めている。

 食物アレルギーは体内に入った病原体などを排除しようとする免疫が食べ物を有害とみなし、不必要に攻撃することで起こる。卵アレルギーは食物アレルギーの中で最も多く、食べた直後にじんましんや下痢などの症状が出る。ショック状態になると死亡することもある。

 アトピー性皮膚炎と診断された生後半年未満の乳児で、血液検査などでリスクが高いとわかった場合が対象となる。皮膚炎を治療して湿疹が出なくなってから始める。生後6~8カ月はゆでた白身0.2グラムをメドに毎日食べ、その後は段階的に量を増やす。

 国立成育医療研究センターなどが昨年、離乳早期から少量の卵を摂取することで8割がアレルギーの発症を予防できるとの結果を発表。同学会の海老沢元宏理事は「摂取を遅らせる従来の指導では患者が増えてしまう。医師だけでなく一般の人にも知ってほしい」と話した。
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アレルギー専門センターを開設 藤田保健衛生大、名古屋・ばんたね病院に

【出典:2017年6月15日 日本経済新聞(東海)】

 藤田保健衛生大学は14日、名古屋市中川区の坂文種報徳会病院(ばんたね病院)にアレルギー疾患専門の「総合アレルギーセンター」を開設したと明らかにした。様々な科に分かれていた診療を1カ所にまとめ、疾患に詳しい医師が治療や検査にあたる。アレルギー患者は増加傾向で、専門的な視点で症状軽減や重症化の予防に取り組む。

 アレルギー疾患が疑われる患者はまず同センターの総合アレルギー科が診療する。同科には常勤医3人を配置。専門性の高い検査や治療を行い、呼吸器内科や小児科、皮膚科などとも連携する。

 ばんたね病院にはアレルギー専門医が11人勤務し、中部地区で有数規模という。同センターでは患者会や学校での講演活動も積極化し、診療の専門家養成も目指す。
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たばことアトピー性皮膚炎…妊娠中、赤ちゃんに影響

【出典:2017年6月8日 読売新聞】

 肺疾患や気管支ぜんそくなど、体に様々な悪影響を及ぼすことが指摘されている喫煙。最近の研究では、妊婦の喫煙や受動喫煙によって、生まれてきた赤ちゃんが、アトピー性皮膚炎や乳児湿疹になるリスクが上がる可能性があることがわかった。

様々なトラブル

 アトピー性皮膚炎は、強いかゆみを伴う皮膚炎で、免疫の過剰反応であるアレルギーを持つ場合が多い。子どもの場合、比較的よくみられる乳児湿疹が2か月以上続いた場合などに診断される。発症には、親から受け継いだ体質が関わっているとの見方もある。

 慶応大学病院皮膚科の医師・海老原 全さんによると、アトピー性皮膚炎は、かゆみ、睡眠不足のほか、患部からしみ出す液の対処や薬の塗布、見た目の変化などによって、生活の質が大きく低下するという。

 子どもや妊婦に対する喫煙・受動喫煙の影響としては、早産や低体重などの妊娠中や出産時のトラブル、出生後の乳幼児突然死症候群や気管支ぜんそくなどの発症リスクが高まることがこれまでの研究で指摘されている。

 これらに加えて、子どものアトピー性皮膚炎も、母親のおなかの中にいる時期のたばこの煙が関係していることが明らかになってきた。

皮膚疾患に関係

 愛媛大学病院小児科の医師・篠原 示和さんらは、高知県で行われる乳児健診に参加した親子のうち、赤ちゃんが7か月以上の約1500組を対象に、2005年にアンケートを実施し、分析を続けている。

 アンケートは、「妊娠中に喫煙または受動喫煙したか」「赤ちゃんがアトピー性皮膚炎、または乳児湿疹と診断されたか」など、喫煙と赤ちゃんの皮膚疾患について尋ねた。結果は、喫煙や受動喫煙が「ある」場合、皮膚疾患になる割合が高い傾向があった。

 中でも、親にアレルギーがないグループで、妊娠28週以降に喫煙・受動喫煙が「ない」と答えた妊婦の赤ちゃんが皮膚疾患になる割合が26・6%だったのに対し、「ある」とした妊婦の赤ちゃんは38・0%と明らかに高かった。

 国立成育医療研究センター免疫アレルギー・感染研究部長の松本健治さんによると、妊娠後期に当たる28週以降は、体の中で異物を認識できるように免疫が成熟する時期だという。「この期間に母親を介して胎児の免疫に喫煙が影響すると考えられるが、実際にどのように影響しているかはまだ分かっていない。今後、調べる必要がある」と指摘する。

 15年までに発表された海外の研究86本を分析した論文では、「喫煙や受動喫煙がアトピー性皮膚炎の発症に関係している」とし、特に、アジア地域の人の場合、妊娠中の喫煙が、赤ちゃんのアトピー性皮膚炎の発症に影響する、と結論づけられている。

 愛媛大の篠原さんによると、日本人はアレルギー体質の人が多く、重いアトピー性皮膚炎になる患者の割合も高いという。「アトピー性皮膚炎は、睡眠不足の原因となり、成長や学習に影響することもある。たばこを避けることが、予防の一つとなる可能性を考慮に入れ、さらに研究を進めたい」と話す。
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映画館ポテトでアレルギー、入院…小麦表示せず

【出所:2017年5月13日 読売新聞】

 兵庫県姫路市駅前町の映画館「アースシネマズ姫路」で6日、売店で購入したフライドポテトを食べた加古川市内の男児(5)が重度のアレルギー反応「アナフィラキシーショック」を起こしていたことが12日、わかった。

 男児は姫路市内の病院に入院したが、既に回復しているという。

 同館などによると、6日午後2時過ぎ、母子らが同館を訪れ、フライドポテトを購入。映画観賞中、ポテトを食べた男児がせき込み、一時、意識がもうろうとするなどしたため、母親が携帯した注射薬を打ち、救急車で病院に運ばれた。

 男児には小麦に対するアレルギーがあり、母親はフライドポテトを注文前、成分表を見て小麦などが書かれていないことを確認。ポテトは昨年末、小麦を含むものに変わっていたが、成分表が更新されず、小麦が未記入のままだったという。

 母親の連絡で同館がポテトの成分を確認し、9日、母子方を訪れ、謝罪した。母親は取材に対し、「注射器を持っていなかったら命を落としていたかも知れない。成分表に間違いがあっては、外出先で何も食べさせられない」と話した。

 同館の担当者は「大変申し訳なかった。誠心誠意対応したい」としている。
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豊富で湯治のアトピー患者、授業料減免 来年度から稚内北星大

【出所:2017年5月12日 北海道新聞】

 稚内北星学園大(稚内市)は来年度、宗谷管内豊富町の豊富温泉で湯治しながら同大に通うアトピー患者の新入生・編入生を対象とした授業料減免制度を導入する。減免分は、湯治への交通費や通学費に充ててもらう。

 稚内の隣町にある豊富温泉は、泉質に石油分が含まれ、アトピー性皮膚炎などの改善に効果があるとされる。全国から多くの湯治客が訪れ、湯治目的で移住する人もいる。

 対象は、稚内か豊富に転入するアトピー患者の学生。大学の授業料は年額70万円で、稚内に住む場合は半額となり、豊富への転入者は20万円の減額となる。入学・編入手続きの際に医師の診断書が必要。
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天然ゴムアレルギーに注意 消費者庁が注意呼び掛け

【出所:2017年4月3日 共同通信社】

 消費者庁は31日、天然ゴム製品に触れたことで、皮膚障害などアレルギー症状が出た事例が過去に40件以上報告されているとして注意を呼び掛けた。まれに呼吸困難や意識障害などアナフィラキシーショックを起こすこともあるという。

 消費者庁によると、天然ゴムに含まれるタンパク質の一部が原因とされ、「ラテックスアレルギー」と呼ばれる。天然ゴムを使った手袋や風船、医療用チューブなどに触れると赤みやかゆみ、じんましんなどが出る。また、クリやバナナ、アボカド、キウイフルーツを食べて発症するケースもあるという。

 国内では、過去にゴム風船で遊んでいた5歳児の唇とまぶたが腫れ、手袋を着けた30代女性は全身にじんましんが出たことが報告されている。実際にアナフィラキシーショックを起こした例もあったという。

 消費者庁は医療や介護、製造業、清掃業など手袋をよく使う人や、慢性的な肌荒れで皮膚表面の機能が低下している人は発症のリスクが高いとし、「自分にアレルギー体質があるかを知っておくのが重要。疑われる症状が出たら医療機関に相談してほしい」としている。
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アトピー性皮膚炎に新薬、注射でかゆみの原因物質に作用…京大など治験で確認

【出所:2017年3月3日 読売新聞】

 アトピー性皮膚炎の治療に、新しいタイプの薬が有効であることを臨床試験(治験)で確認したと、京都大などの国際研究グループが発表した。

 アトピー性皮膚炎はステロイドなどの塗り薬で皮膚の炎症を抑える治療が主流だが、今回の薬は、注射で体内のかゆみを起こすたんぱく質に働きかけ、かゆみを軽減させるという。今後、治験を重ね、2年後にも新薬として承認申請したいとしている。

 論文は2日、米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」電子版に掲載された。

 新薬は、製薬会社「マルホ」(大阪市)が開発中の「ネモリズマブ」という注射薬。アトピー性皮膚炎は、患者のリンパ球の一種から分泌されるたんぱく質「インターロイキン31」が、神経細胞にある受け手のたんぱく質と結合することで、かゆみが生じるとされる。新薬はこの結合を防ぎ、かゆみを抑えるという。

 治験は、 椛島健治・京大教授(皮膚科学)らのグループが、日、独、米など5か国の7病院で行った。18歳以上の患者計264人を五つのグループに分け、異なる量の新薬を与えた。

 その結果、体重1キロあたり0・5ミリ・グラムを与えたグループ(43人)では、患者の6割でかゆみが半減し、皮膚炎も改善した。かゆみが治まった患者は、熟睡できる時間が2~3週間後には40~50分増え、重い副作用もなかったという。今後、他の薬と併用した際の安全性などを調べる。

 東京医科歯科大の倉石泰特任教授(薬理学)の話「臨床試験で有効性が確認された意義は大きい。アトピー性皮膚炎のすべてのタイプに有効なのか、今後の臨床試験で解明してほしい」
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