clover note

徒然なる日々の覚え書き。

意義がいまいち分からない

2010-01-21 15:23:48 | ニュース記事より
【遺体写真から目そらし涙、女性裁判員を解任】


福岡県小郡市で昨年5月、父親の頭部を鈍器で殴るなどして死亡させたとして、傷害致死罪に問われた無職尾篭(おごもり)和幸被告(30)の裁判員裁判の第2回公判が20日、福岡地裁であった。

 地裁は証拠の遺体写真を直視できなかった女性裁判員を解任し、補充裁判員の女性を後任にあてた。解任理由について、地裁は「プライバシーも保護する必要がある」と明らかにしなかったが、写真を見て体調を崩した可能性もある。

 解剖医の証人尋問では、頭皮を切り取って頭蓋(ずがい)骨が陥没した様子を写した写真などが、モニターに表示された。女性裁判員は写真が示された際、画面から何度も目をそらしたほか、涙をぬぐうようなしぐさもした。

(2010年1月20日20時07分 読売新聞)




>頭皮を切り取って頭蓋(ずがい)骨が陥没した様子を写した写真などが、モニターに表示

こんな画像、いくら裁判員の義務とは言え進んで大型プロジェクターで見たがる人はまずいませんよね。
いるとしたらそれは猟奇好きとか死体フェチとかの類でしょう。


魚卸しているのを見るだけで気分悪くする人もいると言うのに、殺人の遺体写真なんて一般人には刺激が強すぎます。
平凡に生活していれば生涯見る事のなかっただろうグロ画像を強制的に見させられたり、事件の詳細で凄惨な陳述を聞かされたりして、心身に変調を来たす裁判員も少なくないのでは?
単純な窃盗事件とかならまだ良いでしょうが、強盗殺人や放火殺人や猟奇殺人、婦女暴行事件や強姦殺人なんかは与えられるストレスが過重だと思う・・・
その結果重度のトラウマとなり、その人のその後の人生に暗い影を落とした場合、国がどう責任とってくれるんでしょうかね???


今回の解任された女性裁判員、なんか使い捨てみたいな扱いにも見えます。
後々トラウマの影響が出て来たら、国はこの女性に対してどう責任とるつもりなんでしょうか?
「国民の義務」として裁判員になった結果悪影響が出たのなら、選任した国としての責任は免れない。



私の場合・・・
モツ料理やタラの白子なんかがその後に美味しく食べられなくなったとしたら、絶対に国を許さないだろうなぁ~(苦笑)
自ら言うのもなんですが・・・神経がとても繊細なんです、私。



一般国民の感性を司法の現場に持ち込む、という触れこみで裁判員裁判が始まったような気がしますが・・・
単に司法のプロ達が「一般国民の感覚」とやらを学べば良いだけの事ではないか。
なぜ広く国民に負担を求めるのかいまだによく納得出来ません。


今後、進んで裁判員になりたくなかった人が「気分が悪い」と仮病を使って解任してもらう、という手口もないとは言えません。
その場合の「公平性」はどうするのか?とか、この制度には問題が多過ぎ。
導入は拙速だったんじゃないかなぁ・・・?



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