英国紳士の午後

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ゴースト・イン・ザ・シェル(2017)

2017年04月11日 22時09分03秒 | 映画レビュー
そもそも俺は攻殻機動隊についてはあまり詳しくない。
高校生の頃に「イノセンス」が公開されたので見に行ったが、なんとこのとき「GHOST IN THE SHELL」を視聴したことがなかった。
なので、当然全く意味がわからなかったので面白いとは到底思えなかった。
そもそもあの頃の俺が見ても、あまり攻殻機動隊おもしれー!とはならなかったように思う。

攻殻機動隊について最も最初に触れたのはゲームだったように思う。
PS2で攻殻機動隊のゲームが出ていて、それを全クリした程度。
このゲームは、操作性があまりよくないように思うが、ゲームとしては結構面白い。
またプレイしたいのだが、どうやら売ってしまったようだ。
またSAC、2ndGIGも見たのは2、3年前でARISEについては未視聴のため攻殻機動隊についてはかなり素人だ。

さて映画について書こうと思う。

まず最初にスカーレット・ヨハンソンが主演であることについて、俺はかなり否定的であった。
草薙素子はクールなお姉さん、という印象がある。
それに対してスカーレット・ヨハンソンは、お姉さんというより小娘という印象だ。
「ルーシィ」の時も圧倒的な力を持ってはいたが、やはりお姉さんではない。
そういう理由からスカージョが素子を演じるのには違和感があった。

また少しずつ本編のあらすじが発表されていったが、主人公の名前は「草薙素子」ではなく「ミラ」だった。
やはりアニメの実写化は変なことになるなぁ、と感じた。
まぁつまりこの映画には全く期待していなかった。

実際に視聴してみると非常に面白かった。
確かに原作と話はかなり異なってはいるが面白かった。

建物、町の雰囲気などはGHOST IN THE SHELLのイメージをそれなりに再現出来ていた。
あのカオスな街並みの雰囲気を映画としてうまく再現出来ていると思う。

水の上でゴミ収集車のスタッフをボコボコにするシーンは結構原作と一緒ですごかった。
まぁ原作はゴミ収集車のスタッフをボコったわけではないが。

桃井かおりを起用したのも、個人的にはかなりいい人選だと感じた。
わかりやすいお涙頂戴であるが、そんなに話を難しくする必要もないのでいいと思う。

全体的に一つの映画としてみれば完成度は高い!
現代版ロボコップといった感じだろう。

このように褒めてきたが色々、欠点もある。
攻殻機動隊の実写!と考えるとやはりちょっと違うのである。
攻殻機動隊といえば、なんかよくわからんけど難解、押井守の趣味映画!という印象が強い。
実際、「GHOST IN THE SHELL」、「イノセンス」もなんだかよくわからんというか小難しい。
理解できないのでネットで解説しているページ等を見て理解している。
しかしそうやって理解出来てくると面白さが増してくる。
「あ、ここのシーンはこういうことだったのか!」という新たな発見が出てきて何度も視聴したくなってくる。
わかりにくい内容が逆に考察、想像を掻き立てるのである。
(エヴァも似たようなもんかもしれないけど、エヴァは明確な答えがないのでエヴァのほうが雰囲気アニメ感はある)

またキャストに文句を言ってもしょうがないが、バトーがあんまりバトーっぽくないんだよなぁ。
攻殻機動隊と言えば、やはりバトーは非常に重要なキャラである。
が、この映画は少佐(ミラ)に焦点を当てすぎてバトーさんがあんまり目立ってないように感じた。

あとスカージョはやっぱちょっと違ったかなぁと思う。
もっと細身の人を起用すべきだったろう。

攻殻機動隊マニアの方々は、色々思うこともあるだろうが、こういう攻殻の世界もアリだなぁ、と寛大な気持ちで見ればそれなりに楽しめるのではないだろうか。
なんというか「攻殻機動隊外伝」みたいな感じだと思えばいいんじゃないかな。

と色々書いてきたが、話はわかりやすく攻殻機動隊を見たことがない人でも楽しめる映画なので是非一度見て頂きたい。
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