やまやのはなみち
花の命は短くて それでも咲かなきゃ女がすたる
幾つになっても 咲かせてみせましょ 山女の花を・・・




7/27-28の週末に、ヤマケイ×サントリーさん企画のツアーに参加し、
南アルプスの仙丈ケ岳に登ってきました。

今年の夏、ヤマケイオンラインさんが「南アルプスをみんなで応援しよう!」
というプロジェクトを立ちあげているのですが、
その一環として、ヤマケイさん・サントリーさんにより
「鈴木みきさんと行く 南アルプス・仙丈ケ岳」というツアーが企画されまして、
そのツアーにご招待いただいたというわけです。

「ヤマケイオンライン 南アルプスプロジェクト」についてはこちら↓をご覧になってみてください。
http://www.yamakei-online.com/s-alps_prj/index.php

そのツアーには8名の山ブロガ-さんが招待されており、その意図としては
南アルプスにおいて高山植物やライチョウが激減しているという問題に向き合うべく、
みんなで仙丈ケ岳に登り、実際にその目でその様子を見て、
また南アルプスの自然を守る自治体や山小屋の人たちの話を伺い、
その内容をブログにアップすることで、
南アルプスが抱えている問題について、できるだけ多くの人に知ってもらえれば・・・
ということなのかなと、理解したのですが・・・

この問題に対して勉強不足すぎて、そんな大層なこと書けませんでした。。
とりあえず、わたしが見たこと、感じたことをここに書いてみますが、
その内容がこの問題を知るための参考にはなってないと思います。
ただ、もしこの問題について知らなかった方がこの記事にたどりつかれることがありましたら、
この問題について知ってみようというキッカケになればと幸いです。
わたしは今回のツアーがこの問題についてもっと知ってみようと思うきっかけになりました。

というわけで、産後久しぶりにアルプスを歩いた山好きな母の話がメインになっとりますが、
まずは1日目のレポをあっぷっぷ〜

【日程】
2013/7/27-28
【山行形態】
17名・小屋泊
=== 1日目(2013/7/27) ===
北沢峠→ 大滝ノ頭→ 馬ノ背ヒュッテ(小屋泊)

昨年4月に娘(ちび太)を出産したまゆ太さん。
標高2000M以上の高峰に登るなんて2年ぶり!
しかも、行き先はわたしの大好きな山域・南アルプス。
お誘いのメールをいただいたときはテンションあがりまくってしまったわけですが、
今のわたしがアルプスなんて、しかも泊まりでなんて、そんな簡単な話ではありませんでした。

4月からわたしは職場復帰、娘は保育園に通いはじめ、
ようやくペースがつかめてきたところではありましたが、
娘は2週間1度のペースで体調を崩している状態でしたし、
最近また母っ子気味に・・・寝かしつけるときに、父の抱っこを嫌がるわけであります。
ツアーには単独での参加が条件でしたから、
今の状況を考えると無理だろうなぁ・・・思っていたわけです。

父・¥さんは、娘のちび太を2日間ひとりで面倒見ることに全く不安がない様子で、
むしろ、父っ子寄りにするチャンス!と言わんばかりに、やや嬉しそう?!
(これまで長くて半日くらいしかひとりで娘の面倒みたことなかったんですけどね・・・)
まあ、そこは¥さんを信頼するとしても、2日間も家を留守にするとなると、
ちびの食事の準備、保育園グッズの洗濯と翌週の準備などなど、
前もってやっとかないといけないことだらけ。
もちろん山の準備があります。しかもテント泊ではないけれど久しぶりの泊まり装備です。
今のわたしは、仕事と育児と家事とで日々いっぱいいっぱいなのに、
色々考えれば考えるほど頭がくらくらしてきました。
そもそもちび太が体調崩していたらアウトです。
2週間1度のペースで熱を出しているちび太さんが
最近熱を出したのはその週末のちょうど2週間前・・・(汗)。

というわけで、直前キャンセルの可能性大でご迷惑おかけしそうだったので、
お断りした方がよいのかもですね・・・とツアーのスタッフさんにご連絡をしたら、
「娘さんの体調がよかったらでもよいですよ」と言っていただきまして・・・・ありがとうございました(涙)。

そんなこんなで、「やっぱり無理だ〜(ToT)」
「でも、ここを頑張れば、大好きなお山に行けるんだぞ、あたし!がんばれ!」
を繰り返しながら、ツアー参加に向けて日々調整していったわけであります。

そして、当日の朝、おかげさまでちび太は奇跡的に体調を崩すこともなく・・・

ツアーご招待のご連絡を頂いてから、毎日のように
「お友達から、お母さんの大好きなお山に誘われたんだけど、行ってきてもいいかな?」
「その間、お父さんと2人でお留守番してられる?」
ちび太にお願いしてたからですかね。
その話をしたばかりの頃はあまり嬉しくなさそうな表情だったので、
こりゃ直前に体調崩すんだろうな〜と思ってたんですけれど、
だんだん理解していってくれたんでしょうかね。
出発前夜の寝かしつけのときには、
「お母さん、明日から2日間お山に行ってくるからね。」
「必ず帰ってくるから心配しないでね。」
と話しても、大泣きすることもなく、すっと寝てくれました。
その晩、「1歳3ヶ月にしてなんと母想いの娘だろう」と母は感動の涙を流したわけで(ちょっと大げさ)、
むしろ母の方が2日間も娘と離れるのが寂しくなってしまったくらいでした。
娘が生まれてから、丸1日も離れたことなんてありませんでしたからね。


というわけで、わたしは無事ツアーに参加することができまして、
ここからようやく山行のお話になります。
(ちょー個人的な前置きが長すぎ)

今回の山旅、自宅を出発するところまでがわたしにとっての核心だったりしたので、
最寄駅から集合場所の新宿駅に向かう電車に乗ったところで、急に疲労感が・・・
それと同時に「本当にわたし南アルプスに行けちゃうんだ!」というドキドキ感もあふれてきて、
なんだかわけわかんない状態に・・・(汗)
そのままツアーに突入しちゃった感じで、自分でも思うほど2日間テンション高めでした。
久々に世?に出て遊んだからでしょうかね・・・
今回のツアー参加者の方で、「まゆ太さんて、テンション高い人だなぁ」と思われた方、
いらっしゃると思いますけど、いつもはそうでもないんですよ。
・・・そんなことはどうでもいいことでしたね。本題に戻ります。

新宿駅の集合場所に着くと、見慣れた顔(懐かしい表現・・・)のたけさんが。
たけさんも今回招待された山ブロガーさんのひとりなのでした(山ブロガーではないけどw)。
今回、お初でご一緒させていただく方がほとんどだったので、
何度も山を共に歩いているたけさんがいてくれてかなりの安心感でした。ありがとね、たけさん。

今回ご一緒させていただいた山ブロガ-さんはこちらの方々。

たけさん たけさんの山あるき
cyu2さん カラダよろこぶろぐ
矢車草さん 山と野と
工場長さん 続・工場長の「山ばっかり、、、酒ばっかり。。。」
sanpoさん 山の散歩道
まゆちゃん まゆちゃんの山登り
げんさん 怪しいツアー回想録 山と燻製の日々

そして、イラストレーターの鈴木みきさん、カメラマンさん、スタッフさん、ガイドさんと、
計17名の方と2日間ご一緒させていただきました。

もう古くからのお付き合いのたけさん、げんさん、
山で偶然2回もお会いしたことのあるcyu2さん、
以外の方はみなさん初めてのお会いした方々だったのですが、
みなさん楽しくて気さくな方ばかりだったので、よかったです。

新宿駅からはバスで、南アルプスの玄関口のひとつ戸台へ向かいます。
バスの中では、みなさんの自己紹介やガイドさんから歩くコースの説明がありました。



今回のガイドさんは、気象予報士でもある村山さん。
今回、お天気不安定でしたから、心強かったです。
村山さんは南アルプス北部のガイドを専門とされているそうです。

バスは諏訪ICを降りて、国道152号へ。馴染みの高遠の町を通過しました。
高遠には、よくお世話になっている山友のセカンドハウスがあるのですが、
バスの中からその方向を眺めてみると、なんと山友の車が停まっているじゃないですか。
わたし以上に高遠の家にお世話になっているたけさんと共に、お〜!と歓声。
たけさんが早速メールしてみると、おうちのメンテに来ていたようで。
ツアーじゃなかったら、絶対寄ってるんですけどね〜(そのまま山に登れないパターンか?!)

そんなこんなしているうちに、バスは戸台に到着。

 

仙流荘にて。ここから登山口の北沢峠まではまた別のバスに乗り換えます。
右の写真でポーズしてくれている方が、イラストレーターの鈴木みきさんです。
はじめは有名人ということでちょっと構えてしまったわたしですが、
ものすごい気さくで自然体な方だったので、
最後にはすっかりみきさんファンになってしまったわたしでした。
鈴木みきさんのブログはこちら→ 鈴木みきのとりあえず裏日記



バスに乗る前に、各自オールフリーをザックに補充。
南アルプスプロジェクトのサイトをご覧になればわかると思いますが、
このプロジェクトはサントリーオールフリーがサポートしてますからね。

オールフリー「山ランチ投稿キャンペーン」 なんてのもありますので、ぜひぜひ!
http://yama-allfree.jp/ 
山ランチ投稿1件につき、100円がヤマケイオンラインを通じて、
南アルプスの山岳環境保全に使用されるそうですよ!

さて、北沢峠まではバスに揺られること1時間ほど。



途中、車窓からは鋸岳の素晴らしい山容が!
いつか第一高点までは登ってみたいけど、いつになることやら・・・。
まっ、今のわたしは眺めるられるだけで十分シアワセデス。

北沢峠に到着した後、軽い腹ごしらえと村山さん号令のもと準備体操をしてから、
本日の目的地・馬の背ヒュッテに向けて、いよいよ歩きはじめます。
歩くルートなのですが、予定では薮沢大滝を通るルートだったのですが、
今年は残雪が多く、まだ歩ける状態でないということ。
30分ほどコースタイムは増えますが、大滝ノ頭を経由するルートに変更になりました。



午後から雷雨かも?!と心配していた天気はご覧の通り。
木々の間から木漏れ日がさすくらい。
苔むした南アルプスの森に、わたしはうれしさ全開!



そうそう、こんな景色も南アルプスの森って感じなんですよね。

そうこうしているうちに、大滝ノ頭に到着。少し休憩をとります。
ポイントとなる場所ですから、他にもたくさんの登山者さんたちがお休みしてました。
ここまで、北沢峠から2時間かかってませんでしたね。
標準のCTで2時間ですから、17人のグループにしてははやすぎ?
ツアー登山とは思えませんでした(笑)

この先から森の雰囲気が変わり、高山植物もちらりほらり。

 

ヤマガラシのお花畑



雪渓をトラバースする箇所もいくつかありました。
今年は残雪が多いようです。

  

ハクサンイチゲ、シナノキンバイ、キバナノコマノツメ・・・
この辺りから、花にはうといわたしでも気付きました。
何か花つきが小さい?!
わたしは仙丈ケ岳に夏に来るのははじめてだったのですが、
仙丈ケ岳はお花の山、特に馬ノ背ヒュッテ周辺は見事なお花畑と聞いていましたから、
余計にそう見えるのかな・・・とそのときは思っていました。

その代わりといいますか、よく目についたのは



マルバダケブキのお花畑。
数年前の夏に北岳から光岳まで縦走したとき、
縦走路の中のオアシスのような場所にかならずといっていいほど、
マルバダケブキのお花畑が広がっていて、癒されていました。
わたしにとっては、南アルプスらしい景色で、親しみさえを感じていたのですが、
マルバダケブキお花畑が広がっているのには理由があったことを、この後知ることになります。

そして、まもなく馬ノ背ヒュッテというあたりで、目に飛び込んできた光景は・・・



シカ除けのネットでした。馬ノ背ヒュッテは2640M。
そんな標高の高いところまで、シカは登ってきているんですね。

そして、衝撃的だった光景はこちら↓



ネットの外側と内側で植物の生え方がこんなにちがっていました。
そして、ネットの外側には、シカの足跡があちらこちらに。
シカの食害を目の当たりにした感じでした。
今までもそういう目で見れば、山を歩いていて気付いたはずなのに
自分が無知すぎたのか、それともなんとなく目をそむけていたのか・・・・。



ネット越しのキンポウゲちゃん
本当はもっとのびのびと咲いていたいんでしょうけどね。
食べられてしまっては元も子もないですもんね。

そう、このとき、わたしはようやく「南アルプスプロジェクト」が立ちあがった経緯
を理解したような気がします。



気付くと目の前に馬ノ背ヒュッテ。今宵の宿に到着です。
そこそこの団体だし、到着は17時近くになるかな〜と思ってたんですが、16時すぎには到着できました。

ともあれ、今日のところはみなさん、おつかれさま〜ということで、まずは・・・



オールフリーで乾杯!



ほどなくして、こちらで乾杯☆
目的地に着いたならば、やっぱこっちでしょう(笑)

その夜、馬ノ背ヒュッテは今年2度目の大混雑だったそうで、
我々の晩御飯は4回戦目の18:30スタートだったかな?

そんなわけで、時間はたっぷりあるので、外で小宴会スタートです。
スタッフさんが担ぎあげてくださったプレモルやら、
美味しい麦茶(一般にはウイスキーとも言いますが)やらと、
工場長さん、cyu2さんをはじめ、みなさんがうま〜なおつまみをご馳走してくださいまして、
楽しい時間はあっという間にすぎていきました。



小屋のお庭からは甲斐駒ヶ岳と栗沢山のピークが。
この時期はその間から日が昇るとか?!明日が楽しみですね。

そして、晩御飯タイム。
メニューはカツカレーでした。



妊娠してから授乳中まで甘いカレーばっかり食べてたわたしには久々の大人の味?!
美味しく頂きました。

食後は、馬ノ背ヒュッテ周辺における高山植物激減の問題と対策について、
小屋の方から、話を聞かせてもらいました。

お話をして下さった方が馬ノ背ヒュッテで働きはじめたころ(確か10年前くらい?)、
このあたりはそれはもう素晴らしい高山植物のお花畑で、
そのときはその光景がフツーに思ってしまうくらいだったそうです。
それがあっという間に減っていき、気付いたら何もない状態?!
これはまずいと、シカ除けネットなどの対策を投じはじめたのがここ数年らしくて、
わたしたちが登ってくるときに見ることができた
小ぶりのハクサンイチゲ、キンポウゲ、シナノキンバイたちは
小屋の方々の対策の甲斐あって、最近ようやく花を咲かせてはじめたとのこと。
10年前は咲きほこっていた黒ユリ、車百合などは、
ようやく葉は出はじめたらしいけれど、未だに花を咲かせていないそうです。
そして、その被害は高山植物だけでなく、もちろん樹林帯の下草にも及んでおり、
南アルプスのあの素晴らしい森も危機に瀕しているそうです。

この実態がシカの食害であることは明らかなようで、
その原因としては、猟をする方の高齢化と人数の減少、
温暖化による冬の積雪の減少に伴うシカの越冬、
オオカミなどの捕食者の絶滅、などがあげられるそうです。
シカは生後1年で子供を産める体になるそうで・・・
本来ならばそのくらいのスピードで子供を産まなければ子孫を残せない動物だったから
そうなっているんでしょうから、バランスがくずれてしまったんでしょうね。

そして、わたしが南アルプスらしいと親しみを感じていたマルバダケブキのお花畑は、
シカはマルバダケブキは美味しくないから?食べないらしく、
お花畑だったところに、マルバダケブキが次々と花をさかせ、できあがった光景とのこと。
しかもマルバダケブキは葉っぱが大きいので、高山植物の芽に日が当らなくなってしまい、
ますます高山植物激減を加速させている存在であるそうです。
小屋の方は対策として、マルバダケブキを刈り取る作業も行っているそうです。

北岳から光岳まで縦走したときに何度も遭遇したマルバダケブキのお花畑は、
その昔、他の高山植物も咲き誇っていた場所だったのですね。
マルバダケブキのお花畑をみて、ここはオアシスとか?!と思ったわたし。
何も知らないっていうのは幸せなのか、悲しいことなのか。
「ヤマケイオンライン 南アルプスプロジェクト」のサイトから、
「山と渓谷」2010年1月号と2011年1月号の記事も電子ブックで見るのですが、
南アルプスのシカ被害分布図と対策マップと
わたしが見かけたマルバダケブキのお花畑の位置は見事に一致してました。

そして、対策費用の問題。
馬ノ背ヒュッテのような私営の小屋では、対策費用の工面にかなり苦労しているとのこと。
そもそも登山道の整備も小屋の人によって行われていることが多いわけで、
そのあたりも山を登る人は知った方がよい事実かと思いました。
テント泊でもビールをたくさん飲んで山小屋にお金をおとす!
それもひとつの応援かも?!←都合のよい解釈

以上が小屋の方から伺った話の中で、わたしの印象に残っていることでした。


小屋の方のお話を伺ったあとは、小屋の消灯20時まで、
げんさんのおつまみとお酒を少し楽しんで、みな眠りにつきました。
といっても、夏山シーズンの週末の小屋は大盛況。
1つの布団に2〜3人くらいだったかな?
ぐっすり寝れた・・・とは言えない感じの夜でした^^;

2日目につづく・・・



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