ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

まあまあよくやったんじゃないんでしょうか(ラグビー、オールブラックスとの試合)

2013-11-03 00:00:00 | スポーツ

昨日11月2日はスポーツの試合がいろいろ行われた日で、サッカーのJリーグナビスコカップ、ラグビーのテストマッチである日本対ニュージーランド戦、ほかに野球の日本シリーズも。海外では、フィギュアスケートのグランプリシリーズ中国大会もありました。

で、私が一番注目したのは、言うまでもなくラグビーです。ラグビーのニュージーランド代表オールブラックスは、バスケットボールでいえば米国代表みたいなもので、抜群の強さをほこります。もっともワールドカップとは相性が悪く、まだ2回しか優勝していませんが(オーストラリアと南アフリカに、2回目の優勝を先にされてしまいました)、世界最強であることは誰しも認めているところです。

ラグビー日本、NZに完敗 世界王者の圧力に押し切られる

スポーツナビ 11月2日(土)15時50分配信

進化を続けてきた日本が、“世界最強”にその自信を打ち砕かれた。ラグビー日本代表は2日、秩父宮ラグビー場でニュージーランド(NZ)代表に6対54と大敗を喫した。
 
 世界ランキング1位のNZに対し、日本は開始直後から積極的にボールを回すが、堅いディフェンスを崩すことができない。
 前半9分にはキック処理のミスでボールを奪われ、NZのWTBピウタウに先制トライを許す。日本もFB五郎丸歩のPGで反撃するが、26分、28分にもキック処理のミスからトライを重ねられ、前半を6対28で折り返す。
 
  後半は圧力を増すNZの前に、日本は生命線の連続攻撃を封じられ、敵陣に攻め込むことができない。ディフェンスでは粘り強いタックルで対抗したが、NZのスピードと発想力豊かな攻撃を止めることができず失点を重ねた。
ロスタイムにはWTB福岡が相手ゴールに迫ったが、ビデオ判定の結果、トライと認められなかった。日本はNZ相手にノートライに終わった。
 
 世界ランキング15位の日本は、これでNZ戦は5戦全敗。

完敗なのはもちろんですが、しかし先方との実力差を考えればこれは仕方ないところ、過去の点差を考えればずいぶん縮めたものだと思います。直近に戦った2011年のラグビーワールドカップでは、83-7ですから。もっともこの試合は、ニュージーランドで行われたものだし、日本代表ヘッドコーチだったジョン・カーワンが、あえて選手を最強の布陣に組まなかった(その次のトンガ戦を意識したのです。結果は敗北)というところもあります。元オールブラックスのスターであるカーワンとしてはうれしくないにもほどがあるというものでしょうが、実際問題としてはそうしたのは当然の判断というものでしょう。

実際には、今回のオールブラックスの選手は初キャップやまだキャップ歴が浅い若手主体であったのも確かです。こちらの記事など

>Rugby: Nine senior All Blacks to skip Japan test

と報じているくらいです。しかし私は、そういったこともふくめてよくやったのではないかと思います。 

で、カーワンの後をついだオーストラリア人ヘッドコーチのエディ・ジョーンズが指導をして(私は、ジョーンズがサントリーで指揮をとるといいう話を聞いた時、いずれ日本代表の監督≒ヘッドコーチかなと予想しました。大方同じ予想をしたでしょうが、やっぱりそうなりました)、6月にはついにウェールズに23-8と点差・内容ともに完勝といっていい勝利を収めました。

もっともこれには理由があって、この時のウェールズ代表は、15人(!)をブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズ(英国とアイルランドの有力選手を集めて結成される混成チーム、4年に1度南半球を遠征)にとられていたので最強チームではありませんでした。また、これは言ってもしょうがないことですが、この日は暑くて日本にとって有利な気象条件ではありました。この話は記事を書きました。宿沢広朗が率いた日本代表が89年に初めてスコットランド代表に勝利したことが話題になりましたが、これも同じことです。2013-1989は、24であり、4で割り切れます。

そういうわけでもあるし、また昨今のオールブラックスはものすごく強くて、オーストラリア代表(ワラビーズ)や南アフリカ代表(スプリングボクス)も全くかないません。2011年のラグビーワールドカップ以降でも、テストマッチで負けたのは、2012年12月のイングランド戦で38-21で負けたのみです(こちらの記事参照)。これよくイングランドが勝ったなという気が個人的にはしますが、それはともかく昨日の試合の48点差というのはよくやったのではないかと。日本は、まもなく欧州に遠征に出かけて、9日にスコットランドと戦います。この試合にすごい注目したいですね。スコットランドとどれだけ戦えるか、しかもアウェーでというのはものすごく興味があります。試合を見たら、また感想を書こうかなと。

ただエディ・ジョーンズが脳梗塞になってしまい療養中なのがちょっと…。そういえばサッカーでもオシム氏が急病(やはり脳疾患でした)で倒れたことがありましたっけ。

で、今日の試合は、日本は前半に2つのPGを決めましたが、後半はラスト以外はちょっとPGもねらえなかったですね。ずっとオールブラックスが押し込んでいました。スコットランド戦では、どれくらい日本が攻めることができるか注目です。

ところで君が代を歌った女性が「自衛隊員」と紹介されたので、何者だと思ったら、最近いろいろ活動している人みたいですね。Wikipediaでもいいんですが、ラグビー協会のHPより。

三宅由佳莉さん
岡山県倉敷市生まれ。県立岡山城東高校普通科音楽系から日本大学芸術学部音楽学科声楽コースに進んだ。卒業後、2009年4月に海上自衛隊初の声楽採用枠で入隊。同年9月、初のボーカリスト(ソプラノ歌手)として東京音楽隊に配属された。現在、全国の自衛官23万人の中で唯一の専属歌手として、イベントなどで美声を披露している。
2011年12月の「自衛隊音楽まつり」に出演した際の模様がインターネットの動画サイトで話題を呼び、その後、東日本大震災被災地での活動などがテレビの報道番組や全国紙で次々に取り上げられて、一躍、「海上自衛隊の歌姫」として知られるようになった。
今年8月28日にはアルバム「祈り-未来への歌声」でCDデビュー。同アルバムはオリコンのクラシック部門で4週連続1位を獲得し、約7万枚を売り上げている。

>全国の自衛官23万人の中で唯一の専属歌手

いるんですね、そんな人。韓国でも、芸能界出身者は、そういった慰問関係の部隊に配属される(こともある)という話を、何かの本でよんだことがあります。彼女の場合、声楽のレッスンが、もっぱら日々の仕事なんですかね?

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6 コメント

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お久しぶりです (凡人69号)
2013-11-03 10:45:03
昨日はナビスコカップ→日本対ニュージーランドとテレビでハシゴ観戦してました。ナビスコカップ決勝と日にちが被らなければ、国立で開催したんですかね?まあ、陸上競技場でラグビー開催というのは、やるほうも観るほうも正直きついと思いますけど。
試合に関していえば、トライを1本くらいとれるかな?と思いましたが、若手中心とはいえ、やはりオールブラックスとなると、細かいミスは見逃さないですね。確かに1995年のワールドカップにおける超惨敗(17-145)や前回のワールドカップなどから考えると、(相手が若手中心とはいえ)それなりの実力は示すことができたのではないでしょうか?
>スコットランドとどれだけ戦えるか、しかもアウェーで
昔、ラグビー日本代表が欧州遠征で、スコットランドやウェールズに大惨敗したことがありましたが、対戦相手のメンバー構成にもよりますが、恐らくそういう事態にはならないでしょう。
>エディ・ジョーンズが脳梗塞になってしまい療養中なのがちょっと…
今の日本ラグビー界において、エディ・ジョーンズという人は最後の切り札的存在なので、最悪の事態になったときにどうなるのか?という不安はありますね。
>三宅由佳莉さん
最近メディアでよく採り上げられている人ですが、自衛隊体育学校に所属しながらオリンピック出場を目指すトップ・アスリートみたいな立場なんでしょうかね?
>凡人69号さん (Bill McCreary)
2013-11-03 14:16:46
どうも、しばらくぶりのコメントありがとうございます。凡人69号さんには、前にもラグビー関係の記事でコメントをいただいたと思います。

>陸上競技場でラグビー開催というのは、やるほうも観るほうも正直きついと思いますけど。

昔は、国立のキャパが必要でしたが、今はそこまでのラグビー人気はないですしね。

>確かに1995年のワールドカップにおける超惨敗(17-145)や前回のワールドカップなどから考えると、(相手が若手中心とはいえ)それなりの実力は示すことができたのではないでしょうか?

私もそう思うわけです。今回のオールブラックスの日本での試合は花相撲のたぐいであって、それは仕方ありませんが、とりあえず50点差未満に抑えられたのはまずまずではないかと思います。真剣勝負だとまたこれ以上の点差になるでしょうが、それでもテストマッチで100点差のような事態には今後はならずに済みそうです。

>昔、ラグビー日本代表が欧州遠征で、スコットランドやウェールズに大惨敗したことがありましたが、対戦相手のメンバー構成にもよりますが、恐らくそういう事態にはならないでしょう。

今回のスコットランドとのテストマッチは、私としては20点差くらいの負けならいいなと思います。勝つのはまだ難しいでしょうが、僅差の試合をできればですが、スコットランドでの試合でしかも気候も涼しいとなると、それなりには厳しい戦いになるでしょう。

>今の日本ラグビー界において、エディ・ジョーンズという人は最後の切り札的存在なので、最悪の事態になったときにどうなるのか?という不安はありますね。

ジョーンズは、日本といろいろゆかりがある人なので、仕事以上の熱心さで日本の面倒をみてくれますからね。非常に、文字通り有難い人ですから、なんとかまた指導をしていただけるとと思います。

>最近メディアでよく採り上げられている人ですが

そうらしいですね。はっきり申し上げて、スポーツの試合での「君が代」斉唱に、このような立場の人を起用するのはどうかと思います。
Unknown (反維新)
2013-11-07 00:40:06
スコットランド、ベストメンバーで来るようです。

http://www.scottishrugby.org/news/13/11/05/brown-returns-lead-scotland-seymour-and-swinson-make-first-home-starts

マレーフィールドですもんね。ここ最近バックスが意外にいいんですよね、スコットランド。いつもの通りフォワードでゴリゴリ来てくれる方がジャパンはやり易いかも。敵地でどこまでやれるのか、楽しみです。
>反維新さん (Bill McCreary)
2013-11-07 19:42:46
そう、マレーフィールドでやるんですよね。ってことは、スコットランドも本気で来るっていうことですよね。

>敵地でどこまでやれるのか、楽しみです。

私個人は、20点差くらいの敗北ならまずまずではないかと思いますが、試合の結果を見たらまた記事を書きたいので、いろいろ教えてください。
思わぬ所で三宅さんに… (Ko1tnk)
2014-04-17 04:29:29
会ってしまいましたよ。というのも、先日、東京国際フォーラムのホールCにて、ヘイリー(Hayley Westenra)のコンサートを観て来たのですが、そこにゲストとして出て来たのが、三宅由佳莉さんだったんです。

どうやらヘイリーの新アルバムで共演してたらしいんですが、普段彼女が絢香とか邦楽をカヴァーしたアルバム(この日もそんな曲がやや多めだったのは残念)やベスト物まで追っかけてなかったものですから、全然情報不足でした。

ま、ヘイリーの歌声はもとより、美声がハモるのを聴くのも、たまにはいいかも(由紀さおり姉妹に近いかもしれませんが)しれません…。コンサート自体は、アンコール3回もあったし、結構お気に入りの曲のオンパレードでしたから、かなりリフレッシュできました。

ただ、三宅さんの出で立ちがいつものショートカットに制服、そして黒いロングスカートというのは、いかがなものかと…昼間の公共の場ならともかく、こういったコンサートのゲスト出演ぐらいは、別の格好を見せてくれるのもサービスのひとつだと思うんですけど、もう完全にユニホームみたいになっちゃってるようですね。

ヘイリーの方が、カジュアルというかアットホームというか、裸足(!)で歌ってたのに対し、ちょっと違和感がありました。
>Ko1tnkさん (Bill McCreary)
2014-04-17 21:07:47
>三宅さんの出で立ちがいつものショートカットに制服、そして黒いロングスカート

やっぱり自衛隊勤務ってことで、規制が厳しいんですかね。それは公務員ですから当然でしょうが。公務員だから、ギャラとかも厳重に管理されるでしょうしね。

>ヘイリーの方が、カジュアルというかアットホームというか、裸足(!)で歌ってたのに対し、ちょっと違和感がありました。

とくに自衛隊というか、制服勤務なのも大きく影響しているのでしょう

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